三度目の挑戦となる、『然別湖グレートフィッシング』。
昨年は参加しませんでしたが、三年前と二年前に参加しいずれもボウズ(釣果なし)というお恥ずかしい伝説を継続中の私。
おまけに前回の二年前は妻が20センチのミヤベイワナ(然別湖での固有亜種、天然記念物)を釣っているので妻にも完全に負けているのです。果たして今日こそリベンジなるか。
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昨夜はひどい雨が降っておまけに寒く、外での食事はできなかった、というような悪天候だったようですが、今日の然別湖は早朝からなんとか雨が上がり霧も晴れてきました。
気温はやはり低いものの、湖面はほぼ凪いでいてなんとか釣りにはなりそうな予感がします。
手漕ぎボートに二名ずつが乗船して、まずはカルガモのようにエンジンボートで対岸まで連れて行ってもらい、そこであとは自由行動開始。岸から釣るも良し、ボートで好きな場所へ移動して釣るも良し。そこから先はそれぞれの釣りの実力が試されます。
リバーキーパーの田畑さんによると、「ここのところミヤベイワナを釣っている人を見ていると、シンキングライン27ftをフルに繰り出して、船の後ろに流しながらゆっくり移動する"ハーリング"で釣っています。水温が冷たいので上に上がってこなくてかなり下にいるようなので、できるだけフライが低い位置になるようにしたほうが良いです」という話。
こちらはそこまでのラインシステムを持ってきていなかったため、とりあえずフローティングラインに8ftのシンキングリーダーをつけていくらかを沈めながらのハーリング。
あとはマーカーをつけてフライを沈めるルースニングという、要は浮き釣りで挑戦。しかし湖の端っこを走らせても真ん中へ出てきても一向にアタリはありません。
(今年もダメかなー…)と弱気になりながら、釣る位置を変えようと船を早めに移動していたところ、船に乗せてあった竿が後ろへガタン!と引っ張られました。危うく船から落とすところだったのを妻に押さえてもらいましたが、なんと魚がハーリングのフライにかかった模様。
慌ててオールを釣り竿に持ち替えて釣り上げると、25センチほどのニジマスでした。これが私の然別湖初釣果。皆さん簡単に釣り上げているようですが、ここまでの道のりは長かった。
しかし釣り上げたとはいえ、狙ったわけではないし勝手にかかってくれたようでもあるので、自分の腕ではありません。
気を取り直して岸辺へ寄ってみると、木の下で魚がライズしているのでこれは期待が大。
システムをドライフライに変えてポイントへ投げ入れること十数回。バシャッ!と大きなヒットがあって、慎重に手繰り寄せると今度は30センチのニジマスでした!
やっとのことでほんとに然別湖でのボウズ解消です。とりあえず良かったー。
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ちょうど昼食の時間になって、集合場所では然別湖のスタッフがサンドイッチを用意してくれています。
「どうでした?」ともう食事も終わった仲間たちに声を掛けられて、「ボウズ脱出!でもニジマス二匹しか釣れてません」というと、「え?釣れた?どこどこ?」と周りはざわつきはじめます。
「え?あの湾の陰で結構ライズしているよ」というと、仲間たちは食後のコーヒーもそこそこにボートに分乗してその湾目指してどんどん出発し始めました。どうやら皆あまり芳しい釣りではなかったようです。
我々夫婦も昼食後は再度連れた場所周辺へ戻り、残りの時間にさらに挑戦を重ねました。
私はもう二匹釣り上げたので、妻に釣らせようとポイント近くで船を操作し、「あのあたりに投げてみたら」とアドバイス。
妻はキャストの仕方を思い出すのに苦労しながら、繰り返しポイントを狙い、ダメなら場所を変えながらというチャレンジ三十分。
12センチほどのミヤベイワナがフライに食いつき、見事にゲット。うむー、私はまだミヤベイワナを釣ってないのにー。
多少のうらやましさを覚えつつ、さらに妻にやらせていると…、おお、今度はもっと大きな魚がフライにヒット!手繰り寄せてみると、背中にオレンジの斑点が見事。今度の魚は30センチのミヤベイワナでした!これは立派です!
なんと今回も逆転で妻に負けてしまいましたが、それでもなんとかニジマスを相手にボウズと脱出したのと、30センチ級のミヤベイワナを拝むことができたので良しとします。しかし来年こそは私自身がミヤベイワナを釣るぞ!
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遠くは静岡、東京からも参加した今回の然別湖グレートフィッシング。然別湖のスタッフの皆さんにお礼を言い、仲間たちと再会を誓い合って現地でお別れをしました。
また来年も然別湖で会いましょう。北海道はグレートです。