文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

私の書評ブログは「自由に使える読書感想文」ではない

2016-08-11 19:03:26 | その他

 私の書評専門ブログ「風竜胆の書評」のアクセス解析ページを眺めてみると、検索キーワードに気になるものがあった。なんと「自由に使える読書感想文」だ。

 断わっておくが、私の書いたものは、決して、「自由に使える」ものではなく、著作権を手放してはいない。また、「感想文」というよりは「書評」よりの内容のため、もし学校に写したものを提出したとしても、きっと教師からは褒められないだろう。

 そんなことより、ネットで人の書いた感想文を探そうという根性が気に食わない。あんなものは、自分の頭で考えて書くことに意義があるのだ。そんなことばかりやっていると、マスコミやメディアに踊らされてばかりいる人間になってしまうぞ!
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盆燈籠(広島市を歩く145)

2016-08-11 12:23:59 | 旅行:広島県


 もう盆が間近だが、この時期、広島市を中心とした広島県西部のスーパーやコンビニの店先は、カラフルでにぎやかになる。上の写真のようなものが店頭に出てくるためだ。これは広島県外の人には何かわからないかもしれないが、盆燈籠といって、盆にお墓に備えるものである。さすがにお墓で写真を撮ると、ちょっとアレなものが写るといけないので、店頭に並んでいるものを掲載しておこう。

 これは、安芸門徒といって、広島の浄土真宗本願寺(西本願寺派)派の信者に伝わる風習だが、今では、他の宗派でも飾るようになってるいらしい。

 私は元々は広島の人間ではなく、隣の山口県で生まれ育った。私自身は、あまり寺などは信じていないが、一応実家は浄土真宗本願寺派の門徒ということになっている。しかし、このような風習については聞いたこともなかった。だから最初に、この盆燈籠が墓に供えてある風景を見たときには驚いた。広島の墓地は、盆時期だけものすごくカラフルに彩られているのだ。

 盆の風習ひとつとっても、山口県から小瀬川を超えただけで、こんなにも違っている。他県人にとっては、面白くもあり、戸惑うところでもあるだろう。
 

○関連過去記事
厳島献備常夜灯(広島市を歩く144)
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書評:裏ネタ日本史

2016-08-11 10:33:07 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
裏ネタ日本史 (宝島社文庫)
クリエーター情報なし
宝島社

・日本史の裏を探る会

 本書は、教科書には絶対書かれないような歴史の裏話を集めたものだ。タイトルの「裏」という言葉からまず連想するのは、裏本、裏ビデオ、裏DVDといった下ネタがらみか。というわけかどうかは知らないが、本書も「裏ネタ」と銘打つだけあって、下ネタがかなり含まれている。

 例をあげると、紫式部=レズ説や大奥で大人のオモチャが重宝されていたこと。そして、新撰組でホモ行為が流行っていたことなど。

 ちょっとしたトリビア的なものから、異説、伝説のようなものまで幅広く収録してあるのが本書の特徴だろう。出てくるネタは、必ずしも定説になっているというわけではなく、こんな説もあるというような話も多い。

 気になるテーマがあればさらに詳しく調べてみるとおもしろいだろう。果たして新設か単なる伝説か。もしかすると自由研究などのネタになるものが出てくるかもしれない。

☆☆☆

※本記事は書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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寝室の照明を替えた

2016-08-10 11:46:08 | その他
 昨日、寝室の照明器具が壊れたことを書いたが、以前のやつを外してみると、通常の引っ掛けシーリングが出てきたので、これならと近くの家電販売店に行って、新しい照明器具を買ってきた。前は蛍光灯だったが、天井が高いので、あまり交換したくないということで、今回は、LEDのものにした。
 前のやつがねじ止めのやつだったということもあり、新しい照明をつけるのにはかなり手間取った。ねじを完全にはずさないと、LEDのコネクタが入らない構造になっていたのだ。それに気が付かず、コネクタが入らないと大騒動。何回もやって、ふとねじのことに気が付き、はずしてからコネクタを差し込むとこんどはうまく入った。それにしてもLEDは明るい。以前の奴は蛍光灯が3本入っていて消費電力が合計100W近くあったが。こんどのやつはわずかに36W。財布にも優しそうである。

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照明が立て続けにおかしくなる

2016-08-09 19:56:57 | その他
 どういうわけか、身の周りの照明が、次々におかしくなっている。先般、リビングの蛍光灯を換えたのを手始めに、先日は、実家でいつも寝ている部屋の蛍光灯が急に点灯しなくなった。これはグローランプが2つとも切れていたので、交換して終わり。しかし、その照明は、2つの蛍光灯にそれぞれグローランプが付いており、2つ同時に壊れたというのは不思議である。

