Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

波乱の旅の始まり

2025-01-23 19:48:35 | 雑談

初めてのアエロメヒコに乗って、今日はメキシコ、のはずだった。

ところが定時の11:50にプッシュバックを始めた飛行機、動き始めたばかりなのに停止、「電子機器に不具合が見つかったのでゲートに戻ります」とのアナウンスが。

やがて「故障は直りましたが、燃料を追加しますのでお待ちください」と言われ、それも終わってエンジンをかけた途端に「また不具合が発生しましたので修理します。」

待っている間に映画を1本、イギリスの豪邸拝見番組も見終わってしまって、他にあまり見たいものはないなあ、と物色しているところに「お待たせしました。出発します。」と言ってエンジンをかけたと思ったら機長が沈んだ声で「やっぱり故障です。今日はもう飛びません」って、ええ〜!

この時点で16:00、お客さんたちが早速荷物を下ろし始めると「日本の再入国手続きに1時間半かかる予定です」、とここでやっと機内食が配られた。それまで水とピーナッツしか出てこなかったのだ。

結局飛行機からやっと降りられたのが17:30、再入国をしてホテルは当然アエロメヒコ持ちだが、代替機が飛ぶのはなんと2日後の朝!

と言う訳でいまだ成田の日航ホテルで朝昼晩と食事だけ与えられている。

さあ、明日は無事に飛んでくれるのだろうか。

 

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2025年初飛行

2025-01-22 10:20:23 | 雑談

今年初めての飛行機、いつもとはちょっと違う方面に行って来ます。

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ボルネオ再訪 6 クチンの朝散歩

2025-01-21 12:54:42 | 東南アジア

11月30日

クチンで泊まったのは旧市街の東側にある Meritin Hotel。
 
ベッドが巨大すぎるが部屋もまあまあ広くて清潔、これでブルネイのホテルの半額なのだからうれしい。
 小さな商店の並ぶ道に面しているのはいいのだが、昨晩は真正面のバーが午前2時過ぎまで大音量の音楽でやかましくて、フロントで部屋の交換を頼んでみたが同じ道に面した部屋しか空きがないと言う。フロントのお兄さんにはひどく恐縮されてしまったが、もちろんこのホテルの責任ではないので仕方がない。幸いにしてやかましいのは金曜の晩だけだったので助かった。

さて、クチンは名にしおうB級グルメの宝庫なので早速朝食を探しに外へ。
グーグル先生と相談しながらやってきたのは泉春茶室というマレーシア式カフェ。
  
カフェのオーナーはテーブルと飲み物だけ提供して、後は間借りしている屋台が食べ物を売るおなじみの方式だが
 
まずはやっぱりサラワク・ラクサRM8(約280円)。地域ごとに特徴が違うというラクサ、サラワク式はエビ出汁でココナッツミルクの入ったスープに細いビーフン。マイルドなカレー味で、辛くて酸っぱかったペナンのアッサム・ラクサよりずっと食べやすい。飲み物はもちろんテタレ・アイスMR3.5で大満足。

ホテルの前の道は昔ながらの店がずっと続いているので歩いてみる。
 
一番端には中国式の門が立って、店の看板などもほとんど漢字。
  アーケードになった店の前にはテーブルが出て、週末の朝食を楽しむ家族連れが多くて実にいい感じ。

  
 
