晴れ、25度、86%
20年以上前の香港、独立したケーキ屋さんは、ホテルのケーキ売り場くらいのものでした。ケーキは、町のどこでも買えました。パン屋がケーキも売っています。ロールケーキだとかエッグタルトとか、当時の値段で、香港$1以下ですから、安いものでした。しかも、バタークリームなんて、塩味のマーガリンで出来ています。なんともレトロな味で、私は、地元のパンもこんなケーキも大好きです。
独立したケーキ売り場は、ペニンシュラホテル系のケーキ屋と日本のイタリアントマトが長くやっています。ここ5、6年びっくりするほどに、ケーキ屋さんの質が向上しました。フランス、日本、イタリア有名どころがこぞって、大きなモールにお店を出しています。
どれがどこのお店か、解らなくなりましたが、ショーケースは、まるで宝石箱のようにきれいです。日本に帰っても、どこのケーキが食べたい、だなんて思わなくなりました。
もちろんパン屋のケーキも健在です。見出し写真が、香港最大手のマキシムのケーキのケースです。パン屋のケーキは、未だに手頃な値段で買えます。ひとつ200円もしません。こんなにケーキ屋がなかった頃は、バースデーケーキなどもパン屋に注文します。しかも、何ポンドと言って注文するのです。イタリアからのコバも長くケーキコーナをやっていますが、初めの頃は、家に持ち帰ると、ケーキがフニャフニャになっていました。
日本のパティシエがやっているお店もあります。先日前を通ったら、小さな店に店員さんがケースに頬杖を付いて手持ち無沙汰にしていて、入りそびれてしまいました。
これはアニエスの喫茶店のケーキコーナーです。こういう、ケーキ屋の値段は、日本並み$40~50します。香港人、豊かになりました。
香港のケーキやパンの質が良くなった背景には、日本の企業や個人の日本人の支えがあることを感じます。