チロルのハイキング・ツアー中、しょっぱなのインスブルックで早速買い物に走った。
それというのもオーストリアと言えば、のモーツァルト・クーゲルが買いたかったから。
同行の友人も自分もマジパンが大好きなのだ。
今回インスブルックで買えたのは次の3種類。
袋に入ったMirabell社と青いリボンのものはスーパーで購入。ばら売りはリンツのお店で量り売りで買った。
モーツァルト・クーゲルとは元々ウィーンのフュルストという店がピスタチオ・マジパンをヌガーとチョコレートで包んだ球形のお菓子。それを今はいくつもの会社が同じ名前で出しているのだが、レシピはさすがに違う。そこで今回の3種類を割ってみると
一番よく見かけるMirabell社のものは真ん中のマジパンをチョコレートとヌガーで包み、それをさらにチョコレートコーティングしている。マジパンの味は感じるが全体にすごく甘い。
青い包み紙の物は会社名もよくわからないが、マジパンのまわりがちょっとナッツの入ったチョコレートクリーム。チョコレート菓子としてはまあまあおいしいが、マジパンの味は残念ながらほとんどしなくてモーツァルト・クーゲルらしくない。
リンツのものは真ん中がチョコレートクリームでそのまわりが2色のマジパン。赤い包み紙はダークチョコ、青いのはミルクチョコと2種類あるがマジパンの味が強くて、自分はこの癖のある味が大好き。当然3種類の中ではこれが一番気に入った。
しかし実はモーツァルト・クーゲルよりおいしかったのは同じリンツで買ったシシー・チョコ。こちらは中のマジパンがアプリコット味で、甘酸っぱいこれが超うまい!
日本のリンツ・ショップでは残念ながらモーツァルトもシシーも売っていないので、また食べたいと思ったらオーストリアまで行かなければならない。
この他のオーストリアの戦利品。
ジャムは珍しいラズベリー&ルバーブ、塩は7種のハーブ入り。
なにげに当たりだったのは左のKokoskuppelというお菓子。ウェハースの上にチョコレートクリーム、その上にココナッツが乗っていて、これもココナッツ好きにはたまらない。
イタリアで買ったのはこちら。
右のクッキーのようなものはパン屋で買ったが、堅いカリカリで塩味。これはミニサイズだが店には直径15㎝ほどのものも売られていて、南チロル独特のものらしい。
最終日、マルガ・オンブレッタでは山の上のチーズ屋と、下のアグリツーリズモで自家製チーズを買った。
下の店では紙に包んだだけだったが、帰国後でも何の問題もなく食べられた。ちょっと匂いが強いが濃厚な味。
ところが山の上のチーズは真空パックしてもらったにもかかわらず、帰ってから食べるとひどく苦い。山で食べた時とは明らかに違う味なので、残念ながらすぐに廃棄。100gで€2とお得だったのに、もったいないことをした。
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7月17日
本日帰国日。
おいしいドイツパンともこれでお別れなのが悲しい。
朝食を終えても出発まではまだちょっと時間があるので村のスーパー巡りへ。
こちらのスーパーは朝7時半ごろから開いているのだ。
かわいい村の建物を愛でつつ、地元民エリアへ。
初日に見つけたミニスーパーの中はまさに村の食料品店といったところ。
すぐ目の前の教会にささげるランプだろうか、いまだにヨハネ・パウロ二世が人気らしい。
ここから3分ほどの所にももう一軒スーパーがあって、こちらはコンビニに毛が生えたような感じ。
が、棚を見ると醤油や照り焼きソースはもちろん、寿司用のお米に海苔、わさびにガリまで売っている。
ここにも自分で寿司を作る人がいるとは、日本食ブーム恐るべし。
ホテルの前の観光客エリアに戻るとこちらには一番大きなスーパー、Spar がある。
ここはさすがにお土産用の商品が充実していて、イタリアらしいパスタやポレンタ粉の他にクノーデルの素がずらり。しかしこれ、本来は残ったパンなどで作る物だろうからこんなものは必要なさそう。
とお店をひやかして歩いて、9時20分になったらバスでホテルを出発。
村を出てしばらくはこんな山とブドウ畑、小さな村など眺めるうち次第に平地の景色になって、ボルツァーノ、トレント、ベローナと進み、途中20分のトイレ休憩をはさんでビツェンツァ、パドゥアを通過。
小さな空港が見えたな、と思ったらこれがベネチア空港。ここまで4時間弱で来た。
