日曜日に泊まった、ぬかびら温泉郷のホテル。
翌朝はワカサギ釣りをしたいので、フロントで「糠平湖でのワカサギ釣り情報などはありますか?」と聴いてみたところ、「ああ、結構やられる方が多いですねえ」と、薄い反応。
どのあたりで釣れているとか、ローカルにいるからこそわかるような地元情報などはないものか、と思ったのですが、出来合いのパンフレットをくれただけでおしまい。
ワカサギ釣りのお客さんなんてあまりいないのか、熱心に教えてくれるという感じがありません。
仕方がないので、自分でネットで糠平湖のワカサギ釣り情報を検索してみました。
すると、「NPO法人ひがし大雪ガイドセンター」という、糠平湖周辺をガイドするNPOのホームページが目に留まりました。(一番上の図です)
こちらのサイトの中に、「ワカサギ釣り情報2018 NO.3」というリンクが貼ってあって、ここにホワイトボードに描いた絵のような釣りポイント情報が詳細に紹介されていて、実に参考になりました。
釣り情報って、これくらいの切り口と精度で教えてくれてこそ、釣り客の求めるものだよなあ、と思いながら、感心して図を眺めていました。
結果として、情報通りにはなかなか釣れなかったのですが、それはそれとして、初めての釣り客に対して安心感を与えてくれるような情報提供が嬉しいものでした。
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帰りがけにトイレを借りようと、ぬかびら温泉郷にある「ひがし大雪自然館」に立ち寄って、中にいた案内の方と立ち話。
「昨夜はこの温泉郷のホテルに泊まって、今までワカサギ釣りをしてきたんですが、ホテルではあまりワカサギ釣りの情報が手に入らなくて、NPOさんのホームページがさんこうになりました」
そういうと、その方は「ははあ、ホテルによってはフロントの方が釣りをされないので、ゲストが求める情報がわからないのかもしれませんね」と残念そうに言います。
「別にクレームをつけるようなつもりはありませんが、観光地としては観光素材の情報を提供してもらえなかったのが残念でした。それに引き換え、NPOさんの情報提供は素晴らしかったです」
「職員にもいろいろいますが、地元にいすぎるとここの素晴らしさがあたりまえになってしまうことがあります。NPOの方も、ここが好きでここに移り住んでその素晴らしさを感じているので、提供できる情報もレベルが高くなるのだと思います」
かたや「地元情報はロコ(ローカルの住人)に聞け」という反面、「よそ者ほど地元が良く見える」とも言い、さらに地元民ほど地元の良さがわからない、という、よく言われるような出来事に一度に遭遇したようで、興味深い経験になりました。
冬の方が糠平湖の水位が下がるので、タウシュベツ鉄道橋の姿もはっきりと見えて良い季節。
距離的には遠いけれど、独特の魅力は一見に値する素晴らしい場所ですよ。