ところどころに見える壁画も本格的でうまい。

通りを端まで往復したらサラワク川のほとりに出る。
 
カラフルなクチンの看板の向こうは泥色だけれど
 
川沿いには遊歩道が整備され、道路の向こうのショップハウスもカラフル。

 
橋が見えてきたのでそちらへ歩いて行くと、対岸に見える目立つ建物は州議事堂。
 
こちら側には橋のたもとに元船会社のオフィスビルがあって、中にはサラワク州の工芸品の展示やワークショップがある。
 
川端は下へ降りる階段になっているが、ここにもワニがいるらしい。

遠くからも見えた変わった形の橋は2017年にできたという歩行者専用のダルルハナ橋。
  
 
S字型にくねった橋の向こうには議事堂の隣にアスタナ(元王宮、現州知事公邸)が見えるが、この2つには入ることができない。

ということで橋を途中で引き返して川べりから旧市街の中へ入り、歴史的建造物めぐり。
 
1879年に造られた元監獄の向かいには1871年築の裁判所。
 
中は現在はカフェや観光案内所になっている。

その先にあるのが元薬局だったというかわいらしいラウンドハウス。
 
その隣の瀟洒な建物が20世紀初めまでヨーロッパ人のための病院だったそうだが、現在はテキスタイル・ミュージアム。のはずだが扉は閉まっていて中に入れなかった。

 
そのお向かいが立派な柱の並ぶ1931年築の中央郵便局。

とここまで歩いてきたが、薄曇りでも暑くて湿気も高く汗だく。
郵便局の向かいの大きなショッピングセンターでしばらく涼んで、そろそろお昼を食べに行こう。

 
と歩き出してすぐ現れたのは白壁に青い縁取りがおしゃれな中央警察署。マレーシアの警察署はどこもこの色なのだとか。

その先に見える塔は旧消防署のホースを乾燥させるための施設だそう。
 
消防署は移転して、その後はフードコートになっている。
 
入ってすぐの所に老夫婦でやっている店があったので、これもクチン名物というコロミー、RM5を注文。
ちょっと太めの中華麺に甘いソースがからんで、インスタント焼きそばのようなジャンクな味が癖になりそう。
隣の店の豆乳をみんなが買って行くのでこれも頼んでみると、これも濃くておいしかった。


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ボルネオ再訪 5 ブルネイの7つ星ホテル

2025-01-19 19:30:57 | 東南アジア

11月29日 続き

市場からホテルに戻り、お菓子など食べながらまったり。
チェックアウトは12時だがその前にフロントから電話がかかってきて「今日は金曜日ですべての施設がクローズしてしまうので2時までチェックアウトを延ばしていいです」と言う。

そう、厳格なイスラム国家であるブルネイではお店もレストランも金曜の12時から2時まではすべて閉まってしまうと言う。
それは知っていたのでありがたい申し出ではあるが11時半にチェックアウトをして荷物を預け、車を呼ぶことにした。
ブルネイの「7つ星ホテル」なら営業しているだろうから、そこでゆっくりランチでもしようと思ったのだ。

やってきたDartのドライバーは中国系。フロントのお姉さんは12時からは車も呼べないと言っていたが、「僕ら中国系は動いているよ。この時間、高級ホテルに行くのは正解だね。」

と言うことで車で20分、B$15をかけてやってきたのは海辺に建つ The Empire Hotel。
 玄関を入り、にこやかに迎えてくれたドアマンに「ランチはどこで食べられますか」と聞くと、「申し訳ありませんが今日は金曜日なので2時まではすべてクローズです」って、ええ~、外国人の多いホテルなのに?
イスラム圏にはそこそこ旅行しているし、ラマダン中にも行ったことがあるが、ここまで厳しい国は初めてかもしれない。

とにかくホテル内に入ってみる。
  
 
元王族の迎賓館だったという建物、どこも大理石と金の装飾で贅沢だが
 確かにレストランはすべて閉まっていてどうしようもない。

仕方がないので2時までホテル内の見学をすることにしよう。
 玄関からまっすぐ行った先には大きな窓で明るいラウンジ。
  
その先は吹き抜けになっていて背の高い柱や下のレストランの絨毯がきれい。
 下から見上げる白黒の大理石の柱は一層豪華だ。

 
庭に出てみるとホテル棟がいくつも並んでいるのが見え
 
正面にはプール。しかしここも係のスタッフがいなくて、この時間は遊泳禁止らしい。

 ホテルの敷地は広くてビーチもあるが

その先に見える海は波もたってあまりきれいではない。

外のベンチでしばらく風に吹かれていたが、やっぱり湿度が高くて暑い。
そこで屋内で椅子を見つけて本を読んでいたが、館内にも庭にもお客さんの姿はほとんどない。みんな部屋にこもっておとなしくしているのだろうか。

やっと2時になって、営業を開始したロビーラウンジへ。
  
本当はここでアフタヌーンティーがしたかったのだが、今は週末しかやっていないとのことで海老サラダとテタレ、B$32。

こちらのホテル、豪華な施設で7つ星ホテルと言われているが、実際にはそんな格付けは存在しないので5つ星、行ってみた感じも5つ星が妥当だろうと思う。
周りには何もなくて海もそれほどきれいではない、自分ならここに宿泊はしないな、と思いながら湧いて出てきたお客さんたちを見ながらまたDartで泊まっていたホテルへ。

空港へはまた無料で送ってもらって、やっぱり自分にはこちらの方が合っている。
  
 
便数がそれほどないので広々とした空港、2階にラウンジがあるのでそちらへ。
今日はエコノミーだが、ここはプライオリティパスで入れるのだ。

国王ご夫妻が迎えてくださる Sky Lounge。
  
 
奥にダイニングエリアもあってかわいいクッキーや料理もそこそこあるが
 アルコールはもちろんない。

 クロワッサンサンドを食べつつ、18:50に出発したロイヤルブルネイは1時間で目的地、サラワク州のクチンに到着。

ブルネイ国内では問題なくつながったアジア28か国をカバーするSIMがなぜかクチンではネットに繋がらなくて、仕方なくタクシーにしたら市内までは定額で35リンギット(約1300円)。
20分の道中、ブルネイから来たので余計そう感じたのかもしれないが、クチンが予想外の都会でびっくりした。


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ボルネオ再訪 4 キアンゲ・マーケット

2025-01-18 16:44:54 | 東南アジア

11月29日

朝食にはまだ大量にあるバナナを食べて、8時にホテルを出発。

大通りを川の方向へ歩いて行くと、前を買い物袋を下げたお母さんが歩いて行く。
行き先はきっと一緒、とその後について行くと
 
思った通り、目的のキアンゲ・マーケットに着いた。

 
屋根の下は低いタイル張りの壁で区切られていて、通路が広いので歩きやすく清潔。

こちらは生鮮市場なので果物や野菜がいっぱい。
    
ただしあまり珍しいものは見当たらない。

敷地は意外に広くて建物はいくつかに分かれ
  
 
シーフード・エリアにはナマズやアナゴ、見たこともないような魚もいる。

鳥のエリアにはペットなのか食材なのか判然としないものもあるが
  
  包装済みは食材だろうね。

 こちらは軽食ブースだけれど
 
ブルネイの人々は揚げ物がお好きらしい。

 
多くはないが焼き魚やお弁当を売っているブースもあり
 
お菓子も生菓子、焼き菓子が売られている。
 お米はこの一袋で2kgだろうか、白い米はB$6(約680円)、黒米は高くてB$10。

 箒やザル、バッグなどの雑貨もあるが
 
これらは薬なのだろうか、まったく謎の売り物もあり。
外国人の姿などなく、完全にローカルの日常的な市場なのがいい。

本日の戦利品はお菓子ばかり、各B$1。
 
丸いのは塩味の豆粉せんべい、隣は揚げたパイのようなお菓子。緑の餅の中には甘いココナッツが入っていて超好み。
どれも予想以上においしかった。


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大人の社会科見学 in 市ヶ谷

2025-01-16 16:43:34 | 国内旅行

ブログ仲間 Trintrin さんと今年最初のデートで市ヶ谷へ。

お堀端から上がる坂道、昔叔母の家がこっちにあってよく来たな、とノスタルジーに浸っていると周りは大日本印刷の施設だらけ。

そんな中やってきたのはこちら。
 
「JICA地球ひろば」は開発途上国に関する活動を紹介する施設で
 
緒方貞子さんに関する展示や、子供向けのアクティビティなどもいろいろある様子。

が、我々の目的はここの2階にある食堂でお昼を食べること。
 
11時半の開店前に並んでメニューを眺めるうち、我々の後ろにも何人かの行列ができた。

入店したら券売機で食券を買って、所定の場所で渡すとすぐにトレーが出てくる。
 
すっきりときれいなテーブルについて
 本日いただいたのはラオス大使館お墨付きの「ゲーン・ノーマイ」=竹の子のスープ煮。竹の子の他に豚肉とキクラゲが入り、あんかけ風にとろっとしてタイ米のご飯に合う。大根サラダにスープも付いて700円。近所だったらしょっちゅう通いそう。

