真ん中の皿は新潟の「鱈(たら)の親子漬け」です。
鱈のすき身とたらの子を、生姜、キクラゲなどを入れて甘酢で漬け込んだものです。
新潟県以外では見かけないので、知らない人が多いのではないでしょうか。
先日、表参道に行った折、新潟のアンテナショップ「新潟館ネスパス」で見つけ、なつかしくなって買い求めました。
鱈の親子漬けは、わたしの小さいころ、郷里の新潟でよく食べたものです。(むかし昔ですが)
昔は、決して化粧箱などに入っている‘高級’食品ではありませんでした。
どこの食料品店にも日常のご飯のおかずとして店頭にあり、‘量り売り’(古いなあ)で売っていたように記憶しています。
それに、色はたしか薄い赤みを帯びていました。美味しそうに見えるように食紅を入れていたのでしょう。
甘酸っぱい味がとても旨く、大好きなおかずでした。
新潟館ネスパスでこれを見つけたわたしは、なつかしさに加え、「酒のつまみに合いそうだな」という思いも脳裏をよぎりました。
思った通り、鱈の親子漬け、日本酒にピッタリでした。(ワサビを少し添えるとよいようです)
ところで、いちばん上の写真の酒は、石川県白山市、吉田酒造店の「手取川」純米酒大辛口。コクがあってキレのある旨いお酒でした。