中に入っても小さな空港で、ラウンジに行こうと思っていたのにうっかりシェンゲン圏外行きのゲートをくぐってしまったらこちらにはもうない。席もお店もほとんどなくて、こちらに早く入ってしまったのは大失敗。
お腹を空かせながら15時半出発のエミレーツに乗り込み、ドバイには23時過ぎに到着。
乗り継ぎに3時間ほどあるのでまたMarhaba Loungeへ。
ラップトップでなにやらサッカーの試合を見て盛り上がっているグループもいるが
真夜中なのでビリヤニとカブサを少しだけ味見。どちらも長粒米の炊き込み、正直ちがいはあまりわからない。
7月18日
ドバイからの出発は1時間遅れて午前3時半。
さすがに眠く、今回も搭乗率50%ほどなので隣は空いているが、ひじ掛けが上がらないので横になれないのが残念。
うだうだと機内食を食べ、映画を見て10時間。
成田にも1時間遅れの18時40分に無事到着。
飛行機の外に出た途端に湿気が肌にまとわりついてきた。
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7月16日 続き
マルモラーダのロープウェイを降りたら、バスにほんのちょっと乗って近くの大きなキャンプ場の駐車場へ。
大きなキャンピングカーやテントの並ぶキャンプ場を突っ切り少し行くと
アグリツーリズモの建物が見えてきて、今日はここの吾妻屋でランチ。
牛さんと遊びながら待っていると自家製ハムとチーズの盛り合わせが出て来て
さらにチーズのおかわりと大麦のリゾットに肉団子。チーズは濃厚でうまい。
食事が済んだら材木置き場や小さな川を渡り
写真ではあまりわからないが結構な坂道をひたすら上がって行く。
途中にはこれまでとはちょっと違った花も見えて
特に変わっていたのはフィソプレクス・フモサというこちら。
英語名は Tufted Horned Rampion と言って、このエリアの固有種なのだそうだ。
さらに上がって行くうちにお昼を食べたアグリツーリズモもずっと下になって
マルガ・チアペラも遠くに見えてきた。
坂がなだらかな草原に出ると目の前には岩壁がそそり立ち
その麓に何軒かの建物が並んでいる所がマルガ・オンブレッタ。
キャンプ場の標高が1,527m、ここは1,904mある。
正面の白い建物はチーズ屋さん。
嫁募集中らしい(笑)若いお兄さんの仕切るこちらはヨーグルトが有名ということで
蜂蜜&ナッツかベリーのヨーグルトを全員いっぱいづつ。おいしいけれど一椀の量が多くてこれだけでおなかいっぱい。
チーズ屋の猫と、我々も汲んだ湧き水を飲みに来た牛に見られながらおいしくいただいた。
山から下りたらお昼を食べたアグリツーリズモでコーヒーをいただいて一息。
この農場には牛の他に豚やアルパカもいた。アルパカの飼育は流行りなのだろうか。
帰路もマルモラーダの下、フェダイア湖畔を走り
観光客でにぎわういくつもの村を通ってホテルに帰還。
このツアーのハイキングも今日で最後ということで、夕食の時にはスパークリングワインでガイドたちと乾杯し、
南チロルのスペックという生ハムにリンゴと玉ねぎのスープ
子牛肉のブレゼにアップルシュトゥルーデルまで、このホテルの食事は本当においしかった。
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7月16日
朝8時にバスで出発。ドロミテ街道を東へ向かう。
途中の村々には必ず高い尖塔の教会。
緑の牧草地の向こうには垂直に切り立った岩山が続いて見飽きない。
やがて見えてくる大きな岩の塊がドロミテ山群で一番高いマルモラーダ、3,343m。
1時間半でマルガ・チアペラに到着。
標高1,467mのここから3,265mのプンタ・ロッカまでロープウェイがあるのだ。
目の前にそびえる岩山の上の駅まで上って行くロープウェイを見て
我々も乗車。
ぐんぐん上がって2,350m地点で乗り換え、さらにもう一度2,950mで乗り換えて
頂上駅に到着。駅を出ると広いテラスがあって
周りの山々、山の下のフェダイア湖や、その向こうの切り立った岩山も見えて素晴らしい景色。
気温は14℃だけれど日差しが強くてまったく寒くない。
ガイドによるとここも10日前に来た時は一面ガスで何も見えなかったというから今回は本当に運が良かった。
一つ下の駅では雪の中に出られるので、テラスからの景色を堪能したらロープウェイでSerauta駅へ。
雪の上でうれしそうなワンコたち。
ハイキング中も犬連れがたくさんいたが、このロープウェイにも何匹も。どの犬もよくしつけられておとなしく、ヨーロッパは流行るとみんな同じになってしまう日本と違って犬種が多くて楽しい。
このSerauta駅の構内にはマリア像を祀った小さな聖堂があって
ここにはなんとヨハネ・パウロ二世もいらっしゃったのだとか。
さらにここにはカフェと小さな土産物屋があったので
記念にTシャツを一枚お買い上げ。
もう一つ下のCoston d'Antermoja駅でも外に出てみると
山頂には雲がかかって見えなくなっていた。
タイミングよく山頂に行けて良かった、とホクホクしながら下山。
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7月15日
朝、早くに目を覚まして部屋の前のテラスに出てみると、遠くの切り立った崖が朝日に照らされて赤く染まっている。
ドロミテらしい独特の姿が印象的。
ホテルの朝食はちょっとゆっくりで7時半スタート。
フルーツがいっぱいで、パンが好きなドイツ系なのがうれしい。
朝食が済んだら徒歩でホテルを出発。
5分ほどのところにロープウェイ乗り場がある。
今日歩くのはローゼンガルテンと呼ばれる岩山の周り。
ロープウェイで上がったら岩壁の下を右に歩き、ぐるっと回って反対側へ降りる予定。
ヴェルシュノーフェンの村を眼下に見ながら上がり、途中で一回乗り換え。
垂直に切り立った岩壁がグングン近づいてきて、終点は壁の中に入って行く。
この駅の上にはレストランなどがあるが、すぐに外へ出てハイキング開始。
道はよく整備されて歩きやすく
今日も最高の天気!谷の向こうに見える岩山はラテマール山群だ。
道の脇は花がいっぱいで、しばらく歩くとガイドがエーデルワイスを見つけてくれた。
一つ見つけると周りにいくつも見つかるが、10日前に同じコースを歩いた時にはまだまったく咲いていなかったとか。
途中には何日か前の雨で流れた所などもあり、おじさんが手で修復していたりする。
こんな崖の箇所もあるが、怖いような所はなく
今日はまさにフラワーハイキング。
というわけで本日見つけたエーデルワイス以外の花はこちら ↓
歩くにしたがってラテマール山群が正面に見えてきて
途中にも何か所かチェアリフトがあり、下に村が見える。
やがて道の先、突き出た岩が見えてきて
岩の上には大きな鷲の銅像がある。孤高の鷲、かっこいい。
この鷲の岩から山を回りこんで東面へ。
すると山小屋が2つ見えてきて、本日は右のマリノ・パオレ・リバ小屋でお昼。
イタリア側に来たらソーセージとザワークラウトではなくなって、自分はポレンタとビーフの煮込みを選択。パスタもあったが、食べた人によるとおいしくなかったらしい(笑)。
お昼の後は下り坂。
途中の花畑で面白い花を発見。
この地味な濃赤の花、鼻を近づけるとチョコレートのような香りがする。
ニグリテラ・ニグラといって、英語名はBlack Vanilla Orchid。ワレモコウのようだが、これでもランの一種なのだそうだ。
どんどん山道を下って
ハイキングの終点、チアンペディエのゴンドラ乗り場に到着。
ここのロープウェイは数十人乗れる大型。
下りた先のヴィーゴと言う村はいかにもリゾートらしく観光客でいっぱい。
運動後のジェラートを食べたら路線バスに30分乗ってヴェルシュノーフェンのホテルに帰還。
今日も天気に恵まれて実に気持ちのいいハイキングだった。
そして今夜もホテルのレストランでサラダに続いて
グリースノッカルというはんぺんのような団子の入ったスープにラザニア、
メインは豚肉のローストとローカルチーズ盛り合わせの二択だったので、これは友人と半分づつシェア。
デザートのクレームブリュレまで大満足。
今日はたくさん歩いたからたくさん食べていいのだ。
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7月14日 続き
国境から2時間ほどでメラーノという町に入り、まずは高台にあるチェアリフト乗り場へ。
眼下に町が一望でき、緑の競馬場も見える。
チェアリフトに乗って下へ下りて行くと
すぐ横にブドウ畑が広がり、教会の尖塔も見えてくる。
下りた先は街の中心地。
石畳の道の両脇にいかにもヨーロッパらしい建物が並ぶが、標高300mほどのここまで下りてくると気温は30℃近い上に日差しがきつくて暑い!