 そして、今日は、さっきまで尽ついていた寝室の証明が急につかなくなった。蛍光灯が切れたのかと思って、交換してみたがだめだ。スモールランプだけはつく。どうもインバーターあたりが壊れたようで、照明器具自体を新しくしないとだめなようだ。ネットで調べてみると、思ったより簡単にできるようである。明日ちょっとやってみて、簡単にいきそうなら、新しい照明を買いにいこう。

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書評:イシュタルの娘 ー小野於通伝ー(1)

2016-08-09 08:22:17 | 書評:その他
イシュタルの娘~小野於通伝~(1) (BE・LOVEコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・大和和紀

 小野於通は、安土桃山時代から江戸時代にかけて実在した謎の多い才女である。本書はその於通の生涯を描いた歴史漫画だ。作者は「はいからさんが通る」などでも知られる大和和紀。現在までに13巻が発行されているがこれはその1巻目に当たる。

 実際の於通は、詩歌を初めとした諸芸に優れた教養豊かな女性で、特にその書はお通流として桃山文化を象徴するものと評価されているようだ。この作品では、これに加えて、於通は、アメノウズメ神の血を引くものとして、人に見えないものが見える「天眼」を持つ女性としても描かれている。

 例えば、織田信長の後ろには強大な黒龍が見え、羽柴秀吉や徳川家康は光に包まれているのが見える。明智光秀を見たときには、安土城が燃える幻影を見てしまうのだ。

 於通は、激動の時代に翻弄されながらも人の縁に恵まれていたようだ。織田信長は家臣には厳しかったが於通には優しかった。光秀の反乱で父と兄を失い、母と共に京の九条稙道を頼るのだが、稙道にはその才を気に入られ、諸芸・教養に磨きをかけることになる。その教養は、当代一の粋人細川幽斎にも認められ、女性初の文人墨客として公家社会に受け入れられるまでになるのだ。

 この他、於通が生涯にわたって付き合うことになる寛永の三筆の一人近衛信尹(出会った当時は信基)や、飯綱天領での真田信幸、幸村兄弟との出会いなど、当時の有名人がどんどん於通と関わってくる。こんな物語が面白くないわけがない。

 まだ1巻目だが、謎多き女性をモチーフに、これだけの物語を紡ぎだした作者の想像力には感心する。しかし、むしろ謎が多いからこそ、作者が想像力を働かせる余地が大きくなるのかもしれない。この巻は、於通にアメノウズメ神が降り、乱世が終わることを告げて終わっているのだが、続きが気になる。しかし現在まで13巻もあるので、積読の山を考えると、なかなか直ぐに読むこともできない。また折を見て、少しずつ読んでいこうと思う。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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書評:裏から読むとおもしろい 日本の歴史

2016-08-05 10:48:53 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
裏から読むとおもしろい日本の歴史
クリエーター情報なし
青春出版社

・歴史の謎研究会[編]

 歴史は、教科書に書かれていることが総てではないということは言うまでもない。教科書にあるのはエッセンスだけで、その後ろには書ききれないような多くの出来事があったのだ。本書には、そんな歴史の裏話、こぼれ話が満載である。

 例えば、庶民は参勤交代の行列に出会ったら土下座をするというのは時代劇でよく見る光景だ。しかし遠乗りの殿様と出くわしたような場合にはそんな義務はなかったらしい。このほか、江戸庶民の戸締まりはつっかえ棒だけで大丈夫だったかとか、関所破りは本当に極刑に処せられたのかなど、なかなか興味深い話題でいっぱいだ。

 もちろん、学生が本書の内容を覚えてもテストには出てこないだろう。しかし、歴史に興味を持つためのきっかけにはなると思う。また、歴史好きの社会人には、リラックスして読めるトリビア集といったところか。

 ただ、歴史の定説というのは結構変わるものだ。だからここに書かれていることがすべて真実かどうかは分からない。将来全く違った説が定説になっている可能も大いにあるといったことは認識しておいた方がいいだろう。

☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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書評:パンドラの鳥籠 毒草師

2016-08-03 20:40:24 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
パンドラの鳥籠: 毒草師 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

・高田崇史

 QEDシリーズのスピンオフ作品として始まった「毒草師」シリーズもこれが3作目。主役はもちろん、毒草師・御名形史紋だが、語り手はこれまでのシリーズ作品と同様に、マンションで彼の隣の部屋に住んでいる、西田真規という医薬品業界向けの出版社「ファーマ・メディカ」の編集部員だ。そしてこの巻では、前作に登場した、毒に対して耐性のある解毒斎体質を持つ神凪百合が、御名形の助手として、いっしょに行動している。

