カーペンターズの曲はどれも大好きだが、その中からあえて一つを選ぶとすれば、I NEED TO BE IN LOVE(日本語でのタイトルは「青春の輝き」)だろうか。
“私には愛が必要だってこと、自分でも分かってるの” (訳:余白)
というフレーズが入っている。
歌詞も素敵、メロディもきれい、伴奏もよし、なによりカレンの声と発音が美しい。
「発音が美しい」というのは、わたしがそう思うのでなく、実は今から20年ほど前、わたしは英語を一生懸命勉強していて、その当時、会社の同僚だったネイティブのアメリカ人が言っていたのだ。
地方訛りのまったく無い、標準的なアメリカ英語なのだそうだ。
そのころわたしはカラオケなどに行っても、ナット・キング・コールの「モナリザ」や「プリテンド」などを、おくめんもなく歌っていたものだが、カーペンターズの歌は難しくて歌うことができなかった。
連音の具合か、発音の間合いか、カセットテープ(上の写真)で何十遍聴いても、いわば体に浸透してこなかった。
何十遍では足りなかったのかもしれない。何百遍と聴いていれば、わたしの英語力も、もう少しマシなものになっていたことだろう。