興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

野菜たちも冬支度

2021-11-22 | 菜園の四季

わが家の菜園では、野菜たちが冬支度を始めている。

エンドウマメはワラの服をまとい、となりの畝ではキャベツが不織布のトンネルにおおわれた。

防寒、防風、防雪、防霜のためである。

 

 

  

ハクサイは葉を束ねた上部を、ハチマキのようにヒモで結んだ。

みずからをみずからの葉でおおう。そして内部に自分で甘みをたくわえる。なんと自立心の高い野菜であることか。


先日、金沢・兼六園で雪吊り作業を始めたというニュースが流れた。

小さいころ雪深い新潟の田舎町で育ったわたしは、冬になると家の軒まわりをおおった「雪囲い」を思い出す。

家の中にいると昼でも暗くなるほどの分厚い雪囲いは、積雪に加え屋根の雪下ろしで軒まで達した大量の重い雪から、戸や窓を守ってくれる。

厳しい冬と闘う実生活の一コマ一コマは、その場を遠く離れてみると、風物詩になったり懐かしい思い出になったりする。


ところで、わたしは10日ほど前から、このところあまりにも寒いので、ステテコからモモヒキ(股引、ズボン下)に替えた。わたしの冬支度である。
これは ‘風物詩’ にはならないか。

2021.11.22