9の扉 リレー短編集 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2009-07-23 |
この本は、執筆者が次の執筆者を指名し、「お題」を手渡していくリレー形式となっています。
北村薫さんから始まったリレーがつながっていくうちに、それぞれの「お題」に対する作品が、 直球だったり、変化球だったり、まるで万華鏡をのぞいているような面白さでした。
特に、竹本健治さんの「依存のお茶会」は、前執筆者の思惑とは違う方向の面白さを出してこられて、思わず、うなってしまいました。
最後の辻村深月さんの作品は、パステル画を見ているようでいて、幼い少女には厳しい結末に、胸を痛めもしました。
どれを取っても、非常に楽しめる作品ばかりです。
この企画、またやっていただきたいものです。