明日から日曜にかけて稚内方面へ向かいます。
土曜日の午後に、稚内地区のロータリークラブで講演をお願いされているのですが、そのついでに稚内地域の舗装関係の会社を訪問して施設を見せてもらったり、お話を聞いておきたいと思ったのです。
アスファルト舗装は、プラントと呼ばれるアスファルト製造工場で材料を配合して熱くして作ったものを現場へ運んで、そこで敷きならして締め固めることでよく見る美しい舗装面を形作ります。
200℃以上もの高温で作られたアスファルトを熱いうちに現場へ運搬するにはある程度距離が近くないといけないため、こうした工場は全道に点在する形で作られていて、一極集中ではだめなんです。
しかし昨今の公共事業費の伸び悩みやトンネルや橋梁の点検補修が優先される時勢の中で、なかなか舗装をきれいに治すところまで予算が回りにくくなっていて、稼働しなければプラントを維持するのは大変なわけ。
インフラというのは、そこにあって地域の人たちの暮らしを支えるハード的なものはもちろん大切ですが、壊れたら治せるとか、災害時に急行する人材と機械があるといった、ソフト的なインフラも車の両輪のように大切。
いくら予算がついてもそれで要求を満たすだけの能力が失われてしまえばインフラとしては機能しないのです。
そんな能力の一つに舗装を維持するための材料供給の工場というパーツがあるわけですが、なかなか一般の話題になることはありません。あくまでも裏方のお話し。
まあ世間は働いている姿が見えない多くの人たちによって支えられている、ということへの想像力が欲しいところです。
稚内のみなさん、まだ寒いですか?
【道路工業株式会社のホームページより】