こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『世界SF全集23』より『ソラリスの陽のもとに』スタニスワフ・レム

2009-01-12 19:42:48 | 本と雑誌

『世界SF全集23』には、『砂漠の惑星』も収録されているのですが、昨年の9月に読みましたので、
割愛させていただきます。

さて、主人公ケルビンは心理学者。
赤と青の二つの太陽のまわりをまわっている惑星ソラリスに、調査と研究にために着陸します。
そこには既に幾人かの研究者が生活していたのですが、直接会ったことはないものの
顔見知りのスナウトさえ、顔を合わせると恐怖の表情を見せて、何かを恐れている風だったのです。
いったい、この惑星に何が起きているというのでしょうか?
正気に戻った彼は、ケルビンに「くれぐれも用心しろ」と謎の言葉を残したまま沈黙し、
自室に去ってしまいます。
その後、ケルビンのまわりに起きた出来事は、喜ばしくも残酷なものでした。

ソラリスの海は、知れば知るほど魅力的で、かつ、感情というものが無いだけに残酷ですね。
自らが生み出したものでさえ、観察の対象ですらなく、放っておくのですから。
新しいおもちゃを与えられた子どもみたいです。
多分ケルビンは、感情と研究の両面から、それでもソラリスにとどまり続けるような気がします。
好奇心をくすぐる、とても面白い物語でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界SF全集23より『ソラリスの陽のもとに』

2009-01-12 00:00:00 | 未分類
スタニスワフ・レム氏『ソラリスの陽のもとに』を読みました。
『世界SF全集23』には、『砂漠の惑星』も収録されているのですが、昨年の9月に読みましたので、
割愛させていただきます。

さて、主人公ケルビンは心理学者。
赤と青の二つの太陽のまわりをまわっている惑星ソラリスに、調査と研究にために着陸します。
そこには既に幾人かの研究者が生活していたのですが、直接会ったことはないものの
顔見知りのスナウトさえ、顔を合わせると恐怖の表情を見せて、何かを恐れている風だったのです。
いったい、この惑星に何が起きているというのでしょうか?
正気に戻った彼は、ケルビンに「くれぐれも用心しろ」と謎の言葉を残したまま沈黙し、
自室に去ってしまいます。
その後、ケルビンのまわりに起きた出来事は、喜ばしくも残酷なものでした。

ソラリスの海は、知れば知るほど魅力的で、かつ、感情というものが無いだけに残酷ですね。
自らが生み出したものでさえ、観察の対象ですらなく、放っておくのですから。
新しいおもちゃを与えられた子どもみたいです。
多分ケルビンは、感情と研究の両面から、それでもソラリスにとどまり続けるような気がします。
好奇心をくすぐる、とても面白い物語でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする