こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

四月は霧の00密室

2007-07-26 00:00:00 | 未分類
霧舎巧さん『四月は霧の00密室』を読んでみました。

羽月琴葉は、転校初日から遅刻していた。
鍵をかけられた門扉を乗り越え忍び込むと、靄が垂れ込めてきて、この学園の伝説を
思いがけず実行することになる。さらに、よりにもよって他殺死体を発見してしまった。
そこから、もう一つの伝説により、二人の男が探偵になることを定められた男の座を争う(?)ことになる。

漫画からミステリに興味を示した人々が、推理小説に入る間口を広げるために書いたシリーズだそうですが、
確かに、読みやすく面白いです。
今、十月まで出ているようですが、気楽に、気分転換するつもりで読んで行きたいと思います。

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千一夜の館の殺人

2007-07-25 00:00:00 | 未分類
芦辺拓さん『千一夜の館の殺人』を読みました。

弁護士・森江春策の助手・新島ともかの従姉妹・是藤紗世子が、たびたび命を狙われ、
ついには昏睡状態に陥ってしまった。

それは、数理情報工学の権威・玖珠場俊隆博士が残した莫大な遺産相続に関わることで、
紗世子の身代わりになることを決意したともかは、彼女に代わって遺言状開示に立ち会うことにした。

第二の遺産を相続することになった紗世子(ともか)は、第一の遺産を相続した玖珠場家に
招かれることとなった。
ところが、間もなく紗世子(ともか)の行く先々で、玖珠場家の人々を次々と惨劇が襲うこととなった。

彼らの家のややこしい血縁関係。
それぞれの家に飾られた『アラビアン・ナイト』の絵画。
それらが結びついて明かされる真相は、ともかにはあまりにも衝撃的で悲しいものでした。
途中で、薄々気が付きながらも、様々なトラップに騙されて右往左往してしまいました。
うーん、やはりミステリは難しい・・・けれど面白いです。

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西武池袋線ラブストーリー

2007-07-24 00:00:00 | 未分類
矢崎麗夜さん『西武池袋線ラブストーリー』を読みました。
10年くらい前の作品になると思います。

姉は探偵事務所所長である。
しかし、うすぼんやりした姉は、依頼を探そうともせず、のんびり暮らしている。
そんな中、偶然近所のそば屋で、失踪した婚約者を探す依頼を受ける。
さすがの姉・真美子も調査に乗り出すのだが、引き続いて失踪してしまう。
仕方なく、妹の真貴子も調査のため、怪しいといわれていた喫茶店<猫屋敷>に向かうのだが、
マスターに言われるまま出された紅茶をかき混ぜると、真貴子は猫になってしまった。
真美子も失踪した婚約者も、その他様々な女性が猫にされており、
真貴子は元に戻る方法を教えてもらいに、二駅先の製作者の元へと向かうことになる。

たった二駅先が、猫の身には大冒険となります。
道案内してくれた灰色猫に恋したり、無事に戻れるかとハラハラしたのですが、
なるほどねー、筋道が通っていますし、真美子の行く末も安心、真貴子もハッピーエンドを
迎えることができました。
なかなかかわいくて楽しいラブストーリーでした。

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てけてけマイハート6

2007-07-23 00:00:00 | 未分類
発売に気が付かなくて購入が遅れてしまいました。
竹本泉さんのコミックス『てけてけマイハート 6』を読みました。

帯では「まるで恋人のような夫婦なんです・・・いやん」などと書いてありますが、
看板に偽りありです(^^;)
早坂家では、毎晩のぞみ一人でも晩酌。二人では宴会。三人では大宴会。
翌日は二日酔いで苦しみ、節制しようと思いはするのでした。
吉田家でも、お義父さんに付き合って晩酌。少しは遠慮するので二日酔いにならないだけなのでした。