今日はこの町中でお昼。チロル料理が続いたからとガイドが気を利かせてピザ屋に案内してくれたが
カラフルなサラダはともかく、ピザはかなり残念。イタリアならどこでもピザがおいしいわけではない。
昼食の後は小一時間の自由散策タイム。
街の中心なのでお店はたくさんあるものの、この日は日曜のためみんな閉まっているのが残念。
適当に歩いて行くとリフトから見えた教会の前に出た。
教会名の聖ニコラスはこの街の守護聖人、壁には旅人を守ってくれる聖クリストファーの絵も見える。
公園のキオスクでジェラートを買ったらタイムアップ。
集合してバスに戻るべくパッサー川を渡る。
河辺には水に足を浸けて涼む人たち。
この時は知らなかったがこの奥には大きなテルメ施設があって、この町は温泉保養地として有名なのだとか。
オーストリア領時代、シシーこと王妃エリザベートも来ていたらしい。
町を出たら南へ向かい、ボルザーノからは東の山の中へ入って行く。
この辺りでは道路標識や地名もドイツ語とイタリア語の併記だ。
1時間ほどで今日から3泊するヴェルシュノーフェンの町に到着。町のイタリア語名はノヴァ・レヴァンテとまったく違ってまぎらわしい。
ホテルは街の真ん中、細いが幹線道路に面した所。周りには観光客向けの店が揃っていて便利。
部屋は広くて、外には小さな庭付きのテラスまであるが、西日が入って標高1,200mでも暑い。
そこで夕食までの時間、早速村の探索へ。
ホテルのすぐ周りはいかにも観光客向けの店ばかりだが、少し先の急坂を上るとその先は元々の地元民エリアらしい。
バス停の向かいのかわいい建物も1階は小さなスーパー。
これまたかわいらしい教会の中は意外にモダンだが、外の噴水(?)の動物はモルモットだろうか。
夕食は宿のレストランで、メニューは宿泊客全員同じらしい。しかしこのレストランが侮れなくて
サラダはたっぷりのビュッフェ。
この日は白ワインスープから始まってトマトのリゾット、
仔牛のローストにチョコレート・ムースまで、これまでで一番おいしい。
やっぱりチロルはチロルでもイタリアは一味違うのか。
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7月14日
朝食後にホテルをチェックアウト。
ここまでは大型タクシー2台を使っていたが、ここからはミニバス1台で移動する。
ウムハウゼンを出た車は小さな村をいくつも通り過ぎながらエッツタール谷を南へ下って行く。
谷のどん詰まり近く、オーバーグルグルからは山を登って行って
ホッホグルグルの有料道路料金所でトイレ休憩。立派な建物があるのはモーターサイクル博物館。というのもこの道はツーリングで大人気だからだそう。
目の前には3,000m越えの山々の東面がそびえ
眼下はエッツタール谷。右手がやって来た方向、左手が谷の突き当り。
この料金所を過ぎてしばらく行った所で道端に車を停め、ここから歩いて国境を越えることになった。
川べりを歩いて行くと
牛さんたちがのんびりしている。
しかしこの川べりはぬかるんでいて歩きにくい。そこで道路の反対側の山を上って行くことになるが
えっ、ここを上がるの?という斜面に実は道がついている。アルペンローゼが山肌を赤く染め、
その他の花々は小さく地面にへばりついて、イワカガミも見えた。
しばらく上って行くと眼下のワインディングロードがよく見えてきた。
車やバイク好きならなるほどこの道は楽しかろう。
我々の終点は山の上の山小屋。
下の道からずっと上って、1時間半でやっと到着。
ここがオーストリアとイタリアの国境になっていて、ピラミッドも片側はドイツ語、もう片側はイタリア語。
雪渓も残るここで記念写真を撮ったが、風の吹く標高2,509mの峠は気温が8℃。寒い!
