記録的な寒波が北海道を襲っています。
今日の札幌は最高気温がマイナス11度とのことで、札幌にしてはかなり寒い一日となりました。
これくらい冷えると、直接外気に当たる顔などが、「寒い」「冷たい」というよりは、「痛い」という感覚に近くなります。
まさにこういう感覚を我々は北海道方言で「しばれる」といいます。
漢字で書くと「凍る」だそうですが、案外知らないものです。
私の「しばれる」という語感は、「人間が感じるところの厳しい寒さ」だと思っています。
人のいないところがキンキンに冷えても、それを"しばれる"とは言わないのではないか。
寒さを自分が痛く感じるその感覚を抱いて、行き交う人に対して「しばれるね~」と言うのが、私の「しばれる」感覚です。
で、まさに今日は久しぶりに「しばれる」感覚を味わった一日でした。
さらに今日は、ある会議があってその後に懇親会を開き、一連の会合が無事に終わったことで気が緩んだのか、帰りのバスで寝てしまい、降りるべき停留所を過ぎたところで目が覚める始末。
乗ったバスは特急バスで、途中の停留所をいくつか飛ばしているので、とても歩いて帰れる距離ではありません。
仕方なく、そこからまた戻るバスを待つことにしましたが、その間の15分は顔が痛くなるほどで、さすがに厳冬期の北海道でした。
しばれた一日ですが、観光客の方にはこの「しばれる」感覚もまた楽しい思い出にはなりそうです。
旅を終えたら、ぜひ「いやいや、しばれたわ」と言って欲しいものです。
もっとも、たいていの道産子は「しばれたしょ?」と言われても「なんも、なんも(そうでもないよ)」と言うのがお約束なのですが(笑)。