この土日(12/20,21)は、放送大学の面接授業だった。科目は「コンピュータフラフィックス」、講師は、広島工業大学工学部知的情報システム工学科の山下英生教授であった。
現在、「自然の理解」専攻に在籍しており、自専攻の科目以外の単位は十分足りているので、3回目の卒業にはまったく影響のない科目である。「私の合格した資格試験一覧」にも載せているように、私は「画像情報技能検定(CG検定)2級」を持っており、受講は、その知識の維持といった意味合いが強い。
内容は、コンピュータグラフィックスの色々な技法に関する説明といったようなもので、ビデオで実際のアニメも見ながらの講義で、結構面白く聴けた。
しかし、この講義、教科書が指定されていなかったので、資料が配布されるのかと思っていたら、パワーポイントによる説明だけで進められていった。教科書があればこれでもよいのだが、CGに関するものは、図も多くなるので、メモを取るスピードがどうしてもなかなか追いつかない。
話は脱線するが、最近の大学生の学力低下がうんぬんされるようになったのは、講義が、パワーポイントのようなプレゼンテーションソフトによって行われるようになったこともあるのではないかと思う。昔は、重要なことは、教師が自分で板書していた。書くスピードは、教師も学生もあまり変わりはないので、要点に関しての共通認識が成立していた。
しかしプレゼンテーションソフトを使った講義では、イメージ重視で、単に色々な情報が頭の中を素通りしていくだけ。1枚の情報量の多いのに、短時間で次のスライドに切り替えられていく。その時は、なんとなくわかったつもりでも、後になって、何にも頭の中に残っていないといったことになってしまいがちなのだ。
だから、プレゼンテーションソフトを使った講義では、しっかりした教科書が絶対に必要であると思う。
もうひとつ、最近はセミナーでも、プレゼンテーションソフトのコピーを配布している例が多いが、これも困ったものだ。こういった資料は、きちんとした文章で書かれていないため、時間がたつと、何が書いてあるか分からないということが結構ある。
結局、プレゼンテーションソフトと言うのは、あまり細かいことにこだわらず、そこそこの納得感を持てば良いような場合に適した、その場限りのツールと考えた方が良いであろう。
今日は、ちょっと脱線してしまった。
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