
ここは、大阪駅からそう遠くないところにある、「露天神」。通称を「お初天神」という。祭神は大己貴大神、少彦名大神、天照皇大神、豊受姫大神、菅原道真の5柱。「露天神」という名前は、菅原道真が大宰府に流される途中に、ここに立ち寄り、
「露と散る 涙に袖は 朽ちにけり 都のことを 思い出ずれば」
と詠んで、都を偲んだと言う故事によるとされるが、その他にも諸説があるようだ。
この神社が「お初天神」と称されるようになったのは、1703年(元禄16)に、天満屋の遊女「お初」と平野屋の手代「徳兵衛」が、この神社の「天神の森」で心中すると言う事件があったからだ。近松門左衛門がこの事件をもとにして、あの有名な「曽根崎心中」を書いたが、それが評判になり、大勢の参拝客が訪れたという。

そして、これが、神社の脇にあるお初と徳兵衛の像。
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