つい先日まで、思いがけない病気で手術、入院するはめになった。左眼の「黄斑円孔」というあまり聞きなれない目の病気だ。目の網膜の中心部に、視神経の集まった黄斑という部分がある。中心視力に関して最も重要な部分だが、ここにピンホールのような孔が空いてしまうというものだ。
この部分は、正常な場合は、少し凹んだようになっている。一方眼球内には、硝子体というゼリー状のものが詰まっている。これが加齢によって収縮していくのだが、このとき、運が悪いと、その牽引力で、そこにピンホールのような孔が空いてしまう。黄斑円孔の一番の特徴は、物がゆがんで見えることだ。それも、真中のあたりがすぼんだように見えるという特異な見え方になる。
ごくまれに、自然に孔が塞がることもあるらしいが、放っておくと穴が広がってますます物がゆがんで見えたり、場合によっては網膜剥離につながることもあるらしい。
人間の体とは良くしたもので、2つ備わっているものは、片方に不調があっても、もう片方ががんばってくれることが多い。目の場合も、片目の調子が悪くても、健全な方が補正してくれるため、両目で見ていればほとんど違和感がないので、なかなか気が付き難い。私の場合も気が付いたのは、犬の散歩をしていて、たまたま目がかゆかったかなにかで右目をつむった際に、遠くの看板の文字がゆがんで見えたからだ。
もともと近視に乱視の気味があるので、度が進んだのかと思ったが、左目で本を読んでみても、字が変形して、ほとんど読めない。ネットで調べてみると、黄斑部というところに異常がある可能性が高い。これはいかんということで、C病院の眼科を受診すると、「黄斑円孔」ということで手術をすることになってしまった。
実は、去年の12月に人間ドックを受けて、その時は特に異常を感じていなかった。異常に気が付いたのは1月だったので、正に寝耳に水の出来事である。皆さんも、時々は片目をつむって、異常はないかのチェックをすることをお勧めしたい。何か異常を感じたら、すぐに眼科を受診する事である。
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