雨、26度、89%
女同士で集まって、お茶を飲みながら、食事をしながら時間を共にするのは、なんとも楽しいことです。そうは言っても、香港にご主人のお仕事で就いて見えた方も、ご自身がお仕事で赴任してこられた人も、3~5年で帰国なさいます。25年間親しくしてくださっている方は、ほんの数えるばかりになりました。その反面、若い方達が次々にやって見えます。集まりの顔ぶれも、私より香港に永い方達、私が一番永くてお若い人たちと、ふたグループになりました。
先日、お若い方達を御呼びしたところ、30を過ぎたばかりの方が、手土産に、生ハムとオリーブを持ってきてくださいました。 まあ、なんとしゃれていることでしょう。生ハムなら薄いので、お腹の邪魔になりません。オリーブは、話の合間にお口にポイ。
私が、香港にやって来たのがちょうど30の時、25年前は、生ハムやオリーブの量り売りなんてありませんでした。どなたかの家に呼ばれると、ケーキ屋だってそんなになかったので、キッシュやケーキを作って持って行っていました。私ばかりではありません。呼ばれた方が、みんな何か作って持ってきます。集まると、それはかなりの量の食べ物です。ところが、ただ、おしゃべりしているだけなのに、その食べ物は、お開きになる頃にはみんなのお腹の中でした。
作り方を教え合ったり、次には集まってみんなで作ったりと、あの頃、人をお招きする基本をみんなに教えてもらったように思います。今のように、スターバックスもなく外で集まるときは飲茶でしたからね。私は今でも、よそのお宅に伺うときは、何か作ってお持ちします。きっと当時からの癖ですね。しかも、端から見ると大変そうなのですが、本人、楽しんでいます。