デザートにはフェアトレードのコーヒーとチョコレートもいただいて、次は坂を下って防衛省の正門へ。
 
昨年の年末にTrinさんが感じの悪い電話にもめげず予約してくれた、市ヶ谷台ツアーに参加するのだ。

まずは門の前で身分証明書を見せて予約を確認、ICチップ付きの入館証をもらったらゲートをくぐる。
 
正面に立派な庁舎を見ながら、脇のベンチでもらったパンフレットを見ながら13時半のツアー開始を待つ。
午後見学の定員は20名、ガイドは真っ赤なダウンコートの女性2名に、退官後雇用延長中というお話好きのおじさん一人。

時間になったらまずは注意事項。女性係官、絶対に勝手な行動は許さないという気迫満々。
その後は靖国通り沿いに少し歩いて大本営地下壕跡の見学へ。
 
入口でヘルメットを渡され、全体の見取り図を説明されたら中へ。

地下壕と言っても入り口は土手にあるので階段を降りることもなく、ちょっと拍子抜けするほど地表に近い。
  
中はもちろんコンクリートがむき出し、一番興味を示されるのはトイレの跡。
 
中には貯水槽があり、その脇に炊事場や浴場もあったそうだが、湿度が高くて大変だったとか。
思ったほど大きくなく、壁の調査跡から見える鉄筋は細く頼りなげで、アルバニアで見たティラナのバンカーの方がずっと頑丈そうに見える。しかもこの施設が作られたのは昭和16年の8月というから真珠湾の前。その頃でもこの程度の物しか作れず、それでアメリカに戦争を仕掛けたのだから無謀もいいところ。

地上にある参謀本部から階段でつながっていたそうだが、爆撃されたらひとたまりもなさそう。とおじさんに聞いてみると陸軍本部は爆撃されることはなかったそうで、「交渉相手がいなくなったら戦争を終わらせることができないでしょ?」となるほど。

地下壕を出たら次に向かうのは市ヶ谷記念館。
 
平成12年に防衛庁が六本木から移転して来た際に旧庁舎が取り壊され、その際に象徴的な部分だけを移設、復元したというもの。
 玄関には建物正面に取り付けられていた時計と桜の紋章が飾られ、ここで靴を脱いでスリッパに履き替える。するとスタッフが靴をきれいに外向きに並び替えてくれて、さすが自衛隊(?)と妙な所で感心してしまった。

入ってすぐにあるのが以前は2階にあったという大講堂。
 
昭和9年に造られたここが昭和21年の東京裁判の舞台になったということで、最初にビデオを見た後、スタッフがくわしく裁判官や被告たちの座った場所など教えてくれる。
2階のバルコニーが傍聴席、
 正面の玉座があった場所には同時通訳のブースが作られたのだとか。

大講堂の説明が終わったら2階へ。
バルコニーから見ると大講堂を実際よりも大きく感じさせる工夫がよくわかる。
 
士官学校時代、昭和天皇の休憩所とされていた旧便殿の間を見たら
 
その隣の旧陸軍大臣室へ。部屋の中央には旧庁舎の大きな模型が置かれているが、ここはもちろん、昭和45年に三島由紀夫が自決した場所。

事件当時、自分は小学校6年生だったがニュースは鮮明に覚えている。
翌日の遠足のためにおやつを買いに行って、帰ってからテレビをつけると大騒ぎ。そして翌朝は当時、朝日新聞を取っていたので首が転がった写真が一面に載っていたのだ。

  
若い女性スタッフが「これが総監が襲われた時の刀傷です」とドアの脇に付いた傷を見せてくれるが、「三島が自決したのはどこですか」と聞くと「すいません、わかりません」とあわてておじさんに聞きに行く。するとその場所には何の説明もないが金属プレートがはめ込まれている。案内をするからにはこれを知らないとまずいでしょう。
 
