先日、東武練馬のイオンシネマで、映画「スノーデン」を観てきた。
米国家安全保障局(NSA)が対テロ諜報活動の中で、‘疑わしい対象者’ のみならず、一般人の個人情報も極秘裏に、無差別に収集していたことを、元CIA職員エドワード・スノーデン氏が告発したというニュースが、2013年6月、全世界に流れた。
この映画は、そのスノーデン氏のそれまでの経歴と、告発にいたるまでの行動を、事実をもとに描いたセミドキュメンタリー映画である(オリバー・ストーン監督)。
米NSAは大手ネットサービスに直接アクセスすることにより、国際的な規模で、一般人にいたるまでのメールやサイト、携帯電話の通話記録などの膨大な情報を、一方的に収集していたのである。
これはそのまま、権力者が善良なる一般市民を、いつでも恣意的に監視できることを意味する。
この映画では、主にスノーデン氏とそれを手助けしたジャーナリストたちの、権力に抗して真実を明かそうとした命がけの行動が再現されている。
描写にリアリティがあり、手に汗握る思いで、2時間余があっという間に過ぎてしまった。
今、国会で「テロ等準備罪(共謀罪)」の審議が始まった。‘監視社会’ の到来は、日本でも決して他人事ではないだろう。
多くの人に、今こそ観てほしい映画である。
「ニュース23」キャスター雨宮塔子氏の、オリバー・ストーン監督に対するインタビュー映像を You Tube で見つけた。
映画の内容も分かり、オリバー・ストーン氏の考えもよく分かる。
ご参考までに、以下に貼っておきたい。↓
https://www.youtube.com/watch?v=KVKwOEJK4dQ