1975年に、五代目柳家小さんさんと興津要さんが芸のこと、江戸のこと、食のことについて対談なさって単行本となっていたものを、昨年、文庫化したものです。
芸のことは、私は素人ですから今の噺家さんに判断していただくとして、江戸の風俗や当時は当たり前にあった物が無い今、私自身だって落語の芯の部分が分かっているかどうかは自信ありません。
そういう意味では、古典落語がどのように残っていくのか、気になるところです。
食のことは、小さんさんは本当によく召し上がっていらしたのですね。
食べ物には相当の思い入れがおありのようで、中でも、むすびについては、読んでいてよだれが出そうなほど美味しそうでした。
面白かったです。
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芸談・食談・粋談 (中公文庫) 価格:¥ 741(税込) 発売日:2013-05-23 |