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ブラック・アゲート 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2012-02-18 |
アゲート蜂は、野生の哺乳類の体内に卵を産み付ける性質を持っていた。
卵は、動物の体内で幼虫になり、幼虫は宿主の体液を吸って成長した後、そこで蛹となる。
そして、ある日突然、宿主の体を食い破って外へ出てくる。
幼虫に寄生された動物は、羽化までの間にさまざまな症状に襲われ、蜂が羽化する頃には確実に死ぬ。
恐ろしいのは、この蜂が人間まで宿主に選び始めたことだった。
この物語は、高寺暁生が住んでいる離島ではいなかったはずのアゲート蜂に娘の陽菜が刺されてしまったことから、苦難の道のりが始まります。
暁生は、何としても彼女を助けるため、噂では50%の生存率を持つという本土の病院に渡る決心をした。
しかし、暴力や殺人も辞さないAWS対策班が島を封鎖している。
暁生たちは、陽菜を助ける事ができるのか?
蜂よりも、それに対する恐怖によって狂っていく人間が怖いです。
社会システムの欠陥を正していかないと、いつかは起こるのかもしれません。
そういう私自身、このような事態が起きたとき、正常で尋常な対応や行動ができる自信はありません。
読むのが辛かったです。