いまカニカマ(カニの身を模した魚肉の練り物)が人気である。
いろいろな食品会社から、味も形もさまざまなカニカマが出されている。
ひと月ほど前、テレビ番組「マツコの知らない世界」でもカニカマが取り上げられ、そのせいもあってか、わたしの家の近くのスーパーには「カニカマコーナー」までできている。
カニカマはそのままサラダの添え物や酒のつまみになることは、一般的に知られているだろうが、「マツコの知らない世界」では、カニカマがしゃぶしゃぶなどいろんな料理の素材としても使えること、余計な添加物がないこと、安くて栄養価が高いことなど、カニカマの魅力をアレコレ紹介していた。
上の写真はわが家の朝食のサラダに添えた「焼がに風味(カニカマ)」。
名前のイメージ通り味が濃く、なかなか美味しかった。
おもしろいのはカニカマの ‘ネーミング’ である。
「匠のカニカマ」「大人のカニカマ」「まるでカニのほぐし身のようなカニカマ」「カニカマ倶楽部」「焼がに風味」など、どれも作り手が製品そのものだけでなく、名前にも工夫をこらしているのが分かる。
わたしがいちばんおもしろいネーミングと思ったのは、「ほぼカニ」だ。
簡明で、カニカマの本質をピタリと表していて、ユーモラスな感じさえある。
少し塩味の効いた「カニ酢」が付いているので、それをつけてそのまま酒のアテになる。(すぐ上の写真)
ところで、このさまざまなネーミングを見ていて、わたしもいくつかカニカマの名前を考えてみたくなった。
無い知恵をしぼったので、以下それを列挙してみる。
「カニそっくりさん」
「これをなんと呼ぶか? カニでしょ」
「たかがカニカマ されどカニカマ」
「カニカマと茶碗酒の時間だよ」
「さながらカニのごとし」
・・・・・
こうして並べて見てみると、どれも独創性に乏しく、製品の個性も見えないね。却下。