我が父は今年93才。
今もPCを使い、スマホを持っているのがご自慢。
らしいのだが、このスマホが家族には大迷惑。
足が弱って外は出歩けないのだから携帯は必要ないのだが、スマホの画面をいじりまわす。
あげくに設定を変えてしまったり、怪しげなアプリをダウンロードしてしまって、肝心な時に電話が掛けられなかったり、受けられなかったりする。
おかげで何度ソフトバンクに駆け込み、店員の時間を取った挙句に「これは初期化するしかないですね」と言われたことか。
先日もまた電話が掛けられなくなったというので店に行って調べてもらうと、クレジットカードからの支払いが止まっていたのでスマホの機能も止められたとのこと。
そこでクレジットカードを使ってみるとこれが使えない。どうやら何か不正を探知して止められたらしいのだが、最近はなんでもメールで通知が来る、これをチェックしていないのでそのままになってしまったらしい。
と、ここからが大変。クレジットカードのことを問い合わせようとするとHPにはパスワードが必要、電話には暗証番号が必要。ところが年寄りは「どちらも知らない、覚えていない」でもうお手上げ。なすすべがない。
先日の自分のカードの不正利用もあってセキュリティーが厳しくなるのは仕方がない。
しかしこうなにもかもパスワードと暗証番号、メール連絡になってしまうと年寄りには付いて行けない。
そういう自分がもう年寄りなので全部書き留めておかないと忘れてしまう。
メモを残すな、パスワードを使いまわすな、なんて盗まれるリスクよりも忘れてしまうリスクの方がはるかに高い。
こんなSNSを使い、新しいアプリも便利そうなものは入れるようにしているのも時代に置いて行かれないため。
いつまで付いていけることか。
それにしても父よ、スマホはもう諦めて固定電話にしてくれ!
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チロルのハイキング・ツアー中、しょっぱなのインスブルックで早速買い物に走った。
それというのもオーストリアと言えば、のモーツァルト・クーゲルが買いたかったから。
同行の友人も自分もマジパンが大好きなのだ。
今回インスブルックで買えたのは次の3種類。
袋に入ったMirabell社と青いリボンのものはスーパーで購入。ばら売りはリンツのお店で量り売りで買った。
モーツァルト・クーゲルとは元々ウィーンのフュルストという店がピスタチオ・マジパンをヌガーとチョコレートで包んだ球形のお菓子。それを今はいくつもの会社が同じ名前で出しているのだが、レシピはさすがに違う。そこで今回の3種類を割ってみると
一番よく見かけるMirabell社のものは真ん中のマジパンをチョコレートとヌガーで包み、それをさらにチョコレートコーティングしている。マジパンの味は感じるが全体にすごく甘い。
青い包み紙の物は会社名もよくわからないが、マジパンのまわりがちょっとナッツの入ったチョコレートクリーム。チョコレート菓子としてはまあまあおいしいが、マジパンの味は残念ながらほとんどしなくてモーツァルト・クーゲルらしくない。
リンツのものは真ん中がチョコレートクリームでそのまわりが2色のマジパン。赤い包み紙はダークチョコ、青いのはミルクチョコと2種類あるがマジパンの味が強くて、自分はこの癖のある味が大好き。当然3種類の中ではこれが一番気に入った。
しかし実はモーツァルト・クーゲルよりおいしかったのは同じリンツで買ったシシー・チョコ。こちらは中のマジパンがアプリコット味で、甘酸っぱいこれが超うまい!