峠のすぐ下には立派なレストハウスがあって、駐車場にはバイク野郎がいっぱい。
ここで車に乗り込み
この後はイタリア側の山道をグングン下りて行く。
下りて行くにしたがって緑が鮮やかになり、かわいらしい山小屋風の家がたくさん見えてくるが
イタリアに入ったとはいえホテルや店の標記はドイツ語、あちこちに見える旗は紅白に鷲の紋章のチロルの旗。
頻繁に国境争いのあったこの南チロルという地域、第一次世界大戦後からはイタリア領になっているが、地元民の意識はイタリア人というよりチロル人らしい。
山道を下ると気温は上がり
周りはリンゴ畑とブドウ畑だらけになった。
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7月13日 続き
滝の上からしばらく行くと大きな山小屋があり、ここでトイレ休憩の後、またハイキング再開。
カモと一緒に小川沿いを歩いて行くと
ニーダータイという小さな村がある。
すごい急斜面で草刈りをしていたり、丘の上の動物は羊かと思ったらアルパカだったり。アルパカは羊同様、毛糸を取るために飼育されている様子。
しかし村の中には入らず、右手の道を上がって行く。
ニーダータイ村を見下ろす峠まで上がり、そこから先は下り道。
Wiesle Almという山小屋に着いたところでやっとランチ。
この店自慢のリンゴジュースの炭酸割りをいただき、ランチプレートは今日もソーセージ、チーズにポテト。
しかしそれよりデザートのシナモンケーキとリンゴのシュトゥルーデルがおいしかった。
帰路はまた別の村を見ながら森の中を歩いて行く。
途中には大きな岩壁があって、ここにはロッククライマーが結構来ている。
今日もいろいろな花が見られたけれど
森の中で楽しいのはキノコがたくさん顔を出していること。
ガイドのシュテファンはどこで見つけたのか、いつの間にか大きなポルチーニ茸をゲットしていて、森の中では黄色が目立つアンズ茸を見つけては女性ガイドのジェーンともども崖をスルスル上り下りして取ってくる。どこの国でもキノコ狩りには燃えるものなのか。
他のキノコには目もくれず、やはりこの2種がおいしいらしい。
森の恵みはベリー類も同様で、
へびイチゴやブルーベリーを摘みながら歩くのも楽しい。
やがて山を降りてウムハウゼン村のはずれに着いた。
するとここには冷たい水を張ったプールと池があって、池の底は丸石がゴロゴロ。
水は10℃もないだろう、1分も浸けていられないほど冷たくて、石の床もとんでもなく痛い。
この施設、バスソルトで有名なクナイプが無料で提供していて、説明文には30秒以上は浸かるなとある。
しかし冷水と足裏マッサージのおかげで、きゃーきゃー言いながら足を浸けた後は本当に驚くほど足が軽くなった。
ウムハウゼン村に入って来た方を振り返ると
ここからでも小さくシュトゥイベン滝が見えていた。
5時過ぎにホテルに戻って、一休みしたら今夜も昨夜と同じレストランで夕食。
まず登場したのはガイドたちが山で収穫してくれたキノコ。
きれいに処理するのに1時間もかかったそうだが、バター炒めしたキノコはさすがのおいしさ。
今夜のデザートは残念ながらジェラートではなかったけれど、リンゴのフリッターも結構。この辺りではリンゴづくしだ。
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7月13日
ホテルの朝食は7時から。
ここで面白いのは自分で卵を料理できること。好きなだけ具を入れてオムレツが作れる。
8時半になったらロビーに集合して、今日は徒歩で出発。
かわいいウムハウゼンの村の中を歩いて行く。
大きな家の多くはペンションだろうか、ちゃんと消防署もある。
村はずれには広い原っぱが広がっていて、ここは飛行場にもなるのだとか。
この原っぱを過ぎると道は山の中に入って行き
勢いよく流れる川の支流には畑に水を流す水門も見える。
緩やかな坂をしばらく上って行くと最初の展望台に着いた。ここから見えるのが本日の目玉、シュトゥイベン滝。
昨日の雨のせいか、普段より水量が多いそうで、かなり離れたこの展望台からも水煙が見え、すごい音がする。
ということで動画はこちら ↓
ここからさらに坂道を上がって行くと、村からだいぶ上がって来たのがよくわかる。
さて、この先の滝の横にはスチール製の700段の階段があって、これで一気に159mを上がることができる。
階段の反対側、赤い線のルートは岩登りのルートで装備があればこちらでも上がれる。
次第に滝が間近に見えてきて、階段の前には吊り橋を渡る。
この吊り橋からは虹がきれいに見えて、よく見ると足の下にも虹。360°、完全な円になった虹が見えた。
そして始まる階段上り。
しかし途中には所々展望プラットフォームが作られているので思ったほど大変ではない。
ここから見える滝はさらに大迫力。
特に第3プラットフォームは全身ずぶ濡れになるほど水飛沫がかかって、楽しい!