しかし「あの左側の窓を開けてバルコニーに出たそうです」というのはちゃんと知っていて教えてくれた。

一階に戻ったら少しフリータイムがあって講堂内の展示を見るが
 
たくさん並べられた資料を見るには時間が少なすぎる。

 
記念館を出たら高いアンテナを見ながら住居費、食費無料という隊舎の脇を通り
 
保育所もあるという厚生棟へ。

 
2階にある広報展示室で「自衛隊、大事な仕事してるでしょ」というビデオを見て、その後は1階にある売店でまたしばしフリータイム。

ここには自衛隊柄のバッグやTシャツ、ピンバッジやぬいぐるみまで売っている売店があるのだがなぜか3つに分かれていてそれぞれ違う店らしく、売っているものも店主もそれぞれユニークですごく面白い。
 ここで以前横須賀で見た「しらせ」のキャップを見つけてとうとう買ってしまった。どこでかぶるのやら。
防衛省まんじゅうも見つけたけれどここも時間が短くて、買えなくて残念。

門まできっちり見送られて、2時間半の見学は終了。
地下壕見学には700円必要だが、防衛省見学ツアーは予想以上に楽しめた。

大人の社会科見学は癖になりそう。
Trintrinさん、またよろしくね。


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ボルネオ再訪 3 バンダルスリブガワンの午後

2025-01-14 16:12:02 | 東南アジア

11月28日 続き

泊っているホテルでは午後1時にバスを出してくれる。そこでもう一人、ベルギー人のおじさんと向かったのは
 
現国王が1994年に造ったジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク、通称ニューモスク。
オールドモスクよりかなり大きなこちらも黄金のドームが輝いているが、午前中には青空だったのに雨になってしまって、背景が灰色なのがちょっと悲しい。

1時に連れてこられたがブルネイのモスクの見学時間はややこしくて、こちらの午後は2時から3時の1時間だけ。
その間に近くでお昼を食べようと思っていたのだが、モスクの周りは車がひっきりなしに通る大通りで横断する所もなく、見える範囲には食べ物屋もない。

仕方がないので傘を差しつつモスクの周りをうろうろ。
 
柱の間にエスカレーターが見えるが、これは国王専用なのだそうだ。

ようやく2時になって、やってきた韓国人の団体と一緒に見学者用入り口から中へ。
 
入口でローブを借り、青いモザイクタイルがきれいな沐浴所を通ると
 立派な階段が2階の礼拝所へ伸びている。
  
ここの柱や天井のステンドグラスもきれい。

扉から礼拝所に入ると異教徒が入れるエリアは仕切られているが
  
天井のドームも、びっしりと敷き詰められた絨毯もさすがの豪華さ。
 正面のミフラブも金色に輝いている。

ここの見学者はなぜか韓国人ツアーが多くて、中に一人だけ日本人の女の子が日本人ガイドと一緒に来ていた。
ブルネイで見かけた日本人はたぶんこの二人だけだ。

モスクの見学を終えたらDartで車を呼んで、ホテルのすぐ近くにあるロイヤル・レガリアヘ。
 
ネパールの寺院のようなドームのあるこちら、入り口で靴を脱いで入場する。

この施設は現国王や王室ゆかりの品々を展示しているのだが、世界一裕福とも言われる王室の割に無料ではなくて(笑)B$5が必要。入場券を買ったら手荷物はロッカーに預けなければならない。

 館内はほとんど撮影不可で、入り口そばの即位時の御所車のみ撮影可。

後は即位行列の再現とか、各国から王室への贈り物とか、館内は広いがそれほど面白いものもない。
ただ現国王の子供の頃からの写真が面白くて、現在はやせ型の王様、英国のサンドハーストに留学していた若い頃はかなり恰幅が良くて別人のよう。

