2023年3月7日、7.7kmを超える小惑星が、地球の、よりによって日本の熊本県阿蘇郡に衝突すると、半年前になって全世界の人々に知らされた。
日本人はもちろんの事、アジア及びオセアニアの住人は、南アメリカ大陸を目指して大移動を始めたというのに、ハルちゃんこと小春は、大宰府自動車学校でイサガワ先生に車の運転を習っている。
どこに行こうと、人類は滅亡するようではあったが。
そんな自動車教習所で、たまたま選んだ教習車のトランクから他殺体が見つかった。
しかもなぜかイサガワ先生が犯人を捕まえると言いだして、それにハルちゃんも付き合う事になる。
人類滅亡間近の混乱した世界で、犯人を捜し出して捕まえる事が出来るのか?
江戸川乱歩賞受賞作です。
SF要素の強い作品でありながら、しっかりとしたミステリでもある今作品。
現代では当然ではありますが、これだけ混乱した世界を舞台にしつつも、物語の作りは論理的で理性的。
とても面白く読めました。
ところで選考委員のお1人の新井素子さん。
一般論ではあるのでしょうが「地球が滅ぶっていうのに、何だって殺人?」って、あなたが仰いますか?(苦笑)
素子さんの『ひとめあなたに・・・』は、まさにそれが多いでしょうに(;^_^A
大好きな作品でもありますけどね。
まあそれはそれとして、混乱したこの世界でたくさんの人々の複雑な思いがからみあった中、犯人の動機だけがあまりにも身勝手で、単純極まりなく幼稚なものなので、対極の幼稚な考えかもしれませんが、イサガワ先生の気持ちに共感してしまいます。
でも、ハルちゃんの理性的な判断力も、だからこそ大事なんだろうなと考えました。
日本人はもちろんの事、アジア及びオセアニアの住人は、南アメリカ大陸を目指して大移動を始めたというのに、ハルちゃんこと小春は、大宰府自動車学校でイサガワ先生に車の運転を習っている。
どこに行こうと、人類は滅亡するようではあったが。
そんな自動車教習所で、たまたま選んだ教習車のトランクから他殺体が見つかった。
しかもなぜかイサガワ先生が犯人を捕まえると言いだして、それにハルちゃんも付き合う事になる。
人類滅亡間近の混乱した世界で、犯人を捜し出して捕まえる事が出来るのか?
江戸川乱歩賞受賞作です。
SF要素の強い作品でありながら、しっかりとしたミステリでもある今作品。
現代では当然ではありますが、これだけ混乱した世界を舞台にしつつも、物語の作りは論理的で理性的。
とても面白く読めました。
ところで選考委員のお1人の新井素子さん。
一般論ではあるのでしょうが「地球が滅ぶっていうのに、何だって殺人?」って、あなたが仰いますか?(苦笑)
素子さんの『ひとめあなたに・・・』は、まさにそれが多いでしょうに(;^_^A
大好きな作品でもありますけどね。
まあそれはそれとして、混乱したこの世界でたくさんの人々の複雑な思いがからみあった中、犯人の動機だけがあまりにも身勝手で、単純極まりなく幼稚なものなので、対極の幼稚な考えかもしれませんが、イサガワ先生の気持ちに共感してしまいます。
でも、ハルちゃんの理性的な判断力も、だからこそ大事なんだろうなと考えました。