興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

願い、そして祈り

2016-01-11 | チラッと世相観察

10日、地元の氏神さまを、再度訪れました。 2日に初詣に来たばかりです。

新車を買った愚息が、交通安全の御祓をしてもらうというので、付き合ったのです。

「謹賀新年」 の ‘立看板’ はもうはずされていました。 神社も日常生活モードに替わりつつあるようです。

それでもやはり、神社は神社。 境内には冷たい空気の中に、凛とした神聖な雰囲気が漂っていました。

 

 

 

絵馬がたくさん結ばれていました。

二つ三つ、こっそりのぞいてみると、

 志望校に入れますように
 今年こそ素敵な相手に巡り会えますように
 子どもに好かれる保育士になれますように などなど・・・

どれも健気で、素直で、切なる祈りがこもっています。

人は苦しい時だけでなく、日々の素朴な願いも神様に託すものなのですね。
それが日本人の昔からの、祈りのあり方なのでしょう。


神様はもともと、庶民のこの素朴な祈りを寛容に、そして温かく受けとめてくれる存在だったのではないでしょうか。
だからこそこれまで、永く、日本人の心に受け容れられてきたのです。

‘美しい日本を守れ’、‘誇りある日本を目指せ’ などと、神様がわたしたち庶民にお説教を垂れるはずがありません。

神社は庶民の ‘心の拠りどころ’ であることを利用して、「誇りある日本を目指して憲法改正を推進します」などという、世間で今議論の大きく分かれる、きわめて政治的な問題に踏み込んではならないと考えます。



            



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