北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

想像学園豊平塾での「報徳講演会」 ~ 報徳は実践あるのみ

2022-10-06 23:26:49 | Weblog

 

 朝一番の飛行機で東京から札幌へ帰ってきました。

 JALの飛行機に乗ったのは久しぶりでしたが、座席の背には一人ひとりのための10インチくらいのモニターがついていました。

 イヤホンもサービスしてくれて、バリエーション豊かな放映メニューで旅の時間が豊かになります。

 動画サービスには映画、お笑い、ニュース、音楽などのほかに今のフライト情報や機外カメラの映像なども選べます。

 CAさんからの機内アナウンスがあるとすぐに画面は見えなくなってしまうのが難点ですが、飛行機の旅はこういう時代になったのだと感心しました。


     ◆


 新千歳空港からはこちらの駐車場に止めてあった車で札幌市内へ移動して、午後一番からは外部からの依頼があった講演会講師です。

 公園の演目は「静岡県掛川市に学ぶ二宮尊徳とその教え」というもの。

 私が掛川氏の助役でいた時代に当時の掛川が進めていた「報徳のまちづくり」は私にとって衝撃でした。

 二宮尊徳(幼名金次郎)の事も知りませんでしたが、その高い思想性が現代にも生きていて、それはまちづくりの精神的支柱になり得るという事です。。

 またそれは掛川にある大日本報徳社の社長を兼ねていた榛村市長さん(当時)ならではの市政方針でもありました。

 市民に報徳を語ることは多く、そのお陰で耳学問ながら報徳の思想についてはずいぶん勉強させてもらいました。

 至誠・勤労・分度・推譲という四つの徳目や「積小為大(小さなことをコツコツ続けることで大きな成果が得られる)」、「率先廻村」「道徳と経済」「一円融合」などなど、世の中の道理を鋭く見抜く一言やリーダーとしてのふるまい方まで幅広い"人間への理解"がそこにはありました。

 しかしここで「勉強した」というのは、二宮尊徳先生の事績やエピソード、伝記などから得られる知識という事だけではありません。

 「報徳は(知識ではなく)実践である」ということを心底理解して、自分もそれを実践できているかどうかということです。

 良いことは続けなくてはなりません。
 
      ◆

 今日の講演相手は豊平区の生涯学習活動の一環である「想像学園豊平塾」を卒業したお年寄りの皆さん約50名。

「今日みたいな講演を毎月やっているのですか?」と訊くと、「いえいえ、毎週です。講演のようなものは月に一度くらいですが、何らかの活動を毎週やっていて皆さん集うのが楽しみなようですよ」とのこと。

 継続は素晴らしいことですが、最後に悪態をついておきました。


「いくら良い話をしても多分明日になれば忘れちゃうでしょうから、そんなときはまた来年来て『この一年、何か実践できましたか』と活を入れないといけませんね」

 皆さん笑っていましたが、今日の講演を楽しんでいただけたなら幸いです。

コメント
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