北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

自転車通勤と花粉症

2018-04-20 23:55:55 | Weblog

 今日からようやく自転車通勤開始。

 先週までは寒かったのと、今週も夜に飲み会や会合が入っていて、自転車では帰ってこられなかったので、自転車に乗れなかったのです。

 昨年は4月6日の週から自転車通勤を始めていたので、自転車シーズン・インが10日以上も遅れてしまいました。

 そういえば、まだシラカバ花粉症も出ていないことに気が付いて、例年はいつくらいから始まるのかを調べてみました。

 道立衛生研究所がシラカバ他の花粉の飛散情報をネットで知らせてくれています。


  【道立衛生研究所2017年の花粉情報】

 するとまさに、4月20日あたりからシラカバ花粉が飛び始めて、ピークは5月上旬。

 それ以降は次第に減少傾向になりながらも5月末くらいまでは飛んでいるというのが、過去の傾向のようです。

 そうか、明日あたりからマスクと、鼻にワセリンを塗りたくって一か月を凌がなくてはならないようです。

 週末は行者ニンニク取りと釣りの予定が入っています。

 アウトドアには良い季節到来なのですが、こればかりは鬼門です。

 花粉症のお仲間の皆さん、乗り切っていきましょう。

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5、5倍ですか!?

2018-04-19 23:54:54 | Weblog

 

 今朝の北海道新聞に、「凸凹路面で国賠請求5倍」という記事が載りました。

 昨日行われた、北海道開発局長の記者会見で道路の傷みに関する話題が質問されたのだそう。

 局長がそれを受けて、「今年の春は道路の傷みが激しいと感じる。(道路が原因で車に損傷が与えた時の)国家賠償請求額が昨年の5倍と聞いている」と答えたことから、「じゃあ例年はいくらで今年はいくらなの?」と記者の関心を呼んだようです。

 調べてみると、例年の国家賠償事案は年間で約110件で、総金額は2千万円だったのが、昨年度は金額が1億円を超えるかもしれないとのことで、この「5倍」というヘッドラインになったようです。

 私も調べたことがありますが、北海道開発局の例年の国賠件数は約100~110件ほどで、その7割が道路に開いた穴、つまりポットホールに起因しています。

 今年はそれが、ずっと多くてちょっと異常な数字になっているようです。

 私の友人も、「道東自動車道オホーツク道路を走っていたけれど、穴ぼこでパンクしました。これって弁償してもらえるものでしょうか」という相談を私によこしました。

 よく聞くと、「高速道路なので途中で止まるわけにもいかず、写真も撮っていない」とのこと。

 役人的には、自分がどう判断するか、という事以上に、これを上部機関の決済に回した時に確信をもって「通る」と言えるかどうかがポイントです。

 穴ぼこでパンクした時にはすぐに車を止めて、警察を呼んで現認してもらうのが一番のようですが、はてさて、全ての場面でそんなことが可能でしょうか。

 簡単には国家賠償要求が通じるとは思えない中で、昨年の5倍というのはいかにも大きな数字です。

 さすがに社会問題になるだけあって、道路の現状に不平と不満を抱いている人が日増しに増えていることを感じます。

 "5割増し"くらいでも、増えましたね、という感じですが、"5倍"となると、ほんとうにどのような対応をしようというのか、興味すら湧いてきます。

 この道路の悪さは、道路の耐用年数を過ぎているところも年々増えているので、改めて、しっかりとした計画を立てて、確実に予算を投入しなくては収まらないように思えます。

 さてさて、どうしたものか。

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5、5倍ですか?

2018-04-19 23:54:54 | Weblog

 

 

 今朝の北海道新聞に、「凸凹路面で国賠請求5倍」という記事が載りました。

 昨日行われた、北海道開発局長の記者会見で道路の傷みに関する話題が質問されたのだそう。

 局長がそれを受けて、「今年の春は道路の傷みが激しいと感じる。(道路が原因で車に損傷が与えた時の)国家賠償請求額が昨年の5倍と聞いている」と答えたことから、「じゃあ例年はいくらで今年はいくらなの?」と記者の関心を呼んだようです。

 調べてみると、例年の国家賠償事案は年間で約110件で、総金額は2千万円だったのが、昨年度は金額が1億円を超えるかもしれないとのことで、この「5倍」というヘッドラインになったようです。

 私も調べたことがありますが、北海道開発局の例年の国賠件数は約100~110件ほどで、その7割が道路に開いた穴、つまりポットホールに起因しています。

 今年はそれが、ずっと多くてちょっと異常な数字になっているようです。

 私の友人も、「道東自動車道オホーツク道路を走っていたけれど、穴ぼこでパンクしました。これって弁償してもらえるものでしょうか」という相談を私によこしました。

 よく聞くと、「高速道路なので途中で止まるわけにもいかず、写真も撮っていない」とのこと。

 役人的には、自分がどう判断するか、という事以上に、これを上部機関の決済に回した時に確信をもって「通る」と言えるかどうかがポイントです。

 穴ぼこでパンクした時にはすぐに車を止めて、警察を呼んで現認してもらうのが一番のようですが、はてさて、全ての場面でそんなことが可能でしょうか。

 簡単には国家賠償要求が通じるとは思えない中で、昨年の5倍というのはいかにも大きな数字です。

 さすがに社会問題になるだけあって、道路の現状に不平と不満を抱いている人が日増しに増えていることを感じます。

 "5割増し"くらいでも、増えましたね、という感じですが、"5倍"となると、ほんとうにどのような対応をしようというのか、興味すら湧いてきます。

 この道路の悪さは、道路の耐用年数を過ぎているところも年々増えているので、改めて、しっかりとした計画を立てて、確実に予算を投入しなくては収まらないように思えます。

 さてさて、どうしたものか。

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それじゃ、あなたが説明してあげてくださいね

2018-04-18 23:42:47 | Weblog

 

 昨年のこと。

 わが舗装事業協会が実施している舗装研修会について、「昨年と同様のプログラムでやりたいのですが」と、あまりやる気のない伺いが上がってきました。

 そこで、「昨年と同じではだめ。何か新しいことを一つでも加えるように再検討してください」とダメ出しをしたところ、次に上がってきた提案は「専務に一コマ、舗装業界の状況について概論を話していただくというのはどうでしょうか」と、新しく私がお話するコマを作るというプランが上がってきました。

 自分から「何か新味を出してください」と言ったセリフが、文字通り天に唾するように、自分に返ってきたようなものですが、行きがかり上、「まずはこれでやってみましょう」と言わざるをえませんでした。

 そして今日がその研修会。

 約50分の時間でしたが、現在の舗装業界を取り巻く背景情報について講義をしてきました。

 ただ、この50分の講義をするためには、一週間前からパワポファイルを作り始めて、ストーリー構築や資料収集などに相当な時間と労力をつぎ込みました。

 苦労を自ら背負ったようなものですが、おかげで今までちょっと曖昧に覚えていたことがはっきりしたり、新しい資料との出会いがあったりと、大いに自分のためになりました。

 「見たことがある」「読んだことがある」というレベルの知識を、背景まで踏まえて「説明できる」というところまで持ち上げるのは大変ですが、大人の勉強とはそういうものですね。


    ◆


 何度も登場する、榛村元掛川市長さんですが、彼が市内で市長からの講話をした際に、ある方が「市長さん、僕はその話をもう5回は聞きました」とややうんざりした顔で行って来たことがあったそう。

 その時榛村さんはこういったそうです。

「そうか、そんなに聞いたんだったら、もう中身を全部覚えてしまったでしょうね。それならば、次はあなたが家族や地域に説明してあげてください」

 聴いたことがあるということを思い出すのは簡単ですが、それを説明しようとすると、知っておかなくてはいけない背景情報がどれだけ多いか、ということに改めて気が付くものです。

 常に「それは何だ」と訊かれたときに、「それはこういうことです」と説明をできるようにしようとする心構えが、生涯学習です。

 僕はそう理解しています。

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人に飽きられないために ~ ユーミンに学べ

2018-04-17 23:55:55 | Weblog

 

 私の場合、普段パソコンのファイルを保存するときは、DropboxとOneDriveという、クラウドサーバーを使っています。

 クラウドを使うことで、職場と家、またはモバイルパソコンを外へ持ち出した時でも、使っているファイルをすぐ開くことができて、とにかく便利。

 下手にファイルをUSBメモリなどで持ち出すこともないので、落としたりする心配もありません。

 おまけにこの環境であれば、スマホのような小さな画面で我慢できれば、ファイルを見るくらいのことはできます。

 もう10年以上も前に、「ユビキタス社会」なんてことが言われて、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」がコンピューターネットワークに繋がることができて、豊かになるという社会イメージが示されましたが、今はまさに誰もがネットに繋がっていられる社会になりました。

 ユビキタスを突き詰めると、家電や自動車までもが繋がった社会までもイメージとして含まれるので、IoT(=Internet of Things:モノのインターネット)と同じような意味なのですが、今ではすっかり使われなくなりました。

 言葉には賞味期限があって、聞き古された言葉よりも、新鮮さを感じられるような言葉の方が受けるのでしょう。

 残念なことに、大衆は古めかしく感じたものに飽きてきます。その「飽き」をどうやって乗り切るかは、古今東西、アイドルでも政治でも、真の力量や運が試されるところだと思います。


    ◆

 最近、ユーミンこと松任谷由実さんが自分で選んだ45曲を、「ユーミンからの恋のうた」というベストアルバムにしてセールスを開始し、これが堂々の初登場1位になったそう。

 ゴリゴリのユーミンファンではないけれど、どこかで過去のある瞬間をふっと感じさせる流行歌として、45年も活動を続けてきたことはすごいなあ、と思います。

 大衆やファンの「飽き」を、様々な新たな挑戦で払拭して新鮮さを保つやり方は、長期政権を取れる政治家の振る舞いに似ているように思います。

 掛川の榛村元市長さんも、任期の中でしょっちゅう新しいテーマを打ち出しては市民を鼓舞して実現させてきたという政治的手腕がありました。

 日高晤郎さんも、どこかそういう要素があったのではないでしょうか。
 
 もちろん、心底実力があっての話ですが、実力だけでなく、巧みに飽きさせない工夫とスキルこそ長期政権のキモなのだと思います。

 さて、このアルバム、大人買いしようかなあ。

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予防保全で経費を削減 ~ 札幌市のアプローチ

2018-04-16 23:55:55 | Weblog
 今週、舗装事業に関連して講話をすることになっていて、パワーポイントを作成するために、いろいろな資料を探していました。
 
 すると、「札幌市の道路舗装の考え方が先進的ですよ」と教えてくれる方がいて、「しかも、報告書は全部ネットにアップされているからすぐに見れる」とも。
 
 そうやって探したのが、「札幌市幹線道路管理計画」と「札幌市補助幹線道路管理計画」の二つでした。
 
 これらはどちらも道路の舗装に関して、どういう手順で調査を行って、どういう考え方で補修修繕をするか、ということをまとめたもの。ただし、対象となる道路網が違うだけで、同じような考え方がベースにあります。
 
 このなかで興味深かったのが、道路の傷みが進行して壊れてから直す「事後保全型維持管理」でやれば、年間26億円がかかるのにたいして、壊れ切ってしまう前の適切なタイミングで補修や修繕を行って長持ちさせるやり方ならば、年間9億円でやれる、という試算でした。
 
 
 年間に安定した事業枠を用意して、計画的に修繕するほうが、持つだけ使い切って壊れたら直す、というやり方よりもずっと経費が節減されるというのです。
 
 札幌市の場合は、事前に修繕した箇所のその後の傷みも調査しながら、年月とともに劣化する度合いの関数も試みに作っています。
 
 こうした関数も、調査の箇所を広げて地道に繰り返すことで精度が上がってゆくことでしょう。
 
 道路舗装の傷む度合いから、年間の予算を逆算してしっかりと予防保全をする、というメンテナンスサイクルが確立しているのは素晴らしいことです。
 
 しかしそれが「とはいえ予算がないからできない」と言われるようでは、技術とか科学を無視した対応といえ、それでは正しい維持管理はできません。
 
 道路管理だけではなく、インフラの維持管理に当たっては、科学的な裏付けをしっかりと作ったうえで、必要な予算は用意する、という現実を見据えた行政に期待したいところです。
 
 
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守成は難し ~ 守り続けることの難しさがある

2018-04-15 23:56:56 | Weblog

 

 昨日の都市計画学会のなかで行われた、弘前大学北原先生の特別講演は、「北からの都市計画を考える」というものでした。
 
 大都市の市街地をどうするか、という旧来からの都市計画のテーマに対して、人口減少化の地方都市においては、テーマそのものがもはや変わっているというお話。
 
 単純に制度を整備して、事業者はその制度の中で自由にやるというような法律や制度だけでは、ローカルの都市でのまちづくりは語れません。
 
 昨日の講演では、そんなローカルの中でも地域の歴史や伝統、文化などを生かして地域を活性化させようとするいくつかの事例が紹介されました。
 
 講演後の質問の時間になって、私は北原先生に質問をしてみました。
 
 それは「地域のある種の人たちが、自分たちで覚悟を決めてお金も出して、新たな取り組みを始めたという事は素晴らしいと思います。ところで、そうした創業の志を持ったグループの思いは、次の世代に繋がっているでしょうか。しばしば、創業のグループがそのまま高齢化して消えてゆく、という事例を見聞きしているものですから、敢えてお伺いします」というものでした。
 
 危機感を感じて、解決のための新しいプロジェクトを立ち上げるような先進的事例は、いろいろな文献や講演会などでも紹介されて、感心することが多いものです。
 
 ところが、そうした先進的事例がありながら、他の地域ではなかなか後に続くような同様の事例が立ち上がらなかったり、せっかく立ち上がったプロジェクトも、創業の人たちグループが支えるだけで、その人たちがいなくなった時に、消滅してしまうという事例が実に多いのです。
 
 中国の古典「貞観政要」には、「創業と守成いずれが難きや」という段があります。
 
 ある時、唐の太宗 李世民が側近に「帝王の事業の中で、創業と守成とどちらが難しいだろうか」と尋ねました。
 
 「守成」というのは、受け継いだ事業や商売を続けてゆくということ。
 
 ある大臣が最初に「群雄割拠する中で、これらの敵を降伏させ勝ち抜くことは命がけであり、創業こそが困難と思います」と意見を述べます。
 
 ところが重臣の魏徴がこう反論しました。
「帝王が創業の為に立ち上がる時は、必ず前代の衰え乱れた後を受け、ならず者を討ち平らげますので、万民はこれを喜びこぞって命令に服します。帝王の地位は天が授け万民が与えたもので、創業は困難なものとは思えません。
 しかし一旦天下を手中に収めてしまえば、気持ちがゆるんで驕る気持ちが出てまいります。
 人民は静かな生活を望んでいるのに役務はなくならず、人民が食うや食わずの生活を送っていても、帝王の贅沢の為の仕事はなくならない。国家が衰えて破滅する原因は、常にこういうところにあるのです。それ故、守成の方が困難であると考えます」
 
 この両方の意見を聞いて太宗は、「かつて私と一緒に生死を共にすれば創業が苦労と言い、天下が安定した後に私と共に政治を行えば、驕りが出ることで危急存亡に至ることを心配するものだ。創業の困難が過去となった今であるから、今後は守成の困難を乗り越えてゆこう」と言ったといいます。
 
 まさに歴史を紐解けば、飛ぶ鳥を落とす勢いで天下を取りながら、急速に勢いを失う天下人は多いわけで、我々は歴史から学ばねばなりません。
 
 商売も同じで、創業の苦労を過去のものとして、事業を二代目、三代目が承継して時代の変化に対応しながら続けてゆくのは大変なことでしょう。
 
 そしてまちづくりもまた同じ。
 
 一度生まれた新しい事業や動きを、しっかりと後に繋いでゆくことは大切です。
 
 それもただ古い決まりを墨守するのではなく、常に進取の気質を持ちながら、事業を生き物として継続してゆくこと。
 古典に学び、肝に銘じましょう。
 
  なお、私の問いに対する北原先生の答えは、「今は息子さんたちの世代が引き継いでいますよ」とのことでした。
 
 うらやましいですね。 
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北からの都市計画を語りましょう

2018-04-14 21:59:41 | Weblog
 今日は所属している、日本都市計画学会北海道支部の支部総会。
 
 昨年事業の報告と、今年度の活動計画が承認されました。今年一年も、観光までウィングを広げた守備範囲の中で、まちづくり・地域づくりについて様々な活動を行って行こうと思います。
 
 
 総会の後には、日本都市計画学会副会長で、弘前大学教授の北原啓司先生から、「北からの都市計画を考える」というタイトルの記念講演をいただきました。
 
 経済のグローバル化が進む大都会は、スピード化、均質化、市場主義が横行するアメリカスタイルで進んでいるように見受けられますが、その一方地方都市では、スローで個性化、文化中心のヨーロッパスタイルの暮らし方が向いています。
 
 都市計画の領域でも、かつての人口増加、都市爆発の時代をいかに抑制的にコントロールしながら快適な都市化社会を形成するかが課題だった時代が終わりをつげ、あるものをいかに成熟させてゆくかに重きが置かれるようになりました。
 
 ローカルの暮らしは、グローバルな都市の暮らしから見て、「一周遅れの勝者」と言えるのでしょうか。
 
 いやそもそも、先を走っているように見える都会の暮らしは、我々から一周遅れの人たちの姿ではないのかとすら思えてきます。
 
   ◆

 再開発などを行うときに、公開空地を供出すると容積率の上乗せをボーナスとして得られるという制度があります。
 
 利益をちらつかせて、利便的空間を社会に還元させるという仕組みです。経済の力でよりよい社会に結び付ける一つの制度的工夫です。
 
 ところがこんなことを江戸時代から既にやっていたのが、青森県黒石市の「こみせ通り」にみることができます
【藩政時代からの商家町 黒石・中町こみせ通り】https://retro.useless-landscape.com/archives/4137 

  【上記ホームページより】
 
 ここでは、商家が自分の敷地の中に冬の雪でも通れるようなアーケードを提供して、地域の暮らしを支えるような工夫がありました。
 
 藩からは、地域に提供されているアーケード分の税金は取らないという形で、この姿勢を応援しています。
 
 この昔ながらのアーケードが、伝統的建築物群保存地区として、地域の景観や観光に今でも貢献しています。
 
 答えはグローバルの中だけにあるのではなく、昔からの、そしてかつてのローカルの暮らしの中にあるのじゃなかろうか。
 
 人口減少社会を迎えて、立地適正化計画のようなコンパクトシティを誘導するような施策もありますが、三大都市圏の市街地が練炭するような地域では使えても、暮らしの中に農地を抱えていたり、漁業で成り立っているようなところには到底歯が立たないのではないでしょうか。
 
 そこには、ローカルならではの工夫と、住む人たちの覚悟が一番のポイントになりそうです。
 
 大都会から離れた積雪寒冷地の東北・北海道地域では、改めて都会の都市計画とは一線を画した、「北からの都市計画」を自ら工夫してゆくことがあって良いのだ、と言えそうです。
 
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インフラ歳出抑制? ~ 正しく読めばそうではない

2018-04-13 23:56:06 | Weblog

 

 今年は春先から道路の傷みが激しい、ということを盛んに訴えている私ですが、今朝はちょっと心配な記事がありました。
 日経新聞の経済面ですが、「老朽インフラ歳出抑制」とありました。
 中身を読むと、「政府は道路など社会インフラ整備にかかるコストの抑制に乗り出す。年度末に集中しがちな公共事業の時期をならすほか、ロボットの活用で安全検査を効率的に進められるようにし、老朽インフラの維持費を抑えることをめざす」とあります。
 どうやら元ネタは、4月12日に開催された経済財政諮問会議での議論のようです。
 そこで原本に当たってみると、有識者議員提出資料として、伊藤元重さんら4人の連名で「質の高い社会資本整備に向けて」という資料が提出されていました。
 この資料の中で、「(2) 国・地方の公共投資における徹底した効率化 」としたうえで、こう書かれています。
 公共事業の執行時期が平準化すれば、人材確保が進み、稼働率が改善するが、実際には地方自治体を中心に平準化は進んでいない(時期によって2倍程度のフレ)。
 債務負担行為の活用、発注見通しの統合、執行率目標の設定とPDCA の実行等先進事例に学び、こうした取組によるコストの実態を国及び地方の積算単価に段階的に反映すべき。
 公共施設は、何ら対策を講じなければ、維持更新負担が大幅に拡大する見込み。
 長寿命化等への取組の先行事例では、トータルコストが平均 24%削減されると見通しており、各インフラ所管省庁において長寿命化等による削減効果を改めて把握するとともに、先進的な取組を全国自治体で展開するよう後押しすべき」

  -------(ここまで引用)ーーーーーー

 素直に読めば、ただ予算を削減するよ、ということではなく、このままでは維持管理費用が大幅に増えるので、長寿命化を図って効率的に管理することでかかる費用を削減すべき、ということに読めます。
 今の北海道の道路は、傷んでしまって大幅な修繕を必要とする道路が増えてしまっているわけで、これなどは軽微な修繕を繰り返すことで費用をグッと軽減することが可能なはず。
 つまりより計画的に予算を投入することで結果として、LCC(=ライフサイクルコスト)を下げるようなトータルな視点が必要だということでしょう。
 そのためにも、「目先の予算がない」などと言っておらずに、中期的・長期的展望に立った、一番予算のかからない管理の在り方はどういうことなのか、を真面目に議論してほしいものです。
 今のような「穴が開いた→埋めるだけ→もっと壊れる→もっと埋める」という負のスパイラルの先に正しい答えはありません。
 技術的知見として、将来のためにまっとうな議論をすべきだ、と言ってくれていると理解してよいのでしょうか。
 ペーパーの一番上には「早期発見・予防保全を基本に、効率を徹底追求すべき」とも書かれています。
 予防保全をやらせてほしいものです。
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気持ちを春モードに

2018-04-12 23:45:45 | Weblog

 

 北海道はこのところ天候が不順。寒の戻りもあってなんだか外に出る気がしません。

 道路の雪はなくなりましたが、まだ空気が埃っぽくて自転車通勤をする気にもならず、週明けに暖かくなった頃が始まりでしょうか。

 シラカバ花粉がまだ本格的に飛んでいないのが救いですが、なんとなく気が重たいです。

 車庫の中で奥にしまっていた夏の釣り道具を出して、雪かき道具を奥に押し込む、車庫の衣替え。

 そろそろ気持ちを春モードに切り替えますか。

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