Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「ネネ」&「Dog Days」

2024-11-20 13:01:31 | 機内食・映画・美術展

一本映画を見に行くと予告編につられてまた映画館に足を運ぶことになる。
先日の「リトル・ダンサー」からバレエつながりの映画を見に行ってしまった。

 「ネネ-エトワールに憧れて」

今回はフランス映画。パリのオペラ座バレエ学校に黒人で労働者階級の女の子が入学して苦労する、というお話。
いかにもなストーリーで、まあ予想通りの展開ではあるのだが、今回は正直大外れ。

まずダメなのが主役の女の子。実際にバレエをやっているのだろう体の動きを見せ、ヒップホップなどに合わせて即興で踊る場面はいいのだが、肝心のバレエのシーンとなると圧倒的にうまくて主席で入学したという設定なのに同級生たちの方がうまく見える。
クラシックバレエの世界では有色人種は不利とわかっている、それでもなぜクラシックを踊りたいのか、その動機も熱意も伝わらない。
さらに先生を差し置いて同級生に技術的な「アドバイス」までしてしまう。これではいくら自己主張の強いフランスでも出自や人種に関係なく嫌われるのは当たり前だろう。

バレエ学校の校長は黒人であるネネの入学に反対する。それには実は理由があって、本人が自らの出自を隠していたからなのだが、これも相当に無理があって、そこから改心することになる事件もあまりにも唐突。

結局この映画の主題はフランスにおける移民の苦労らしく、監督ラムジ・ベン・スリマンの名前からもおそらくアラブ系なのだろう。
その主題はいいが、バレエに対する思い入れがまったく感じられないのが一番の問題点。わざわざオペラ座バレエ学校を舞台にしながら、バレエの魅力がまったく描かれていない。

久しぶりにダメダメな映画にお金を払ってしまった。


と、これ1本だったら本当に無駄足になる所だったが、幸いにして続けてもう一本、同じ恵比寿ガーデンシネマで見ることにしていた。

 「Dog Days 君といつまでも」

こちらは韓国映画。ある動物病院を中心に、そこに縁のある犬とその飼い主たち数組の話が同時並行で描かれていく、これもよくあると言えばよくあるわかりやすい設定。

面白かったのは主役であるユ・へジンという男優さん。この人、いかにもヤクザ役などの似合う御面相なのだが、ずいぶん前に「ラッキー」という映画で殺し屋役をやった時、女性たちが「男前だわ」という場面があってびっくりした。今回は人相が悪いからと大切なクライアントへのプレゼンからはずされる設定になっていて、やっぱり韓国でもそうよね、とほっとした(笑)次第。が、もちろん顔は悪いが純情ないい人の役。うまいのは言うまでもない。

韓国の役者さんたちは老若男女みなさんうまく、小型から大型まで登場する犬たちも芸達者。
飛行機の中で見ればちょうどいいぐらいの小品だが、気持ちよく見られてお口直し。

恵比寿ガーデンプレイスの中庭には季節柄のクリスマスツリーの他に巨大なバカラのシャンデリアが出現。
  
そこで写真を撮っていたのはさすが恵比寿、ペットシッターさんたちだった。


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