今回の名言・佳言ピックアップは、本日8月9日の田上富久長崎市長の「平和宣言」から引用いたします。
「今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された『核兵器の非人道性を訴える共同声明』に、80か国が賛同しました。
南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。
しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました」
知りませんでした。
この 『核兵器の非人道性を訴える共同声明』 が今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出されたことを。 そして日本がこの声明に署名しなかったことを。
(日頃新聞をあまり読まず、テレビもほとんど見ないわたしとしては、不明の誹りは甘んじて受けます)
田上市長によると、この声明のなかには、 「人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない」 という文言があったとのことです。
日本政府がこれに署名しない理由は、何なのでしょう?
田上市長はさらにこう続けています。
「人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。
これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。(略)
日本政府には、被爆国としての原点に帰ることを求めます」
まさにその通り。 田上市長のこの平和宣言は、わたしには素直に受けいれることのできるものです。
日本はこの声明に、なぜ署名しなかったのでしょうか。
日本は、 「いかなる状況においても核兵器を使うべきではない」 と、なぜ信念を持って強く主張することができないのでしょうか。
今日、長崎で、田上市長の言葉を目の前で聞いていた安倍総理は、これについて国民に対し、 「説明責任」 があるように思います。
念のため、全文を下に張り付けておきます。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/peace/japanese/appeal/
写真は妙高高原、いもり池の睡蓮。 本記事と関係ありません。