日本のリンツ・ショップでは残念ながらモーツァルトもシシーも売っていないので、また食べたいと思ったらオーストリアまで行かなければならない。
この他のオーストリアの戦利品。
ジャムは珍しいラズベリー&ルバーブ、塩は7種のハーブ入り。
なにげに当たりだったのは左のKokoskuppelというお菓子。ウェハースの上にチョコレートクリーム、その上にココナッツが乗っていて、これもココナッツ好きにはたまらない。
イタリアで買ったのはこちら。
右のクッキーのようなものはパン屋で買ったが、堅いカリカリで塩味。これはミニサイズだが店には直径15㎝ほどのものも売られていて、南チロル独特のものらしい。
最終日、マルガ・オンブレッタでは山の上のチーズ屋と、下のアグリツーリズモで自家製チーズを買った。
下の店では紙に包んだだけだったが、帰国後でも何の問題もなく食べられた。ちょっと匂いが強いが濃厚な味。
ところが山の上のチーズは真空パックしてもらったにもかかわらず、帰ってから食べるとひどく苦い。山で食べた時とは明らかに違う味なので、残念ながらすぐに廃棄。100gで€2とお得だったのに、もったいないことをした。
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7月17日
本日帰国日。
おいしいドイツパンともこれでお別れなのが悲しい。
朝食を終えても出発まではまだちょっと時間があるので村のスーパー巡りへ。
こちらのスーパーは朝7時半ごろから開いているのだ。
かわいい村の建物を愛でつつ、地元民エリアへ。
初日に見つけたミニスーパーの中はまさに村の食料品店といったところ。
すぐ目の前の教会にささげるランプだろうか、いまだにヨハネ・パウロ二世が人気らしい。
ここから3分ほどの所にももう一軒スーパーがあって、こちらはコンビニに毛が生えたような感じ。
が、棚を見ると醤油や照り焼きソースはもちろん、寿司用のお米に海苔、わさびにガリまで売っている。
ここにも自分で寿司を作る人がいるとは、日本食ブーム恐るべし。
ホテルの前の観光客エリアに戻るとこちらには一番大きなスーパー、Spar がある。
ここはさすがにお土産用の商品が充実していて、イタリアらしいパスタやポレンタ粉の他にクノーデルの素がずらり。しかしこれ、本来は残ったパンなどで作る物だろうからこんなものは必要なさそう。
とお店をひやかして歩いて、9時20分になったらバスでホテルを出発。
村を出てしばらくはこんな山とブドウ畑、小さな村など眺めるうち次第に平地の景色になって、ボルツァーノ、トレント、ベローナと進み、途中20分のトイレ休憩をはさんでビツェンツァ、パドゥアを通過。
小さな空港が見えたな、と思ったらこれがベネチア空港。ここまで4時間弱で来た。
中に入っても小さな空港で、ラウンジに行こうと思っていたのにうっかりシェンゲン圏外行きのゲートをくぐってしまったらこちらにはもうない。席もお店もほとんどなくて、こちらに早く入ってしまったのは大失敗。
お腹を空かせながら15時半出発のエミレーツに乗り込み、ドバイには23時過ぎに到着。
乗り継ぎに3時間ほどあるのでまたMarhaba Loungeへ。
ラップトップでなにやらサッカーの試合を見て盛り上がっているグループもいるが
真夜中なのでビリヤニとカブサを少しだけ味見。どちらも長粒米の炊き込み、正直ちがいはあまりわからない。
7月18日
ドバイからの出発は1時間遅れて午前3時半。
さすがに眠く、今回も搭乗率50%ほどなので隣は空いているが、ひじ掛けが上がらないので横になれないのが残念。
うだうだと機内食を食べ、映画を見て10時間。
成田にも1時間遅れの18時40分に無事到着。
飛行機の外に出た途端に湿気が肌にまとわりついてきた。
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7月16日 続き
マルモラーダのロープウェイを降りたら、バスにほんのちょっと乗って近くの大きなキャンプ場の駐車場へ。
大きなキャンピングカーやテントの並ぶキャンプ場を突っ切り少し行くと
アグリツーリズモの建物が見えてきて、今日はここの吾妻屋でランチ。
牛さんと遊びながら待っていると自家製ハムとチーズの盛り合わせが出て来て
さらにチーズのおかわりと大麦のリゾットに肉団子。チーズは濃厚でうまい。
食事が済んだら材木置き場や小さな川を渡り
写真ではあまりわからないが結構な坂道をひたすら上がって行く。
途中にはこれまでとはちょっと違った花も見えて
特に変わっていたのはフィソプレクス・フモサというこちら。
英語名は Tufted Horned Rampion と言って、このエリアの固有種なのだそうだ。
さらに上がって行くうちにお昼を食べたアグリツーリズモもずっと下になって
マルガ・チアペラも遠くに見えてきた。
坂がなだらかな草原に出ると目の前には岩壁がそそり立ち
その麓に何軒かの建物が並んでいる所がマルガ・オンブレッタ。
キャンプ場の標高が1,527m、ここは1,904mある。
正面の白い建物はチーズ屋さん。
嫁募集中らしい(笑)若いお兄さんの仕切るこちらはヨーグルトが有名ということで
蜂蜜&ナッツかベリーのヨーグルトを全員いっぱいづつ。おいしいけれど一椀の量が多くてこれだけでおなかいっぱい。
チーズ屋の猫と、我々も汲んだ湧き水を飲みに来た牛に見られながらおいしくいただいた。
山から下りたらお昼を食べたアグリツーリズモでコーヒーをいただいて一息。
この農場には牛の他に豚やアルパカもいた。アルパカの飼育は流行りなのだろうか。
帰路もマルモラーダの下、フェダイア湖畔を走り
観光客でにぎわういくつもの村を通ってホテルに帰還。
このツアーのハイキングも今日で最後ということで、夕食の時にはスパークリングワインでガイドたちと乾杯し、
南チロルのスペックという生ハムにリンゴと玉ねぎのスープ
子牛肉のブレゼにアップルシュトゥルーデルまで、このホテルの食事は本当においしかった。
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7月16日
朝8時にバスで出発。ドロミテ街道を東へ向かう。
途中の村々には必ず高い尖塔の教会。
緑の牧草地の向こうには垂直に切り立った岩山が続いて見飽きない。
やがて見えてくる大きな岩の塊がドロミテ山群で一番高いマルモラーダ、3,343m。
1時間半でマルガ・チアペラに到着。
標高1,467mのここから3,265mのプンタ・ロッカまでロープウェイがあるのだ。
目の前にそびえる岩山の上の駅まで上って行くロープウェイを見て
我々も乗車。
ぐんぐん上がって2,350m地点で乗り換え、さらにもう一度2,950mで乗り換えて
頂上駅に到着。駅を出ると広いテラスがあって
周りの山々、山の下のフェダイア湖や、その向こうの切り立った岩山も見えて素晴らしい景色。
気温は14℃だけれど日差しが強くてまったく寒くない。
ガイドによるとここも10日前に来た時は一面ガスで何も見えなかったというから今回は本当に運が良かった。
一つ下の駅では雪の中に出られるので、テラスからの景色を堪能したらロープウェイでSerauta駅へ。
雪の上でうれしそうなワンコたち。
ハイキング中も犬連れがたくさんいたが、このロープウェイにも何匹も。どの犬もよくしつけられておとなしく、ヨーロッパは流行るとみんな同じになってしまう日本と違って犬種が多くて楽しい。
このSerauta駅の構内にはマリア像を祀った小さな聖堂があって
ここにはなんとヨハネ・パウロ二世もいらっしゃったのだとか。
さらにここにはカフェと小さな土産物屋があったので
記念にTシャツを一枚お買い上げ。
もう一つ下のCoston d'Antermoja駅でも外に出てみると
山頂には雲がかかって見えなくなっていた。
タイミングよく山頂に行けて良かった、とホクホクしながら下山。
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7月15日
朝、早くに目を覚まして部屋の前のテラスに出てみると、遠くの切り立った崖が朝日に照らされて赤く染まっている。
ドロミテらしい独特の姿が印象的。
ホテルの朝食はちょっとゆっくりで7時半スタート。
フルーツがいっぱいで、パンが好きなドイツ系なのがうれしい。
朝食が済んだら徒歩でホテルを出発。
5分ほどのところにロープウェイ乗り場がある。
今日歩くのはローゼンガルテンと呼ばれる岩山の周り。
ロープウェイで上がったら岩壁の下を右に歩き、ぐるっと回って反対側へ降りる予定。
ヴェルシュノーフェンの村を眼下に見ながら上がり、途中で一回乗り換え。
垂直に切り立った岩壁がグングン近づいてきて、終点は壁の中に入って行く。
この駅の上にはレストランなどがあるが、すぐに外へ出てハイキング開始。
道はよく整備されて歩きやすく
今日も最高の天気!谷の向こうに見える岩山はラテマール山群だ。
道の脇は花がいっぱいで、しばらく歩くとガイドがエーデルワイスを見つけてくれた。
一つ見つけると周りにいくつも見つかるが、10日前に同じコースを歩いた時にはまだまったく咲いていなかったとか。
途中には何日か前の雨で流れた所などもあり、おじさんが手で修復していたりする。
こんな崖の箇所もあるが、怖いような所はなく
今日はまさにフラワーハイキング。
というわけで本日見つけたエーデルワイス以外の花はこちら ↓
歩くにしたがってラテマール山群が正面に見えてきて
途中にも何か所かチェアリフトがあり、下に村が見える。
やがて道の先、突き出た岩が見えてきて
岩の上には大きな鷲の銅像がある。孤高の鷲、かっこいい。
この鷲の岩から山を回りこんで東面へ。
すると山小屋が2つ見えてきて、本日は右のマリノ・パオレ・リバ小屋でお昼。
イタリア側に来たらソーセージとザワークラウトではなくなって、自分はポレンタとビーフの煮込みを選択。パスタもあったが、食べた人によるとおいしくなかったらしい(笑)。
お昼の後は下り坂。
途中の花畑で面白い花を発見。
この地味な濃赤の花、鼻を近づけるとチョコレートのような香りがする。
ニグリテラ・ニグラといって、英語名はBlack Vanilla Orchid。ワレモコウのようだが、これでもランの一種なのだそうだ。
どんどん山道を下って
ハイキングの終点、チアンペディエのゴンドラ乗り場に到着。
ここのロープウェイは数十人乗れる大型。
下りた先のヴィーゴと言う村はいかにもリゾートらしく観光客でいっぱい。
運動後のジェラートを食べたら路線バスに30分乗ってヴェルシュノーフェンのホテルに帰還。
今日も天気に恵まれて実に気持ちのいいハイキングだった。
そして今夜もホテルのレストランでサラダに続いて
グリースノッカルというはんぺんのような団子の入ったスープにラザニア、
メインは豚肉のローストとローカルチーズ盛り合わせの二択だったので、これは友人と半分づつシェア。
デザートのクレームブリュレまで大満足。
今日はたくさん歩いたからたくさん食べていいのだ。
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7月14日 続き
国境から2時間ほどでメラーノという町に入り、まずは高台にあるチェアリフト乗り場へ。
眼下に町が一望でき、緑の競馬場も見える。
チェアリフトに乗って下へ下りて行くと
すぐ横にブドウ畑が広がり、教会の尖塔も見えてくる。
下りた先は街の中心地。
石畳の道の両脇にいかにもヨーロッパらしい建物が並ぶが、標高300mほどのここまで下りてくると気温は30℃近い上に日差しがきつくて暑い!
今日はこの町中でお昼。チロル料理が続いたからとガイドが気を利かせてピザ屋に案内してくれたが
カラフルなサラダはともかく、ピザはかなり残念。イタリアならどこでもピザがおいしいわけではない。
昼食の後は小一時間の自由散策タイム。
街の中心なのでお店はたくさんあるものの、この日は日曜のためみんな閉まっているのが残念。
適当に歩いて行くとリフトから見えた教会の前に出た。
教会名の聖ニコラスはこの街の守護聖人、壁には旅人を守ってくれる聖クリストファーの絵も見える。
公園のキオスクでジェラートを買ったらタイムアップ。
集合してバスに戻るべくパッサー川を渡る。
河辺には水に足を浸けて涼む人たち。
この時は知らなかったがこの奥には大きなテルメ施設があって、この町は温泉保養地として有名なのだとか。
オーストリア領時代、シシーこと王妃エリザベートも来ていたらしい。
町を出たら南へ向かい、ボルザーノからは東の山の中へ入って行く。
この辺りでは道路標識や地名もドイツ語とイタリア語の併記だ。
1時間ほどで今日から3泊するヴェルシュノーフェンの町に到着。町のイタリア語名はノヴァ・レヴァンテとまったく違ってまぎらわしい。
ホテルは街の真ん中、細いが幹線道路に面した所。周りには観光客向けの店が揃っていて便利。
部屋は広くて、外には小さな庭付きのテラスまであるが、西日が入って標高1,200mでも暑い。
そこで夕食までの時間、早速村の探索へ。
ホテルのすぐ周りはいかにも観光客向けの店ばかりだが、少し先の急坂を上るとその先は元々の地元民エリアらしい。
バス停の向かいのかわいい建物も1階は小さなスーパー。
これまたかわいらしい教会の中は意外にモダンだが、外の噴水(?)の動物はモルモットだろうか。
夕食は宿のレストランで、メニューは宿泊客全員同じらしい。しかしこのレストランが侮れなくて
サラダはたっぷりのビュッフェ。
この日は白ワインスープから始まってトマトのリゾット、
仔牛のローストにチョコレート・ムースまで、これまでで一番おいしい。
やっぱりチロルはチロルでもイタリアは一味違うのか。
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