興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

人もそれぞれ

2020-09-20 | 随感・偶感・歳時感

雲の多い朝。明るくなり始めた今朝5時過ぎの空である。

予報では昼前から午後に雨とあった。秋雨前線の影響か、このところ変わりやすい天気が続いている。

気温もぐっと下がり、Tシャツでは寒いくらい。早朝ウォーキングも、これからは楽になる。

「腕をよく振って歩くと、肩甲骨まわりが動いていいんだよ」
と前に知人に言われたのを思い出し、きょうは肘を曲げて前後に大きく振りながら歩いてみた。

歩くと第二の心臓といわれるふくらはぎが働き、体全体の血流が促されるそうだが、腕を振ることによって肩と首まわりの血流もよくなり、健康効果が上がりそう。

 

 

 

 

雲と蜘蛛。

蜘蛛は雲を背景に、頭上の木に巣を張っていた。

 雲は蜘蛛を知らず
 蜘蛛は雲を知らぬ
 人もまた 道それぞれ
             余白

人もそれぞれなのだ。
むやみに他人を羨んだり侮ったり、自慢したり卑下したりはしないでおこう。(かなりこじつけっぽいなァ)

ついでながら、ここで『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版(北村孝一・監修/小学館)から、雲のことわざと蜘蛛にまつわる俗信を紹介しておきたい。

「雲無心にして岫(しゅう)を出(い)ず」 
自然に従い、何物にも束縛されず、悠々と心静かに生活することのたとえ。「岫」は山の洞穴の意。

「朝の蜘蛛は縁起がよい」〈俗〉 
朝、蜘蛛を見ると、その日は何か良いことがあるという言い伝え。


きょうは天気予報通り、昼前にパラパラと少し雨が降った。予報の精度が上がっているのだろう。
しかし今朝蜘蛛を見たのに、わたしにはとくにきわだって良いことがなかった。

とはいえ、実際は無事平穏な一日ではあった。これに勝る「悠々と心静かな生活」はほかにはなかなかなかろう、と思わないでもない。

2020.9.20