石黒達昌さんの『冬至草』を読みました。
『希望ホヤ』は、あと余命半年という娘を救うために、素人ながら、「希望ホヤ」という魚の研究に
全てを懸けたダンと、それを相手にしなかった人々の物語。
「私は自分の娘の命と引き換えに、悪魔に魂を売りました。でもその悪魔に興味を示さなかったのは、
あなたたち医者や研究者の方です」という言葉が、印象深く心に残りました。
表題作『冬至草』は、北海道・旭川の郷土資料館で見つかった新種の植物「冬至草」の
押し葉から始まる物語。
その植物は、放射能を帯びており、太平洋戦争期の在野研究者が残した記録から、
ウランを含んだ土壌に生息して人間の血を養分とすることが分かる。
その美しい植物の妖しさ、まがまがしさは、文章を読むほどに、想像の中で増していきました。
どのような展開になるのかは、読んでからのお楽しみということで。
他四篇、終末期医療や科学研究のあり方などを描いている短編集です。 SFファンなら特に、読まなきゃ損です。
『希望ホヤ』は、あと余命半年という娘を救うために、素人ながら、「希望ホヤ」という魚の研究に
全てを懸けたダンと、それを相手にしなかった人々の物語。
「私は自分の娘の命と引き換えに、悪魔に魂を売りました。でもその悪魔に興味を示さなかったのは、
あなたたち医者や研究者の方です」という言葉が、印象深く心に残りました。
表題作『冬至草』は、北海道・旭川の郷土資料館で見つかった新種の植物「冬至草」の
押し葉から始まる物語。
その植物は、放射能を帯びており、太平洋戦争期の在野研究者が残した記録から、
ウランを含んだ土壌に生息して人間の血を養分とすることが分かる。
その美しい植物の妖しさ、まがまがしさは、文章を読むほどに、想像の中で増していきました。
どのような展開になるのかは、読んでからのお楽しみということで。
他四篇、終末期医療や科学研究のあり方などを描いている短編集です。 SFファンなら特に、読まなきゃ損です。