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さくら聖・咲く 価格：￥ 1,365（税込） 発売日：2012-08-18 |
大学生の佐倉聖は、中学生である弟・拓との生活のために、元大物政治家・大堂の下で、事務員という名で雑用を引き受けている。
今、三年生で就職活動中なのだが、どこから聞き出してくるのか、大堂との縁欲しさにコネ入社の案内を送りつけてくる会社が五社もあった。
しかし、聖はそんなものは願い下げ、自分の力でサラリーマンになりたいのだ。
問題は、その五つの会社がどうやって聖と大堂の縁を摑んでそんな手紙を寄こしたのか二日間ではっきりさせ、どこの企業に就職したいのか決めなければ、加納を始め、大堂、その他『風塵雷神会』の面々で、聖の就職先を決めると言うのだ。
聖は、彼の望む堅実なサラリーマンになれるのか？
政治に関わるのはゴメンだと思いつつ、今の人間関係を失うのは寂しい。
聖の揺れる心と、様々に絡み合う人脈が生み出した謎が面白い物語でした。
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ばらばら死体の夜 価格：￥ 1,575（税込） 発売日：2011-05-02 |
借金取りから逃げて、知り合いの古本屋の二階で暮らしている沙漠。
昔、同じ部屋に苦学生として住み、今は大学の講師もしている吉野。
二人を中心として、様々に奇妙な関係が展開していく。
彼らの中で起きた殺人事件まで、どのような出来事があり、その後、どんな人生が待っているのか。
タイトルからミステリを考えがちですが、事件は起きても犯人は捕まりません。
そういう意味で達成感が無いので、つまらないと思う方がいるかもしれません。
何とも、もやもやと言葉にし難い感覚が残る物語でした。
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夢より短い旅の果て 価格：￥ 1,575（税込） 発売日：2012-06-30 |
四十九院香澄は、失踪した叔父の園部高之を探すために東京聖華女子大学に入学し、西神奈川大学鉄道旅同好会の正式会員になった。
高之の足跡を追うために鉄道の旅だったはずが、少しずつ、香澄自身も楽しむようになる。
やがて、高之を振ったと噂された女性に会ったり、ある列車で奇妙な行動をとった女性に再会して、様々な会話をするうちに、自分の心と向き合うようになる。
果たして、香澄は高之に会えるのか？
香澄ばかりでなく、登場人物すべての成長物語になっているのかもしれません。
そして、どんな旅も一期一会なのですね。