頂上まで上がって反対側の展望台にも行ってみると2007年に作られたというこの階段の工事の様子がわかり
クライミングで上がって来る人たちにも遭遇。中には小学生ぐらいの子供もいるのにびっくり。
滝は決して珍しくはないが、こんな楽しみ方ができる所は初めて。面白かった。
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7月12日
朝食の後、インスブルックのホテルをチェックアウトして東へ小一時間、キュータイという小さなダム湖へやって来た。
予定ではここからハイキングのはずだったのだが、朝からの小雨がここに来て雷雨になってしまった。
そこでガイドの判断により予定変更、さらに南へ1時間走って今夜宿泊予定のウムハウゼンという小さな村のホテルに入った。
この辺りはスキーリゾートであると同時に最近はサイクリングも盛んらしく、ロビーには自転車の整備のための道具もしっかり備えられている。
ありがたいことに部屋にも入れて、ベランダからは山の麓の村も見える。
雨はほとんど止んできたので、荷物を置いたらまた車に乗り、15分ほどのエッツという村にあるロープウェイ乗り場へ。
この村の標高が1,000m弱、ゴンドラで上がるホッヘッツは2,020m。
降りた所には子供の遊び場などがあるが霧にけぶって真っ白。
サルオガセやアルペンローゼなど見える中を歩いて行くうち、時々霧が晴れて周りの山が見えるようになった。
1時間ほど歩いて見えてきたのはバルバック・アルムの山小屋、1,957m。
今日はこちらでランチ。チロルのハイキングではお弁当を持ち歩くことなく、毎日暖かいお昼を食べられるのだから優雅なものだ。
最初に頼んだのはエルダーフラワーのジュース。和名はセイヨウニワトコというそうだが、小さな花をシロップ漬けにしてあり、これが癖がなくておいしい。
麦の入ったスープに、今日はソーセージとザワークラウト。毎日食べていると味の良し悪しがわかってくる。
昼食を終えて外に出ると雲がどんどん晴れてきて
きれいな青空になった。雨に濡れた後の花もきれい。
眼下の村や背後の岩山を見ながら往路とは違う道をロープウェイ乗り場まで戻ると
所々にこの辺りで見られる動物の木彫りがあるのだが、これが微妙にヘタウマでおかしい。
ロープウェイ乗り場の脇にはこんな池があったとは。
ロープウェイでエッツに降りたら路線バスでウムハウゼンへ。
とんがり屋根の教会の脇を通ってホテルに帰還。
今夜の夕飯はこの教会の隣にあるレストランで。
箱にスプレッドと一緒に入っているのはカリカリのクッキー。この地方の物らしいが、これが塩味でおいしい。
メインはウィンナーシュニッツェルだけれど、ここのは平らに伸ばすのではなく丸めてある。
そして「ここのはおいしいんだよ」とガイドお勧めのジェラート、10種類以上あるうち全員同じものを3種類選べというのでみんなで多数決を取って大騒ぎ。結局バニラとアプリコット、チェリーに決まったけれど、本当にどれもおいしかった。
しかしジェラート一つでこれだけ盛り上がるとは、楽しい夕食になった。
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