北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

幸せの公式~木鶏会十月例会

2012-10-23 23:45:45 | Weblog
 月刊誌「致知」の読者による木鶏会の十月月例会が開かれた。

 今日は市内で学校の先生をしているAさんがリーダーとなって、致知十月号の記事を読んだ感想で意見交換を行った。

 教育の世界の大家である森信三さんの文章があったが、森先生が唱えた『しつけの三原則』というのがある。

 三原則とは、①挨拶、②返事、③後始末、の三つのこと。 

 自ら、あるいは声をかけられた時にしっかりした声で挨拶と返事ができているか。

 靴を脱いだ時には揃え直しているか、また席を立つときは椅子を机に入れているか。そんな小さなことだが、それがしっかりとできていれば大きな間違いはあるまい。

 
   ◆   ◆   ◆
 

 おなじく森先生は、「立腰」ということをよく述べた。

 椅子に座るときには猫背になったりだらしない恰好をせずに、背筋を伸ばして胸を張る。手は太ももか机の上に重ねて置くと良く、これだけで精神まで一本筋が通る。

 A先生は参観日の保護者との懇談の時に、「黒板に『姿勢』と書いたとたんに保護者の背筋がぴっと伸びましたよ」と笑ったが、少しでも意識をすればそうした姿勢を取ることなど簡単だ。

 問題は普段から意識しているかなのだ。



   ◆   ◆   ◆
 


 さて次の( )にどんな言葉が入るだろう?

①髪型は( )れる
②服装は( )れる
③姿勢は( )れる 

 答えは、①と②は(乱)れるで、③は(崩)れるだ。

 乱れているくらいなら比較的簡単に治せそうだが、崩れたものが簡単に元に戻るだろうか。

 よく生徒手帳には身だしなみとして髪型や服装についての注意が書かれているが、姿勢については記述はどうだろう。

 
 A先生はクラスで姿勢が悪いやんちゃ坊主を前に呼んで、わざと悪い姿勢と良い姿勢を取らせてみた。

 悪い姿勢だとクラス中から笑いが起こるが、良い姿勢をするとクラス中から称賛の声が上がる。

 悪い行為と悪い考えは悪い姿勢から生まれるもので、良い姿勢を保っている限り悪い行為はしにくいのだ。

 姿勢にはそういう力がある。


   ◆   ◆   ◆


 幸福に生きるためには三つの条件があるという。

 それは、
①分を知る
②比べない
③自分の現在与えられた境遇を感謝する、という三つだそうだが、これらは主に一人ひとりの考え方によるという主張に思える。



 【幸せには公式があるらしいよ】


 A先生が師事したN先生は、授業で幸せの公式について述べてくれたそうだ。

 幸せにはやはりある程度のモノが手に入っていなくてはならず、ひとそれぞれだろうが、その授業では『健康、金、人、平和、観(=考え方)』ではないか、ということになった。

 ではこれらのすべてを足し算した、「健康+金+人+平和+観=幸福」と言えるだろうか。

 実はこの公式には不備がある。

 正しく修正すると、幸福=「健康+金+人+平和」×「観」なのだと。

 幸せの要素がいくら手に入っていても、「観」の大きさが変われば、ゼロにもなれば持てるモノが無限の幸福をもたらすことだってあるのだ。

 では「観」を磨くのにはどうすればよいか。

 それは人生の宿題だ。

 答えを見つけられた人は幸せになり、まだ見つけられない人には放浪の旅が続くだろう。

 あなたはもう見つけられましたか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする