今日は「2012年度国際ソロプチミスト2クラブ合同ガールズフォーラム」に招かれました。
そもそも国際ソロプチミストとは、管理職や専門職に就いている女性の国際的奉仕組織で、世界中で女性と女児のためのプロジェクトを推進しているもの。
釧路には、国際ソロプチミスト釧路と国際ソロプチミスト釧路アミティという二つのクラブがありますが、今回はこの2クラブの合同イベントです。
今日の「ガールズフォーラム」は、このクラブの活動の一つで、青少年が明日の指導者として将来の重要な役割を果たせるように、その能力を開発し、指導者を育成する機会や経験の場を提供するというもの。
特に今回は、市内および管内の高校の女子生徒を対象に、「世界の中でボランティアを考える~私の夢~」というテーマで作文を提出、ならびに発表してもらいました。
そして優秀者2名を、上位組織である日本北リジョンガールズフォーラム(今年の7~8月に札幌で開催予定)へ送り込みますが、さらに優秀な子には海外研修の機会が与えられるという、その予選会的な位置づけが今日のフォーラムです。
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私は全体の基調講演として、「ボランティアの意志と能力」というタイトルでミニ講演をしました。
内容は、「ボランティア」と聞くと、ともすると自分の意識や決意ややる気の問題と思われがちですが、そういう意志が発現した際にそれを実現するためには、能力が必要ということ。
能力は、学力、語学力、など体得するのに時間がかかるものなので普段から備えるための努力が必要。
ただし、そうした特殊能力だけではなく、実は健康であることや誠実な心を育成すること、さらには友人や仲間の存在や信頼なども広い意味での能力と考えられます。
身近なことをまず確実に行うところから少しずつ関心の領域を広げていって、自分の理想をみつけそれを実現させてほしいと思います…といったもの。
特に私の場合は、献血に縁ができたのでそれを地道に繰り返して昨年末に100回を達成でき、それを誇りにしています。
献血も健康でなくてはできないボランティアなので、そういうところから始めてみるのも良いかもしれません。
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さて、講演の後は、今日参加して女子高生たちによる作文の発表と意見交換。
私は審査委員長として札幌へ送る優秀者2名を決めなくてはなりません。
事前の作文はほとんど甲乙つけがたいしっかりしたものでしたが、一人一人の発表を聞いて、あらためてその姿勢やボランティアに対する理解などを総合的に勘案して、第一位は武修館高校2年生の佐藤果菜美さんに、第二位は標茶高校の小澤梨花子さんの二人に決定しました。
お二人とも本当におめでとうございます。
【左が佐藤さんで、右が小澤さん】
実はこの会、昨年まではユースと称して男子学生も対象にした活動としていたのですが、今年は上部機関からの指示があって、女子生徒を対象にしたフォーラムにしたとのこと。
女性の社会進出を促進するという意味では、意義深いことだと思います。
ガールスカウトの評議員をしていて、参加した時に議論になるのは、女性のリーダー論。
男女が混ざり合った社会ではつい男性が苦労を背負ったりリーダーになったりしがちです。
しかしそれが女性だけの集団の中で行われることで、理想のお姉さん像が確立し、後輩の女の子を指導するリーダーの立場の実践に繋がります。
これからも女性ならではの良さを生かして社会全体を明るく支えてほしいと思います。
釧路のソロプチミストの会員の皆さんのご活躍にこれからも期待しています。