第一作の監督・主演のジョン・カーペンターやジェイミー・リー・カーティスがexecutive producerとしてクレジットされているのに加えて製作脚本のデブラ・ヒルの名前もオリジナルキャラクター創造として出る。
ブギーマンと闘い続けたカーティス自身が現実のキャラクターであると共にブギーマンのようなフィクショナルで神話的な存在になる趣向が面白い。
逆に前半、マイケル=ブギーマンが素顔が見えそうではっきり見えないぎりぎりの線で描写し、完全にフィクションの世界の超現実的な殺人鬼にしないで現実的な範囲で暴力をふるう粗暴な男としても見えるように描き、これに祖母・母・孫娘の女性たち三代が対置する。
マイケルがいかにも男性的な巨体で包丁やハンマーなど力づくな暴力を振るうのに祖母が率先して銃をとって対抗する、何やらDVがエスカレートして発砲騒ぎになるアナロジーみたいにも見える。
かつてのスプラッターというかスラッシャームービーというのを思うと、殺し場の趣向がいまいちで単調ではある。
ムスタファ・アッカドに捧げるとエンドタイトルに出る。1930年、シリア生まれ。19歳でUCLAに留学。
イスラム世界側からの反論としてのスペクタクル「ザ・メッセージ」「砂漠のライオン」を「ハロウィン」プロデュースに先立って監督。
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