文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:”文学少女”と美味しい噺(レシピ) 1、2

2019-04-04 13:44:41 | 書評:その他
“文学少女”と美味しい噺(レシピ)  (あすかコミックスDX)
(絵)日吉丸晃、(原作)野村美月、(キャラクター原案)竹岡美穂
角川書店(角川グループパブリッシング)
 

 野村美月の代表作ともいえる”文学少女”シリーズからいくつかのエピソードを拾い出してコミカライズしたもの。本編の方を先に読んでおくと、このエピソードはあそこにあったとかが分かるので、作品を一層楽しめると思う。

 内容は、中学生のとき、覆面美少女作家としてデビューした井上心葉(♂です)と、本を食べちゃうくらい文学が好きな文学少女天野遠子の物語。本編の方はかなり重い話も多いのだが、こちらの方は、二人のラブコメ的な要素の強いものとなっている。

 特に笑ったのは、折り鶴の話(1巻Recipe2)。赤い紙で折り鶴を折って名前をつけている遠子に、悩みがあるのかなと同情した心葉だが、実は赤点の数学のテストだったというオチ。「赤点と友達になってどうするんですか そんなんだから永遠に赤点のままなんですよ」の心葉の科白に思わず吹き出す。

 紹介される作品は、読んだことがないのがほとんどだが、本書を読む限りとても面白そうに見える。また、時間のある時(いつだ!?)に読んでみようかな。

☆☆☆☆☆

初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

コメント
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