釧路にいたときには知人に恵まれて馬に乗る機会が多くありました。
(これもまた他にはない、釧路らしいアクティビティだな)と思い、できるだけ馬に乗ってみようと思ったものです。
なんといっても、動物園のある山花公園では格安で乗馬のレッスンを受けることができ、東京の友人からは「そんなに安く馬に乗れるんだったらどうしてみんな乗馬をしないの!?信じられない!」とうらやましがられたものです。
まあ不真面目な生徒としては、結局それほど上手にはならないままで終わってしまったのですが、印象的だったのは馬に乗ったときにインストラクターの方から、「姿勢は頭のてっぺんに糸が付いていて上からつるされているような気持ちで乗ることです」と言われたこと。
「上から糸でつるされているような姿勢」というのはとても印象的な表現で、頭を背骨の真上に置くように意識すると自然と背筋が伸びていきます。胸を張るようになり猫背も矯正されるでしょう。
スポーツの基本は姿勢にあるのです。
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姿勢をよくしようという意識が強くなると、椅子に座るときでも疲れたように力なく背もたれに背中をつけることもなくなります。
そしてそんな姿勢を一番印象的に見せてくれるのは、夜にお酒のお相手をしてくれる女性たちではないでしょうか。
彼女たちはどうやったらきれいに見えるかをしっかりとトレーニングされていて、ちょっとくらい飲んだり、こちらの話で笑ってくれていても、基本的に姿勢が崩れるということはありません。
たとえ美人でも姿勢が悪いとそれだけで幻滅です。逆に美人でなくても良い姿勢できちんと接してくれるとすがすがしくてとっても気持ちが良くなります。あまり飲み歩かない私ですが、そういう機会に相手をしてくれる彼女たちの姿勢の美しさにはいつも感心をするのです。
『姿勢を正す』なんて、意識してトレーニングすれば誰でもできるはずなのですが、そういうことを家庭でも職場でも学校でも地域社会でも、上の人が指摘したり注意をしなくなってしまいました。
思い出した時だけでも、一本の糸で吊り下げられている気持ちになってみてはいかがでしょうか。
タイトルの「一本の糸で姿勢をよくする方法」というのは「吊るされていると思うこと」でした。