北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

くしろスイーツグランプリ

2012-10-14 20:59:48 | Weblog
 第二回くしろスイーツグランプリが開催されました。

 初めに、主催されたくしろスイーツグランプリ実行委員会の方から挨拶があって、最近は札幌を初めとしてご当地スイーツが地域の名物になっており、釧路としても『釧路らしい、くしろスイーツ』を育てたいという趣旨でこの催しを始めたとのこと。  

 今年は釧路市内の八つの菓子店が参加しましたが、審査員は事前募集で200名の応募があった中から抽選で選ばれた25組50人の市民の皆さんです。

 審査員は一人千円のご負担とのことでしたが、九割は女性でさすがに甘いもの情報には目がありません。

 さて、各店が創作した新しいスイーツは、4つずつ二回に分けて審査員の前に出されてきて、それを一通り試食した上で点数をつけて行きます。


 【いよいよ運ばれてきました】


 採点の視点は六つで、「美味しさ」、「デザイン」、「釧路らしさ」」、「アイディア・斬新さ」、「価格」、「ネーミング」というもの。

 審査員はそれぞれの視点ごとに満点を5点として点数をつけるので、一品の満点は30点となり、この審査員の総合得点でグランプリと準グランプリを選びます。


 【これが採点表】


 審査員の九割は女性で、見ていると審査員の皆さんは大半が完食していたようで、さすがは甘いものには目がありませんね。

 私は審査員ではありませんが、産業振興の現場視察の一環として参加し、やはり全八種類を味わわせてもらいましたが、さすがに八種類を完食は無理でした。ひー。





    ※    ※    ※    ※


 さて、今回の応募作品をおおまかに分類すると、ケーキ系の洋菓子が4種類、焼き菓子が2種類、和菓子が2種類となりました。

 いずれもが、『釧路らしさ』を演出するために、牛乳やイチゴなど地元の素材を使ったり、タンチョウ、夕日など釧路の話題や色をデザインに活かすなどの工夫をしています。


 【一巡目の四品がこちら】


 【二巡目の四品がこちら】


 考えてみたら、「北海道スイーツ」と言うなら道内全域の素材やテーマを使って選択肢の幅が広がりますが、地域限定で「くしろスイーツ」となると選択肢は狭まるんですね。

 その分、より地域性の強いものができて、「釧路のお土産ならこれだ」とか「釧路に行ったらこれを食べなきゃ」というような評判が立ってくれるように期待が高まります。

 審査の結果、最も高得点をあげたグランプリは、コルネさんの「釧ーSenー」に、準グランプリには、クランツさんの「たんちょうの舞」が選ばれました。

 会場にいた審査員の知人に審査結果を訊いてみたところ、やはり同じような評価をしていました。なるほどね。


    ※    ※    ※    ※ 


 私も試食させて頂いたからには作者の皆さんに敬意を表して、しっかりと私なりの感想を書いて提出してきたのですが、実は私が一押しだったのは、「石炭シューラスク」でした。

 もちろん、グランプリ、準グランプリのケーキも美味しかったのですが、見た目でデザインを工夫出来る洋菓子は見た目が地味な和菓子や焼き菓子に比べるとちょっと有利だったように思います。

 しかし、こうしたケーキの洋菓子は道内他都市の洋菓子との差別化が難しくて、本当の釧路らしさが出ているか、というのが私の感じ方でした。

 それに比べると、石炭シューラスクはチョコレートシュークリームをラスクにしたもので、他とは一線を画しているうえに、6個で300円というのがなんともコストパフォーマンスの良さを感じさせました。

 また、おまんじゅうで釧路の夕日を表した作品は、一見地味で釧路らしさを出すのが難しいので、例えば幣舞橋の「四季の乙女の象」の焼き印を押すなどの工夫があれば、一気に釧路らしさが出そうです。

 オレンジ色の洋菓子だって、四季の乙女の象をかたどった板チョコをちょいと添えれば、釧路の夕日の手前にある幣舞橋を演出出来そうです。

 焼き菓子だったら包装のパックに工夫ができるかも知れません。

 様々な可能性を感じるスイーツグランプリでした。

 参加されたお店の皆さんに改めて敬意を表します。ありがとうございました。
コメント (2)
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