他には、押入れの秘密・30歳のショック・怠惰な留守番・眼鏡っ子など、
勝手にタイトルをつけていますが、そういう内容が描かれています。
どちらかというと、長年連れ添った夫婦、しげるくんがのぞみの尻に敷かれている、
という内容だと思えます。いいなーのぞみちゃん。

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立川志の輔独演会(昼)

2007-07-22 00:00:00 | 未分類
北九州芸術劇場・中ホールにて行われた『立川志の輔独演会』の昼公演に行ってきました。

前座は、3番弟子の志の春さん。『子ほめ』をやってくださいました。
先日の、春風亭昇太さんの弟子・昇々さんの時のオチは、「どう見てもタダだ」だったのが、
「どう見ても半分だ」になっていました。同じ噺でも、微妙に変えるのですね。

二ツ目は、2番弟子の志の八さん。『たらちね』をなさいました。
長屋でただ一人の独り者の元に、大家が縁談を持ちかけてきます。
器量もよく、よく働く。唯一の疵は、よいお屋敷に奉公していたせいで、言葉が丁寧すぎて
分かりにくいこと。
それくらいのことならと、大家が吉日を選んでこし入れするというのを説得し、
その夜、連れてきてもらいます。

娘の名を聞くと、父親の出生地から姓名・字、母の名、いつどのような夢を見てはらんだか、
幼名を名乗ってようやく現在の名前にまで至るという、気の長い話。
言葉も馬鹿丁寧なものだから、何が何だか分かりません(^^;)
朝ごはんの米のありかを聞くのにも、「しらげ」だの「よね」などというものだから、
「しらみなんていねーよ」「よねは近所のばあさん」と、とんちんかんな会話となります。
「白米」で、ようやく意志が通じます。
野菜売りからねぎを買うのにもこの調子で、周囲の者を大混乱させていくところが面白いです。

さて、志の輔さんは、まずは小噺の連発で会場を盛り上げてから
『親の顔』をやってくださいました。

学校の先生が、金太の算数の点数が五点だったので、父親のハチ公を学校に呼び出すところから
話は始まります。
全ての問題に答えてはいるのですが、その答えがとぼけています。
例えば「太郎君と次郎君が草刈りに行き、それぞれ○分の△、■分の○刈りました。
残りはいくつでしょう?」という問題への答えが「やってみなくては分からない」
その理屈がまたいいのです。「二人が仲良しなら、協力して全部刈ってしまうだろうけれど、
仲が悪いなら、できるだけ相手にやらせようとして、仕事が進まない」と言うのです。
万事がその調子なのだが、父親はその上を行っていました。「草刈りは、全部やらなくてはいけません」(^^;)
本当は、先生がハチ公を呼び出したのは、金太を厳しく叱らないでやって欲しいということだったのです。
幅の広さというものを大切にして欲しいということだったのですが、お父さんの方が
もっと幅広い。
「ついては、家庭訪問してもいいですか?」と言い出す。つまりは「あなたの親の顔が見たい」

仲入りの後は、再び志の輔さんが登場。『妾馬』をなさいました。

今回は、大家から殿様にこしいれした大工・八五郎の妹に早速お手が付き、玉のような男の子を出産した、
という報告があったところから始まりました。
世継ぎでもあり、祝いだと八五郎は城に呼ばれ、早速、大家から羽織袴を借りて登城します。
山のようなご馳走と、高級な日本酒を前に恐縮していた八五郎なのですが、酒が入るにつれて
殿様相手に言いたい放題。殿様が何でも欲しい物を取らすというので、
質入れした大工道具を出して欲しいと頼みます。
しかし考え直し、母が初孫を抱きたいという夢を叶えて欲しいと望みを変えます。
そんな、口は悪いが人情味のある八五郎を殿様は気に入り、士族として召抱えてつかわす、
とまで言い出します。
八五郎は、大工とお侍の両方などできるか、と断りますが押し問答が続きます。
ところが、妹のお鶴が殿様に耳打ちすることで、あっさり引き下がります。
それはそれで不満な八五郎。理由を殿様に問いただすと「鶴の一声じゃ」

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