北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

新年明けましておめでとうございます

2013-01-01 23:45:20 | Weblog
 皆様、新年明けましておめでとうございます。

 昨年中は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 例年新年は、石狩市の実家で過ごします。

 事前の天気予報では日本海側は大荒れということで心配したのですが、風もそれほどではなく日中は陽も差す穏やかな一日となりました。

 毎年、必ず元旦は地元石狩市の南線神社というところへ一家揃って初詣に出かけます。

 いつからだったかと考えてみたら、多分結婚した時からじゃないかな、ということになって、もう28年も同じ神社への初詣が続いていました。

 こういう素朴な信仰の継続の中にこそ心の安寧がありそうです。



 
    ◆ 

 
 どんな生き物にも、生きていない物にさえも霊魂や魂がある、という信仰の形をアニミズムと言います。

 原始神道はまさにアニミズムそのものだったでしょうが、大陸からの仏教や道教などの伝搬とその影響によって体系化され、今日の神道の形が形成されました。

 アニミズムはキリスト教や仏教など人為的な宗教に比べると原始的で体系立っていないと軽んじられる存在で、キリスト教などが伝わってくるに従って駆逐されてしまったところも多かったでしょう。

 日本の極めて特殊的な思想体系は、仏教伝来の際にこれを受け入れつつ神道と共存させたことであり、さらにここに儒教が入ってきてこれを思想の中心に据えたことです。

 神儒仏の三つが共存をしながら、それぞれの良いところも取り入れた生活こそが日本的な道徳心の高い日常生活を支えていると言えるでしょう。

    ◆   

 ケニア出身の環境保護活動家であるワンガリ・マータイさんは、2005年に来日した際に「もったいない」という単語を知りました。

 そして環境保護活動にぴったりの言葉として感銘を受け、この意思と概念を世界中に広めるため他の言語で該当するような言葉を探しましたが、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意、愛などリスペクトの思いが込められているような言葉が他に見つからなかった、と言います。

 「もったいない」と言われて、何の違和感もなくその意味する概念が理解出来るのが日本人ということでしょうか。

 電力の不足と節電への協力が叫ばれていますが、「もったいないでしょ」と言われる方が心の琴線に触れるかも知れませんね。

 さて、今年も自分に出来ることを見定めながら精一杯生きて行きましょう。

 今年もよろしくお願いします。
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