 今回御名形は、京都に住む美貌の女医・星川涼花から、2年前に丹後半島で行方不明となった叔父についての調査を行うことになる。そこには「魔女の鳥籠」と呼ばれる廃墟となった洋館があり、辺りでは不気味な首なし殺人事件が起こっていた。

 ところで、東西の開けてはいけないものを挙げるとすれば、パンドラの箱と浦島太郎の玉手箱だろう。タイトルのパンドラはもちろんギリシア神話に出てくるこのパンドラの箱から来ているのだが、実際に本作の話の中心となっているのは、浦島太郎伝説のほうだ。この浦島太郎伝説、ただのおとぎ話かと思っていたが、これだけ奥が深いものだったとは意外だった。

 なんと浦島太郎の元となる話は、記紀や丹後国風土記にも載っているような古いものだという。この浦島伝説が、神功皇后と武内宿禰の話に結び付き、羽衣伝説や織姫、彦星の話などに繋がって、推古天皇と蘇我氏の話にまで発展していく。

 相変わらず蘊蓄は凄いが、結局玉手箱ならぬ玉匣の中身にどれだけの重要性があるのかよく分からなかった。また、御名形が、担ぎ出された理由も結末からは弱い気がする。論理的な謎解きよりは、事件の異常さと、蘊蓄の凄さがめだっている感じだ。でもあの蘊蓄が読みたくて、次の巻も買っちゃうんだろうなあ。

☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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放送大学の試験受験見送り

2016-08-02 16:28:01 | 放送大学関係
 先月末が放送大学の単位認定試験だったが、父の入院・手術と重なったために、1学期は受験を見送った。だから1学期は、面接授業分の1単位のみということになる。

 とはいっても、コースの新旧を変更した時点で、既に4回目の卒業は確定しているはずなので、1学期は単位を取らなくても卒業となる予定だ。いろいろ身辺があわただしいが、できれば来学期も再入学して、情報か心理学関係のどちらかの勉強をしようと思っている。

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書評:幻獣ムベンベを追え

2016-08-01 08:55:22 | 書評:小説(その他)
幻獣ムベンベを追え (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社

・高野秀行

 本書は、怪獣モケーレ・ムベンベ(通称コンゴ・ドラゴン)を探しに、アフリカはコンゴ共和国(当時はコンゴ人民共和国、別にコンゴ民主共和国という国もあるので混同しないように注意)にあるテレ湖に遠征した際の探検記である。

 このムベンベとは、体長10~15mの恐竜のような怪獣だということだが、その正体はさっぱりわからない、いわゆるUMAと呼ばれるもののひとつだ。

 駒澤大学探検部がアフリカにムベンベを探しに行ったことを聞き、最初は笑っていた著者たちだったが、コンゴ遠征隊の副隊長だった人から話を聞いて、がぜんムベンベの探索をやる気になっていく。しかし、この遠征、日本の常識ではびっくりすることの連続。

 この遠征に付き添ったのは、コンゴ政府森林経済省動物保護局のアニャーニャ博士という人物。コンゴの動物学の第一人者ということだが、相当いい加減な人物のようだ。例えば、最初は、コンゴは社会主義国家なのだから、テレ湖に最も近いボア村に対して、入域料の支払いは不要と言っていたのだが、出発の前の日、平気な顔で村の酋長にいくら金を払う必要があるといったようなことを言い出す。

 探検に先立ち森林省と取り交わした議定書には、このような意味不明の条項があった。「この遠征の完遂後、調査隊はその装備あるいは機材を森林省に委託できる」。これは、要するに、探検が終わったら、何か置いていけということらしい。

 村人たちもいろいろとやってくれる。入域料としてとんでもない値段を吹っ掛けられる、食料はちょろまかす、ガイド料の値上げを要求して村に帰ってしまう。そこには、我々が思いがちな素朴な村人というイメージは微塵もない。

 一番深刻なのはマラリアだ。隊員の何名かはマラリアに罹患し、うち一人は、あわや命の危機にという重体に陥った。

 機器の不調にも悩まされている。ソナーは火を吹き、3台あるカメラは、しょっちゅう動かなくなる。なぜか、電池やバッテリーの消耗が異常に速い。

 これだけ苦労しても、もちろんムベンベなど発見できはしない。実はテレ湖というのは物凄く浅い湖なのだ。実際彼らがソナーで水中探索した際には、深さ平均1.5m、湖の中心部でも2m程度しかなかった。こんな浅い湖に、大きな生物が潜んでいるとは考えにくいだろう。

 要するに、探検はただ過酷だっただけ。だから本書は一言でいえば敗戦の記録である。しかし、どこか心惹かれてしまうのはなぜだろう。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。


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