『タイムストーリー １日の物語』日本児童文学者協会・編

「１日」をテーマにした５編のアンソロジー集です。

友だちのいない甲野さんが、両親を安心させるために１日友だちのふりをするバイトを頼みに来た。
ドクター・マーリンのカラーインク十二色セットと引き換えに。
『一日だけの友だち』
神様になって必ず奇蹟を起こすという１日体験をした悠人が、悩んだ末に起こした奇蹟とは？
『一日神様』
父子家庭の息子・吾朗は、幼い頃から父のいたずらに振り回されてきた。
今度は、今日がパパの人生最後の日だと、届いたメールを見せて訴えるのだが、果たしてその真偽は？
『ムギバシ』
「なんかな・・・・・・」という気持ちになったというだけで、離婚する両親を持った亜希。
パパが出ていく日に三人で過ごしたいと両親が言いだしたのだが、その最後の１日のこと。
『解散記念日』
少なくとも祖母の代から続く頭痛持ちのわたし。
月に一度とはいえ、１日何もできなくなる。
そんな頭痛と長年付き合ってきた祖母の考え方は・・・。
『海の底の時間』

今回、ＳＦ作家としては東野司さんが参加なさっています。
どれも面白いのですが、私は『一日だけの友だち』と『一日神様』が好きです。