興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

湯と酒と人情と・・福島出会いの旅2021 後編

2021-11-04 | 散歩、時々旅

福島県中通りへの旅2日目は、まず「道の駅はなわ」に寄ってお土産などを買い、鮫川村村民保養施設「さぎり荘」に向かいました。

村営の温泉施設です。(上の写真)

2日目もきれいに晴れ上がり、紅葉した楓と青空の対比がことのほかきれい。

窓の外の青空と木々の緑を眺めながら、ゆっくり ‘朝湯’ に入りました。

 

 

       

「黙浴」の貼り紙が、館内のあちこちにありました。初めて知った(見た)言葉です。

「黙食」「リモート」「おうち飲み」もそうですが、コロナ禍で生まれた新語を集めてみるのもおもしろいかもしれません。

 

 

 

 

これは中島村の「汗かき地蔵」。

座像で、高さが2メートル近くもある堂々とした石地蔵です。

なぜ「汗かき地蔵」と呼ばれているかというと、昔から事変など何か良くないことが起こりそうなとき、このお地蔵さまは五体から汗をふき出し、それを人々に知らせてくれたからだそうです。

この言い伝えが「奥州汗かき地蔵」として広く知られ、江戸時代までは参詣人が群れをなしたと、そばの説明板に書いてありました。

 

 

 

     

昼は石川町の「マルコーラーメン」へ。

 

 


     

まず出汁をとったあとの味付けされた鳥ガラが一皿、サービスで出され、そのあとに出てきたのが店名にもなっているこのマルコーラーメンです。

盛りだくさんのチャーシューにワンタン、薄切り餅、ゆで卵にシナチクと、具がふんだんに入った ‘全部盛り’ ラーメン。
美味しくて、息継ぐ間もなく ‘全部食べ’ してしまいました。

 

 

 

     

このあと上の写真の川辺八幡神社(玉川村)など、地元の古くからの神社をいくつかまわり、帰路につきました。

 

 


         

古殿町の豊国酒造で買った「純米酒 超」。飲むのが楽しみです。


今年の福島旅行は最高の天気に恵まれ、例年にもまして楽しく充実した旅となりました。

写真協力:Y.T.氏


湯と酒と人情と・・福島出会いの旅2021 前編

2021-11-04 | 散歩、時々旅

先週末、福島県に一泊二日で行ってきました。

男4人の車旅。毎年秋に、同じメンバーで、湯と酒と人情を求めて、文化と自然に触れつつ、福島県内各地を旅してきました。今回で10年になります。

今年は昨年に引き続き、福島県中通りの旅。石川町、古殿(ふるどの)町、鮫川(さめがわ)村、中島村、玉川(たまかわ)村、塙(はなわ)町辺りを巡りました。

おかげさまで二日間とも絶好の秋晴に恵まれ、紅葉し始めた景観を愛でながら移動した快適な旅となりました。

上の写真は石都々古和気神社(いわ つつ こわけじんじゃ)(石川町)の鳥居。青空が深い。

 

 

 

 

石都々古和気神社の本殿。

昨年行った棚倉町の八槻都々古別神社(やつき つつ こわけじんじゃ)、馬場都々古別神社(ばば つつ こわけじんじゃ)と合わせ、中通りの三つの都々古別(古和気)神社をお参りしたことになります。

 

 

 

  
  

「蕎麦美人」というお蕎麦屋さんでお昼。

野菜天そば(上)とウナギの天ぷら(下)。ウナギの天ぷらは初体験。モチモチして意外に美味しかった。

 

 

 

   

近くの「母畑(ぼばた)温泉 高蔵内源泉(たかぞううちげんせん)」で ‘真昼の立ち寄り湯’。

母畑温泉は東北一のラジウム含有量を誇り、天然のラドン温泉と呼ばれています。(ラジウムは新陳代謝を促進し、自然治癒力を高めるといわれる)

 

 

 

  

樽の露天風呂もありました。日の高いうちに温泉につかるのは、最高の贅沢です。

 

 

 

  

スポーツなどで全国にその名を知られた「学法石川」の正門。
学校法人石川義塾が正式名称で、歴史ある中高一貫校です。

韓国ドラマ「冬のソナタ」の撮影舞台となったソウルの高校の正門前に、10年ほど前に行ったことを、ここに来て思い出しました。

日本から来たらしいアジュンマ(おばさん)たちが数名、門の内側をのぞき込んだり、校舎にカメラを向けたりしていました。

今、学法石川の正門前には、県外から来たおじさんたち(われわれ)がいます。

 

 

 

  

古殿町の豊国酒造。

酒蔵(さかぐら)巡りもわれわれの重要なテーマ。わたしはここで「純米酒 超」4合瓶を買いました。

 

 






鮫川村にある江竜田の滝。

江竜田の滝とは、久慈川支流の渡瀬川と大戸中川からなる渓谷にある大小いくつかの滝(二見ヶ滝、そうめんの滝、虹ヶ滝、青葉の滝、龍神の滝、昇竜の滝)の総称です。

地図で見ると、これは二見ヶ滝でしょう。思いのほか見事な滝で、色づき始めた木々も美しく、予期していなかっただけにうれしい驚きでした。

 

 

 

     

宿泊の「谷川の湯(やかわのゆ)」。去年も泊まった宿です。(塙町)

 

 

 

     

入浴後、5時半から、こたつでの夕食。

こたつのテーブルがせまくて、4人分の料理と酒・ビール類が並べきらないので、それぞれが自分のお膳から一品ずつとってテーブルに上げ、食べることに。

料理にウナギの蒲焼がありました。昼に「蕎麦美人」でウナギの天ぷらを食べたので、この日はウナギ重(かさ)なり。ふだんめったに食べないのに・・。

(テーブルには別に、宿の畑で育てたこんにゃく芋で作った自家製こんにゃくが、小さく切り分けられて皿に盛ってありました。これがほんとうに美味しかった〈生姜醤油で〉

こたつで落ち着いたせいか、今年もアレコレ話し込んでしまい、寝たのが12時近く。それを寛容に許してくれた宿のおかあさんに感謝です。

(2日目は後編に続く)


*写真協力 Y.T.氏