曇り、25度、81%
ルース プラワー ジャブヴァーラという作家を知っている人は少ないかと思います。名前だけを見ると、インドの女性ですが、彼女はドイツ人です。イギリスで知り合った、インド人建築家と結婚したので、この名前です。
私が彼女の本を読み始めたのは10年ほど前のこと。1975年に、ブッカー賞をとった
”HEAT and DUSUT”だったと記憶しています。ところが、なぜ本屋で、この本を取り上げたのか、その辺りトンと忘れてしまいました。それ以来、昨年出版された"A LOVESONG for INDIA"まで7冊の本を読みました。この新刊を書いた時、彼女は84歳。
作家としてジャブヴァーラを知らなくても、脚本家としての方が馴染みがあるかもしれません。 監督ジェームス アイヴォリーと組んで、”眺めのいい部屋”、”ハワーズエンド”などでオスカーをとっています。私が脚本家としての彼女を知ったのは、最近のことです。彼女が本を書くきっかけになったのは、結婚して、移り住んだニューデリーでの生活です。インドのことが、真ん中に据えられた作品が多い中、最近の作品は、彼女のドイツ人としての回顧のものも見られます。
20年住んだ、ニューデリー。今ではニューヨーク、ロンドン、ニューデリーでの生活を楽しんでいるようです。もちろん、それ以来は、ヨーロッパのこと、アメリカの話も出てきます。 “East into Upper East".
"MY NINE LIVES"
イギリス人でない白人のジャブヴァーラが見たインドは、彼女の深い所にしっかりと根付いているようです。
“Three Continents"
"Out of India"
"In Search of Love and Beauty"
今年、85歳のジャブヴァーラ、新しい本が読めるか、気がかりです。