昨日10月1日というのは、今年度の新規採用職員にとっては半年間の仮採用期間を終えた記念すべき日です。
釧路市役所ではこの時に合わせて、新規採用職員全員に後期研修と称して三日間の研修を行います。
研修のしょっぱな一コマ目1時間は私からの訓示。私の後のコマからは、各部各課から市役所事業の紹介という形でのスキルアップがあるので、私に期待されているのは彼ら彼女らのマインドアップです。

【まさに明日の釧路のためなのです】

【人材・人罪・人財】
新規採用職員は将来性はあるものの戦力としてはまだひよっこなので将来性のある人材ではある。
しかし自分自身を上手にコントロールして自ら成長しなくては、ただそこにいるだけの存在になってしまい、これは「人罪」と呼ばなくてはならない。
逆に立派に成長してこの釧路市を支え引っ張る能力を備えた職員は「人財」と呼びたい。
職員一人の生涯賃金は2億円になるだろう。それをそれ以上の価値として市民に還元してほしい。
幸いなことに、皆さんには我々とは違って多くの時間資源がある。これを無駄に使わずに自分自身を育む資源として使ってほしい。

【意思と能力】
仕事をするうえでも、人生を生きてゆくのにも必要な二つの事柄は、意思と能力だ。
意思は「やる気」とも読み替えられるが、やる気は今この瞬間にも出せるだろう。しかしその時には読む、書く、話す、落ち着いている、健康である、など数々の能力を備えていなくては果たすことができない。
ただし能力は身に着けるのに多大の時間と投資も必要になる。来るべきその日のために自らを律して能力を身に着ける努力を続けるのは決して楽なことではない。
ところが、そうした能力を十分に備えているにもかかわらず、前向きにやる気にならない人も中にはいる。
実に惜しいことだが、意思(やる気)と能力の両方が備わってこそ健全な期待されるべき姿なので、ぜひそれを目指してほしい。

【大きな関係性の中で生きる】
社会人として生きてゆくためには、自分一人でできることは限られている。
だから組織として、仲間との連携やチームプレイで成果をあげなくてはならないが、学生時代から飛び出したばかりでまだ人生経験が浅いと、しばしば自分たちが助けられ同時に支えている社会の関係性に目が向かないものだ。
組織の中で知らない人を知る努力、釧路市職員として釧路市そのものを知る努力、そうして様々な機会をとらえて関係性を豊かにする努力が必要だ。
もし迷ったりトラブルがあったら周りに相談することだ。これは経験だが、まあ相談すれば悪いようにはならないものだ。

【成功の九割は運】
松下電器の創始者にして経営の神様と呼ばれた故松下幸之助はこう言った。
「運が良いと思う人に運は向く」
新規採用と同時に配属になった職場はどうだろうか。陽の当たる部所があれば、地味で単純な職場であるかもしれない。
忙しかったり閑だったりして、互いに相手をうらやましく思ってはいないだろうか。
その境遇を不幸だと思ってはいけない。その場を幸運だと思ってすごし笑顔で自己研鑽を積める者はやはり幸福だし、やがては運が向いてくる。
今の幸せを味わおうではないか。

【我は日に三度省みる】
これは「論語」の中にあって孔子の弟子であった曾子が述べた言葉だが、反省すべきポイントは人さまざまでよいが、「日に三度反省する」というのが良くて好きな言葉だ。
今日の研修は半年ぶりだが、半年に一度の反省では修正するのに理想の姿とかけ離れすぎる。
細かく短いタイミングで何度も反省と修正を繰り返すことができれば大きな道の踏み外しはなくなるだろう。
ちょこちょこと自分のことを考える癖をつけてほしいものだ。

【この一年を振り返る】
採用からのこの半年を振り返るのではない。昨年、市役所に採用されたくてドキドキしていた一年前の今を振り返るのだ。
採用試験を戦ったライバルの多くはこの席にはいない。ここにいないかつてのライバルたちはきっと「採用されたらあなたたちよりもずっと良い仕事をして市民のために尽くしたかった」と思っているに違いない。
採用になる、ならないはほんの紙一重のことだ。採用通知が届けられた時の嬉しさとそのときの誓いをもう一度思い出して、ここにいないライバルの思いも受け止めて精進してほしい。
そしてご両親、ご先祖さま、先輩、上司、友人への感謝の気持ちを忘れないこと。他者への感謝の気持ちはいつか自分に戻ってくるものだ。
皆さん一人一人が素晴らしいパフォーマンスを発揮することを願いつつ、我々と一緒にこれからの釧路市を支えてくれることを心から期待している。
※ ※ ※ ※ ※
時間はちょうど一時間。時間管理だけは上手になりました。
彼らのマインドはどれくらい高まったでしょう。
彼らが後で何を言われたか、私自身も何を言ったかを思い出すために、こうやってブログに張っておきましょう。
さて、職員課にはわがままを言って最終日の修了証書授与にも立ち会わせてもらうことにしました。
それだけ期待が大きいということ、ちゃんと見ているよ、ということを自ら示してあげなくてはね。
何と言っても人材って、本当に高い買い物なんですから。
釧路市役所ではこの時に合わせて、新規採用職員全員に後期研修と称して三日間の研修を行います。
研修のしょっぱな一コマ目1時間は私からの訓示。私の後のコマからは、各部各課から市役所事業の紹介という形でのスキルアップがあるので、私に期待されているのは彼ら彼女らのマインドアップです。

