こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』青柳碧人

2021-12-03 19:42:27 | 読書感想
 
女に振られて人嫌いになった竹取の男とその親友の下に、なぜかかぐや姫がやって来て、殺人事件が発生した。「竹取探偵物語」

今回は「竹取物語」「おむすびころりん」「わらしべ長者」「猿蟹合戦」「ぶんぶく茶釜」の5つの昔話を下敷きにしたミステリが展開されます。

どれも、なかなか一筋縄ではいかないややこしさで先が読みにくいのですが、そこが面白いので、ミステリ好きの方は特にお読みください。
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『本好きの下剋上 第五部 女神の化身Ⅰ』香月美夜

2021-12-02 20:05:02 | 読書感想
 
第四部のⅠXでゲオルギーネに関する密告があり、粛清が早められたらしい。
またフェルディナンドは、アーレンスバッハのディートリンデとの婚約者としてかの地へ向かった。

第四部の最終巻よりも第五部の1巻が早く手元に来てしまったので、待ち切れずに読んでしまいました(^^;)
どうやら急転直下の展開だったようですね。
まあ第四部から第五部に変わるのだから、そういう展開になるのも無理はありません。

そしてこの第五部のⅠですが、恋のためとはいえヒルデブランド王子が危ない野心を持ちつつあるようで、ご本人のためにはかなりまずい方向に向かっているように感じられます。
さらにローゼマイン自身にも、王族周辺から妙な疑いがかかっているのも問題です。
しかもダンケルフェルガーのレスティラウトが、ローゼマインの利用価値に気づいたようで、よく考えるとローゼマインにとってははた迷惑な三角関係?

そんな中、当のローゼマインと言えば、ともすれば祝福を与えてしまうので魔力を抑えようとして光り輝いてしまい、かえって聖女伝説を増やして目立つことになり、本人としても頭の痛い状況に陥ります。
他にも、過去にはフェルディナンドしかやっていない遥か高みに昇ってしまうし(その表現は誤解を生む)色々と本人も周りも騒ぎの絶えないローゼマインですが、シリアスとコメディ半々(?)で楽しく読めました。
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