北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

新春初生け

2013-01-05 23:45:45 | Weblog
 釧路市役所は例年1月6日が御用始なのですが、事実上は毎年5日に開催される市主催新年交礼会が仕事始めと同じようなもの。

 今日も約千人の参加者を得て、賑々しく新年交礼会が催されました。

 皆さん挨拶の中で、「昨年後半から復興航空による台湾との国際線の開設や機体の大型化が行われたり、今年の3月31日からはエアドゥが一日2便の羽田線が就航するなど、少し良い機運が沸き起こっているので、これを活かしていきたい」と明るい話題に終始。

 今年も明るく行きたいものですね。



   ◆   ◆   ◆


 さて、今日から夜には各種の新年会の始まりです。

 市長、副市長、教育長などは手分けして各種の会合に出席しますが、今日の私は釧路華道協会の新年会に参加です。

 この新年会では毎年来賓客に新春初生けと称してお花を生けてもらうのが習わしとなっています。

 市長は会の冒頭、別の会合を回っている関係で今日も私が市長代理で初生けをさせていただくことになりました。

 たくさんの華道家の皆さんに囲まれた中で素人が花を生けるのですからとても緊張するのですが、これが案外楽しくて、これをやらないと新年が来た気がしないといっても良いほどです。

 今日も真ん中に座らされてお花を生けることになりましたが、いつも介添えでお花のお師匠さんがついてくれるので心強い限り。

 今日は当番流派の正光未生流(しょうこうみしょうりゅう)のお師匠さんがついてくださいました。

 お花は席に着いてから渡されるのですが、今日の課題は、南天とピンポン菊とスプレー菊、それに斑の松。

「この松は斑入りの松というのですか?」
「これは蛇の目松と言うんです。葉の先が傘を広げたようになっているでしょ?それで蛇の目傘の『蛇の目松』」

「南天も綺麗ですね」
「南天は、『難を転ずる』と申しましてね、縁起がよろしいんですよ」
「ははあ、なるほど」

 植物の世界と言葉遊びも面白いものです。


   ◆   ◆   ◆


 私の方は何が良いかも分からないまま、ほぼアドバイスされるままに枝を切り、剣山に花を挿してゆきます。

 そうやってできたのがこちら。





 花を生けている間に、南天の枝が一本折れて垂れ下がってしまいました。

「切りましょうか?」と訊くと、「う~ん、いえ、これもまた趣がありましょう」とのこと。

 自然の山では枝折れもあることで、これも一つの風情とは奥が深い。

 
    ◆   


 ここでサプライズ登場は、前回の衆議院選挙で二期目の当選を果たし、暮れには財務大臣政務官に任ぜられた地元釧路の伊東良孝代議士。

 促されるままに挨拶に立った伊東先生は、「議員の中には『日本の伝統文化並びにいけ花を愛する議員連盟』というのがあるんです。池坊保子さんが幹事長をやられていて、年に一度三越で開かれる展覧会の入場券がもらえるのを期待して、年会費3,600円を払っています」と会場を沸かせます。


 さて、私の新春初生けはおおむね好評で良かったです。

 これでやっと新年が迎えられました。

 それにしても日本のお花の文化はもっと勉強すべきですね。反省。
コメント
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