冷房のガンガンに効いた館内を裸足で歩いていたら足先が冷たくなってしまった。
ここに入るなら厚手の靴下を持参することをお勧めする(笑)。

さて、お昼も食べられなくてお腹が空いたが、ホテルの近所にはレストランもない。
そこでまたテクテクと川べりまで歩いたが、ほんの少しカラフルな建物のあるこの辺りにもめぼしい店はない。
  

それでは、とヤヤサン・コンプレックスの地下、スーパーの隣にあるフードコートへ。
それほど広くもないが中には寿司屋もあって
  
隣のテーブルには巻物やサーモン握りが並んでいる。
 がこちらは今夜もナシチャンプルーでご飯に空心菜、テンペの甘辛煮と卵カレー、B$3。テンペ、結構好きなのだ。

お腹を満たしたら早速帰りましょう、と外に出てみるとものすごい土砂降りになって雷まで鳴っている。
おかげで外には屋台が並んでいるが当然お客さんはゼロで、かわいそうに開店休業状態。
この時期は毎晩雨が降るようだが、これで商売になるのだろうか。
 
こちらはコンプレックス内のカフェで、きれいに淹れてくれたカフェラテで雨宿り。

帰りには大きなフレームのある公園からオールドモスクのライトアップを撮ろうかと思っていたが、雨で心が折れた。
 少し小降りになった所で池に映るモスクを見ながらまたテクテク。
すると街灯も少ない街には人っ子一人姿が見えなくて、おかげで怖くもないがまだ7時前なのにまるで夜中のよう。
 ホテルに戻るときれいな猫さんが迎えてくれた。


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ボルネオ再訪 2 バンダルスリブガワンの午前

2025-01-13 16:00:27 | 東南アジア

11月28日

宿泊しているホテルは朝食付き、なのでレストランに行ってみると
 なんとも貧相な品揃えで食べるものがない。昨日買ったバナナに助けられた。

8時半にはホテルを出て町の探検に。
 
出てすぐの所には大きな中華学校があるのが北ボルネオらしく、大通りに出るとセレモニアルホールと国会議事堂がある。

 
そのまままっすぐ歩いてビルの谷間に見えるのは真っ赤な中国寺院。
 
道を折れるちょっと不思議な形の時計台と広い競技場があって、
 
その先に見えてくるのが金色のドームがまぶしいスルタン・オマール・アル・サイフディン・モスク、通称オールド・モスク。その周りに建つのは宗教関係のお役所らしい。

 
立派な門を入って中の人に声をかけると、異教徒は正面のちょっと脇で長いローブを着て、囲われたエリア内にだけ入れるという。
 
そこで中を覗かせていただくと、アーチを描いた天井やステンドグラスの窓も優雅。
  
外には柱廊で囲まれたプールがあり、池には御座船が浮かんでいる。
このモスクは前国王がイタリア人建築家を招いて1958年に建てたのだそうだ。

ここからブルネイ川に向かって歩くと現れるのがヤヤサン・コンプレックスという大きなショッピングモール。
 
2つに分かれた建物の中にデパートやスーパーなど入っているが、まだ早くて店はほとんど開いていない。
しかしここでやっとATMを見つけて現地通貨を入手。
バンダルスリブガワンでは歩いている人などほとんどなく、街中にはアジアの町なら大抵どこにでもあるコンビニやATMが全く見当たらなくて、これが結構大変なのだ。

ヤヤサンを突き抜けると目の前を流れているのがブルネイ川。

対岸に見えるのがカンポン・アイールと呼ばれる水上集落なので
 すぐに寄って来るボートに乗せてもらう。渡船料はB$2(約250円。相場はB$1らしいが、交渉が面倒なのでそのまま乗船)

 
桟橋に着くと「ワニ注意」の看板があって、水に落ちたらやばそう。
 
まずは左手に歩いて行くときれいな新築らしい家が立ち並んでいて新興住宅地みたい。

 
その手前にカルチュラル&ツーリズム・ギャラリーなるものがあるので入ってみると、中には水上集落に関する展示がある(撮影不可)。
 
脇の物見やぐらのような塔に上れるので上から水上集落を俯瞰。センターには地図もあるが、意外に行き止まりの道が多くてすぐ目の前の家に行けなかったりもする。

センターを出て集落の中を適当に歩き回る。
 
家々の間を木道がずっと続いていて、途中に屋根付きの休憩所がある所もあるが
 かなりくたびれた板もあって、ぼーっとは歩けない。
いまだ数千人が住んでいるらしいが、老朽化した家はもう廃屋になっている所もかなりみえる。