【まさに明日の釧路のためなのです】

【人材・人罪・人財】
新規採用職員は将来性はあるものの戦力としてはまだひよっこなので将来性のある人材ではある。
しかし自分自身を上手にコントロールして自ら成長しなくては、ただそこにいるだけの存在になってしまい、これは「人罪」と呼ばなくてはならない。
逆に立派に成長してこの釧路市を支え引っ張る能力を備えた職員は「人財」と呼びたい。
職員一人の生涯賃金は2億円になるだろう。それをそれ以上の価値として市民に還元してほしい。
幸いなことに、皆さんには我々とは違って多くの時間資源がある。これを無駄に使わずに自分自身を育む資源として使ってほしい。

【意思と能力】
仕事をするうえでも、人生を生きてゆくのにも必要な二つの事柄は、意思と能力だ。
意思は「やる気」とも読み替えられるが、やる気は今この瞬間にも出せるだろう。しかしその時には読む、書く、話す、落ち着いている、健康である、など数々の能力を備えていなくては果たすことができない。
ただし能力は身に着けるのに多大の時間と投資も必要になる。来るべきその日のために自らを律して能力を身に着ける努力を続けるのは決して楽なことではない。
ところが、そうした能力を十分に備えているにもかかわらず、前向きにやる気にならない人も中にはいる。
実に惜しいことだが、意思(やる気)と能力の両方が備わってこそ健全な期待されるべき姿なので、ぜひそれを目指してほしい。

【大きな関係性の中で生きる】
社会人として生きてゆくためには、自分一人でできることは限られている。
だから組織として、仲間との連携やチームプレイで成果をあげなくてはならないが、学生時代から飛び出したばかりでまだ人生経験が浅いと、しばしば自分たちが助けられ同時に支えている社会の関係性に目が向かないものだ。
組織の中で知らない人を知る努力、釧路市職員として釧路市そのものを知る努力、そうして様々な機会をとらえて関係性を豊かにする努力が必要だ。
もし迷ったりトラブルがあったら周りに相談することだ。これは経験だが、まあ相談すれば悪いようにはならないものだ。

【成功の九割は運】
松下電器の創始者にして経営の神様と呼ばれた故松下幸之助はこう言った。
「運が良いと思う人に運は向く」
新規採用と同時に配属になった職場はどうだろうか。陽の当たる部所があれば、地味で単純な職場であるかもしれない。
忙しかったり閑だったりして、互いに相手をうらやましく思ってはいないだろうか。
その境遇を不幸だと思ってはいけない。その場を幸運だと思ってすごし笑顔で自己研鑽を積める者はやはり幸福だし、やがては運が向いてくる。
今の幸せを味わおうではないか。

【我は日に三度省みる】
これは「論語」の中にあって孔子の弟子であった曾子が述べた言葉だが、反省すべきポイントは人さまざまでよいが、「日に三度反省する」というのが良くて好きな言葉だ。
今日の研修は半年ぶりだが、半年に一度の反省では修正するのに理想の姿とかけ離れすぎる。
細かく短いタイミングで何度も反省と修正を繰り返すことができれば大きな道の踏み外しはなくなるだろう。
ちょこちょこと自分のことを考える癖をつけてほしいものだ。

【この一年を振り返る】
採用からのこの半年を振り返るのではない。昨年、市役所に採用されたくてドキドキしていた一年前の今を振り返るのだ。
採用試験を戦ったライバルの多くはこの席にはいない。ここにいないかつてのライバルたちはきっと「採用されたらあなたたちよりもずっと良い仕事をして市民のために尽くしたかった」と思っているに違いない。
採用になる、ならないはほんの紙一重のことだ。採用通知が届けられた時の嬉しさとそのときの誓いをもう一度思い出して、ここにいないライバルの思いも受け止めて精進してほしい。
そしてご両親、ご先祖さま、先輩、上司、友人への感謝の気持ちを忘れないこと。他者への感謝の気持ちはいつか自分に戻ってくるものだ。
皆さん一人一人が素晴らしいパフォーマンスを発揮することを願いつつ、我々と一緒にこれからの釧路市を支えてくれることを心から期待している。
※ ※ ※ ※ ※
時間はちょうど一時間。時間管理だけは上手になりました。
彼らのマインドはどれくらい高まったでしょう。
彼らが後で何を言われたか、私自身も何を言ったかを思い出すために、こうやってブログに張っておきましょう。
さて、職員課にはわがままを言って最終日の修了証書授与にも立ち会わせてもらうことにしました。
それだけ期待が大きいということ、ちゃんと見ているよ、ということを自ら示してあげなくてはね。
何と言っても人材って、本当に高い買い物なんですから。