とはいえ、タイトルを出すともろにネタバレになるので控えるが某潜水艦映画の古典のパターンを堂々と踏襲していて、新冷戦的な陰にこもった裏切りと陰謀の話になるかと思ったらジェラルド・バトラーの叩き上げの艦長をはじめ漢たちの男っぷり比べが前面に出てくるのが気持ちいい。バトラーがプロデュースに参加しているのもなるほどと思わせる。
その割に潜水艦内にも政府内にも女性の姿が見える。
どう展開するのかなかなか見当のつかない前半、ぶっとんだ中盤、それから終盤の笑ってしまうような一回転した着地。上下巻にわたる原作はどうなっているのか知らないが、よく整理されている。ストーリーを知らないで見てよかった。
潜水艦内部がそれほど閉塞感を感じないような設計と撮り方で、息苦しさが薄いのもありがたい。
急角度で潜航する時に艦員たちの身体が「スムース・クリミナル」のマイケル・ジャクソンのような斜めになるのがなんだか可笑しい。
「ハンターキラー 潜航せよ」 - 公式ホームページ
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