ボクは坊さん。

白川密成さんの『ボクは坊さん。』を読みました。

四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所、栄福寺の住職さんの仏教の考え方とその実践についての話です。

仏教というものは、全ての人々に優しく、かつ厳しいものなのだと知りました。
一応、仏教徒の身ながら、仏教の教えについてはほとんど知りません。
なるべく、偏りの無い本で、その教えを知りたいと思いました。

今日行ったブックオフで、中村元さんの『ブッダのことば』岩波文庫を５００円で買いました。
じっくりとゆっくりと、読みたいと思っています。

草上仁さんの作品について

鮮やかで切れ味鋭い短編が素晴らしい草上さん。

個人的には「お喋りセッション」「プラステックのしゃれこうべ」などが特に好きです。

あーでも、２０００年のＳＦマガジンに載った「免許停止」
あといつだったかな？「カンゾウの木」
２００２年１０月号の「狩猟と農耕」
１１月号の「壁の向こうの友」
２００４年の「カツブシ岩」
２００８年の「生煙草」
２０１２年１月号の「予告殺人」

最近（？）の異形コレクションでは『アジアン綺譚』の「トンネル」
『ひとにぎりの異形』の「どこかの―」
『物語のルミナリエ』の「オレオレ」が好きです。

長編では「よろずお直し業」「スター・ハンドラー・シリーズ」「数学的帰納の殺人」が大好きです。

あ、そうそう「マダム・フィグスのお料理教室」を書籍化して欲しいですねー。

最初に書いたファンレターがＳＦ大会で仰っていた本がなかなか出ないという内容だったという
変わり者ですが、応援サイトを立ち上げるという無謀な事までやらかしました。
他にもっと有能な方々がいらしたかと思うと、慙愧に耐えない気持ちです。

ま、始めてしまったものは仕方ないと皆様が許してくださっているのをいい事に、
ブログはほとんど他の方の作品の感想でやっていますが、本当に
草上さんの応援サイトを名乗っていいのでしょうか？

と言いつつ、草上さんの作品を愛する気持ちは誰にも負けないつもりですので、
今後とも宜しくお願いいたします。

ミニスカ宇宙海賊７蒼白の髑髏星

笹本祐一さんの『ミニスカ宇宙海賊７蒼白の髑髏星』を読みました。

帝国第五艦隊との模擬戦闘で優秀な成績を収めた弁天丸に、
帝国情報部から辺境海賊のアジト・髑髏星への潜入捜査の依頼が極秘に来た。

最悪の場合の被害を最小にするため、茉莉香はクーリエと帝国情報部員ナッシュだけを連れ、
サイレント・ウィスパーで髑髏星に向かった。

果たして、辺境海賊ギルドからの招待状は罠なのか？

今回は、相手の信頼を勝ち得るために大切なことが語られている気がします。
あと、地球への帰還までに、何も起こらなければいいのですが・・・(^^;)

仮面教師ＳＪ２

麻城ゆうさんの『仮面教師ＳＪ２』を読みました。

クラクラこと笹蔵十蔵は、並外れた動体視力、反射神経、超人的短期記憶の持ち主で、
一定期間ならどんな地位や職業の者にもなりすますことができる。

今回は、カクテル教室の潜入捜査だが、なぜか前の学校にもいた生徒と教師までいた。
まさか、その中に特捜司法官がいるのでは？
疑っていた矢先、事故か自殺か殺人か、判断のつかない死亡者が出た。

今度の学校には、何が隠されているのか？

さて、特捜司法官が誰なのかも気になりますが、クラクラ先生の正体が見破られるのではないかと、
そっちの方が心配です。
いつまで続けられるのかなあ？

海馬亭通信２

村山早紀さんの『海馬亭通信２』を読みました。

一度は山に帰ったものの、やはり人間に会いたくて風早の街に戻ってきたやまんばの娘・由布。
その十七年後、歩き方を忘れた少年・景が冬休みを海馬亭で過ごし、様々に不思議な体験をする。

いつまでも不思議を愛し続けていたいと思わせる、温かな物語でした。