で、このスピンオフ的前日譚は少女とバンブルビーとの交流を「E.T.」ばりに描いているような予告編を見て、今回はテイストが違うのではないかと思って見たら、冒頭こそド派手なCGアクションが続くが、舞台が田舎町になり少女の家庭の描写から落ち着いて80年代アメリカのちょっと古いだけに今見るとすごく古く見えるガジェットやヒット曲を多用して描いていて、かなり落ち着いて見られる。
音声回路が壊れて口がきけなくなったので組み込まれたラジオを使ってその時の心情に合わせた曲を流すというアイデアが秀逸で、あれだけたくさんの曲を細かく選曲して権利をクリアしつつ当てはめていく手間を思うとため息が出てしまう。
「トゥルー・グリット」からぐっと成長したヘイリー・スタインフェルドがジュヴナイル的な家族とのぎくしゃくした関係から淡い恋模様を含めて明るい中に陰影を適度に交えて演じる。
WBEのレスラー、ジョン・セナの思い切り強面の軍人ぶりが効いている。
「バンブルビー」 - 公式ホームページ
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