北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

仕組みを作ろう~蝦名釧路市長再選

2012-10-22 21:00:04 | Weblog
 昨夜の夜9時過ぎ、集まった人たちの目は前に置かれたテレビに映ったNHKのドラマに釘付けになっていた。

 別にドラマに興味があったわけではない。問題はドラマの画面に出るであろうテロップだ。

 午後9時20分過ぎに、「釧路市長選、現職の蝦名氏が当確」というテロップが出されて会場は拍手に包まれた。

 事前の下馬評では「問題は勝ち負けではなく勝ち方だ」とまで言われていたのであり、開票時間が9時20分だったのだ。

 最終的な結果としては、現職の蝦名市長が40,977票で当選、中家候補が8,408票、八村候補が1,393票という結果だったが、投票率が34.45%と釧路の選挙史上最も低い数字である。

 当確の報が出てから数分後に蝦名市長が登場すると会場には大きな拍手が沸き起こり、待ち構えていたマスコミの記者たちからカメラのフラッシュが焚かれた。

 女性スタッフからはお祝いの花束が贈られて市長夫妻は満面の笑みだ。





 型通りの挨拶がひと通り終わったところで、NHKの記者による共同インタビューが始まった。

「この低投票率をどう思いますか?」という質問に市長は、「まあ優良可・不可があるとしたら、優をくれるという方が私に投票をしてくださり、『不可だ』という方が私以外の候補に投票をされたのかな、と思います」という面白いたとえで返す。

 大きな争点がない選挙戦だったように思うが、まずは市民の意思が示された形となった。

 さらに続くインタビューでは、二期目への抱負を問われて、「経済が回るような仕組みを作りたい」と述べた。

 そう、『仕組みを作る』ということが必要だ。

 結果としての成果を約束するのは言葉では簡単だが、約束という山の頂上に達するには、ルートを定めて最初に一歩を踏み出し、その歩みを止めないことだ。

 心機一転して新しい一歩を踏み出そうではないか。


    ※     ※     ※     ※     ※


 かねてよりやりたかったのだが、市役所の職員とともに市内の有識者たちの話を聞くような勉強会をしたいと思っている。

「一人ひとりの勉強が足りない」と上から目線で嘆くのは簡単だが、それで職場のパフォーマンスが上がるわけではない。

 チームの力は、一人ひとりの力を伸ばしつつ、互いの関係性をより強くすることで上がってゆく。

 一人ひとりの力とは「意思」と「能力」であり、互いの関係性は知り合って共感することで育まれる。

 それを実現するには何らかの「場」が必要になのだが、場を用意するのは年上になった者の責任なのだと思う。

 さて、声をかけたら一体何人が参加してくれるだろう。若手が出てくれるようだと嬉しいのだが。 
コメント
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