北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

素人とプロの違いを知る旅に出てきます

2016-05-26 22:44:46 | Weblog

 今月の日経新聞に、「人手不足で規制緩和 保育士比率下げ・ガイド通訳資格不要」という記事がありました。

 これまで私たちの社会は、は資格要件を厳格に運用していてサービスの質を保とうとしてきました。ところが人口減少によって有資格者が増えないことで、そもそもサービスそのものが提供できないという事態が発生しています。

 この問題を解決するためには、サービスの質を落としてでもこの世界に人を呼び込む必要があり、そのためにはこれまで門戸を狭めていた資格要件を緩和する必要が出てきたというわけです。

 記事では保育士と外国語で観光案内をするガイド通訳について、資格がなくても業務をできるようするという内容が掲載されていました。

 今まで資格を取るために一生懸命勉強してきた人たちにとっては肩透かしというか、「今までの苦労は何だったのか」という声が聞こえてきそうです。

 先日の榛村さんとの問答の中で私は「人口減少局面では、一人ひとりが二役も三役もこなして社会参加をして支えなくてはならないのではないでしょうか」と問いを発しました。

 すると榛村さんは笑いながら、「それじゃ社会全体が素人ばっかりになっちゃうね」と言いました。確かにプロがプロの力量でやっていたところに人数が足りないからという理由で素人がまかり通る社会になってしまうのかもしれません。

 ある意味怖いことですが、そのためにはその世界に入ってからも力量を伸ばすような工夫や取り組みが必要になることでしょう。これも社会の変化です。
 

          ◆   ◆   ◆


 さて、五月に入ってからあちこちへ旅に出てきましたが、明日から二泊三日で道北秘境の旅に出てきます。

 私も参加するのは初めてでドキドキしているのですが、移動はカヌーで宿泊は自前のテント、水道もトイレもない原野の中で過ごします。

 今回の旅は北海道でも指折りのガイドさんが企画・サポートしてくれるスペシャルツアーで、これに憧れて本州からの常連さんも多いとか。今回は東京の売れっ子小説家の方も急きょ飛び入り参加するのだとか。

 主たるアクティビティは釣りなのですが、相手はイトウ。持っているタックル(釣り道具)ではちょっと歯が立たないかもしれませんがいいんです。

 これからの北海道は観光を一つの柱として人を呼びたいと鼻息は荒いのですが、では我々は本当の北海道をどれだけちゃんと知っているのか、と問われるときわめて心もとないのではないでしょうか。

 しかし素人が突然大自然の中に飛び込んでわかるという代物でもありません。我々と大自然を仲介してくれるのがプロのネイチャーガイドの存在です。

 そんなプロのガイドさんが北海道の大自然をどのようにガイドして、もてなしてくれるのか、そんなことを実体験して来ようと思います。


 ネイチャーガイドも明確な資格とはいえないような世界ですが、"資格"の対角には"評判"というものがあります。「資格があろうがなかろうが彼は本物」という世間やファンからの評判こそがプロの証。

 そんなプロの力量も楽しみな明日からの旅。電波も通じないかもしれませんし、電源は取れずもちろんパソコンを持ち込む余裕もありません。

 よって二、三日ブログや各種の書き込みが途絶えることと思いますが、そののちのレポートをお楽しみに。では行ってきます。

 

コメント
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