 
とはいえカラフルに塗られた家などもあって、大きい建物はゲストハウスや学校になっている。
 
このあたりでポピュラーなえびせんを乾燥させている一角もあってカラフル。

ずっと歩いて行くと水上消防署と水上モスクもあるが
  
 
ここは裏はもう普通の陸地で、この前は大きな駐車場になっている。

 
大きな橋が見えたらもう水上集落の端。桟橋で待っていればボートが来てくれるので
 
大きな学校らしき建物の脇を飛ばして出発点に戻ってきた。

朝、歩き始めた頃はまだそれほどでもなかったが、このころになるともう暑くて汗だく。
 
なのでヤヤサンの2階のフードコートに入って冷たいレモネード、B$2。生き返った~。

ついでにスーパーを覗いてみると
 
広~いスーパーに大量の卵。この量を買うとはブルネイは大家族なのか、よほど卵を食べるのか。
 おいしい鰻蒲焼まで売っていて、一度に大量の買い物をしている人が多いが、見ているとほとんど現金払いでクレジットカードはあまり使っていない。

このスーパーには気の利いたことにブルネイ産土産コーナーもあったので
 
インスタントラーメンとタピオカクッキー、スナックを買ってみた。
お菓子はなかなかおいしくて気に入ったが、ブルネイで作られているのはこれぐらいらしい。

一度ホテルに戻ることにするが、あまりに暑くてとても歩く気にはなれない。
そこでブルネイ独自の配車アプリ、Dart を利用。
ブルネイではGrabが使えなくてDartだけ。使い方はGrabやUberと同じだけれど、呼んだ車がどこまで来ているかわからないなど細かい所がちょっと不便。
それでも暑い中を歩かずに済んで、Dartを入れておいてよかった~。


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ボルネオ再訪 1 ブルネイ到着

2025-01-10 15:42:51 | 東南アジア

2024年11月27日から12月5日 北ボルネオ一人旅

11月27日

ロイヤルブルネイ航空に乗るべく、久しぶりに成田の第一ターミナルへ。
 カウンターには簡単な看板しか出ていなくて、しかしすぐにチェックイン終了。

今回はビジネスクラスだがアップグレードではラウンジは使えないはず。が、カウンターのお兄さんは招待券をくれたのでありがたく使わせていただく。
 
指定されたのはゲート近く、エレベーターで上がった先にある Narita Premier Lounge。
 
入ってみると広々として席数も多く、和室スペースがあったり、カッシーナの家具が並んだエリアがあったり。
利用航空会社はスカイチームが多いがこの時間のフライトはあまりないと見えて、利用者はほんの少し。
 
食べ物も充実していて、これはJALやANAのラウンジよりずっといい。
しかし空港のラウンジでついカレーを選んでしまうのはなぜなんだろう。

 バンダルスリブガワン行きの飛行機は定時に出発して、快適なビジネスクラスで6時間。

マレーシア領の島や石油基地らしきものが見え
  
 
緑の中の立体交差など見えて来たら小さな空港に到着。

事前にちょっと面倒なeアライバルカードをオンライン登録していたので入国はあっという間。
 宿泊するホテルのお迎えがちゃんと来ていたので車に乗り込み
 
歩いている人はいないがジョギングをする人はいる(笑)郊外を走り、立派な公共施設が見えて来たら空港から15分でホテルに到着。

本日から2泊するのは町の中心からは徒歩15分ほどの所にある The Capital Residence Suites。
  
小さなフロントでチェックインをすると部屋は外廊下を少し先まで行った別棟だと案内された。
 
サル注意の表示におびえつつ殺風景な入り口を入り3階へ。
  
部屋は狭く、アメニティーも最低限で日本のビジネスクラス並。
 窓の外には隣のYMCAのプールが見えるだけだが、この部屋で1泊1万円。
バンダルスリブガワンはホテルの数が少なく、値段も設備の割に高い。

それでもこのホテルを選んだのは空港や観光スポットへ無料で送迎してくれるサービスがあるから。
夕方に到着し、早速19時出発のミニバンで連れて行ってもらったのは
 ガドン・ナイトマーケット。
 
中は広い2本の通路の両脇に食べ物屋台が並び、少しだがテーブルもある。
今夜はここで夕食を摂ろう。

そこで何があるかと屋台を見て回ると
 
盛大に煙を上げて肉や魚を焼いていたり
 
麺類や最近海外でも人気の「タコヤキ」(イカ入りはあるがタコはない)があったり。
 
お菓子やジュースもカラフル。
 
バナナやマンゴーも盛大に並んでいる。
 
猫好きのイスラム国らしく、そこいらじゅうに猫が転がっているのもご愛敬。

 目移りしつつ、結局選んだのはお惣菜のたくさん並んだこちら。
 
B$1のマンゴージュースは薄くておいしくなかったけれど、B$2.5のチキン煮込みと野菜のぶっかけ飯は結構いける。
 ちなみにB$(ブルネイドル)はシンガポールドルと等価なのでこの時約113円。両替をしていなかったがシンガポールドルを出すとおつりはブルネイドルで返って来た。

 おやつにバナナとエッグタルトを買うとどちらもB$1。
小さなモンキーバナナは37本も来てしまったが、これに後々助けられた。

マーケットにいる間に外はすごい雨になって、しばらくすると止んだが
 そのおかげでマーケットの向かいの小さな遊園地に人影はなし。

20時半に迎えのバンが来てくれて初日は終了。


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ヒマラヤ鍋@恵比寿「クンビラ」

2025-01-09 13:27:07 | 食べ歩き

友人たちとの新年会、どこにしようかと思案して恵比寿に決定。
やってきたのはネパール料理の「クンビラ」
 この店、創業はまだネパール料理屋などなかった1978年だそう。
そう言えば就職したばかりの40年前(!)はよく来ていたが、もう何十年もご無沙汰。が、外観も内装も昔から変わっていない。

今回は寒いので「ヒマラヤ鍋」なる昔はなかった料理をコースで予約済み。
 
するとまずはパリパリのパパドとポテトカレーが「サービスです」と出てきて、続いてはジューシーなモモ。
飲み物は中近東でおなじみのレモンミント。シャーベット状になっていてうま~い。
 
続いて出てきたのは温かい豆腐の上にほうれん草のピューレがかかった不思議な料理。ピューレはほうれん草カレーに使われるものだろう。
エビチリも「ネパールにエビがいるか?」と思うが、立派なエビで食べ応え十分。
このあたり、昔とは随分違う料理を出すようになった。

そして登場したのが本日のメイン、ヒマラヤ鍋。
 
チベットやネパールのギャコック鍋の変形だと思うが、真ん中にはローストチキンが丸ごと一羽、たくさんの野菜に囲まれてスープはターメリックたっぷり。カレーのような色合いだが辛さはまったくない。
チキンはウェイターのおじさんがきれいに骨を外してくれて、ヒマラヤ岩塩やチリ、パクチーなどを好きに入れて食べる。

スープは鶏出汁だろう、ここに野菜の旨味も加わって、これはおいしい。
スープと野菜は無料で追加可能、ということでおいしい白菜と豆苗、マロニーちゃんも追加してもらった。

具を食べ終えるころにおじさんがやってきてスープに白飯を入れて雑炊を作ってくれる。
 これがまるでリゾットのようで、腹パンなのにスルスル入ってしまう。

 最後はマンゴーヨーグルトでコースはおしまい。
「チャイとかいかがですか」と聞かれるが、もうお茶も入らないほどお腹いっぱい。

エスニック系の料理屋はおいしくてもいつの間にかなくなっていることがほとんど。
その中で40年以上も続いているのにはちゃんと理由があるのだと納得。
冬にエスニック鍋もいいものだ。


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